電脳筆写『 心超臨界 』

影は光があるおかげで生まれる
( ジョン・ゲイ )

生きるための杖ことば 《 渓声便是広長舌――松原泰道 》

2024-08-31 | 03-自己・信念・努力
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■緊急拡散『2024年8月発表:トランプ前大統領「米国を再び偉大にするための核心的公約20」』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


広長舌とは、真理の大説法のこと。八万四千偈とは、山のたたずまいをはじめ渓流など自然の相がみな真理を説いているのをいう。この事実をさとり得たわが体験を、どうしたら他日人に伝えることが出来よう――。


◆渓声便是広長舌――蘇東坡(そとうば)
( 渓声(けいせい)すなわちこれ広長舌(こうちょうぜつ) )

『生きるための杖ことば』
( 全国青少年教化協議会 (2001/04)、p114 )

中国宋代の詩人、蘇東坡(1101年没)が渓流に沿って旅をつづけているとき、たまたま渓流の音を聞いて、彼は胸中に深くうなずきとるものがあった。そのときの喜びを彼は、

  渓声便是広長舌 渓声便(けいせいすなわ)ち是(こ)れ広長舌(こうちょうぜつ)
  山色豈非清浄身 山色豈清浄身(さんしょくあにしょうじょうしん)に非(あら)ざらんや
  夜来八万四千偈 夜来八万四千(やらいはちまんしせん)の偈(げ)
  他日如何挙似人 他日如何(たじついかん)が人(ひと)に挙似(こじ)せん

と七言絶句で詩(うた)いあげる。広長舌とは、真理の大説法のこと。八万四千偈とは、山のたたずまいをはじめ渓流など自然の相がみな真理を説いているのをいう。この事実をさとり得たわが体験を、どうしたら他日人に伝えることが出来よう――。

また二宮尊徳翁(1856年没)は、「声もなく香(か)もなく常に天地(あめつち)は書かざる経をくり返しつつ」と詠む。翁はその詞書(ことばがき)に「天何をか言わんや、四時行われ百物生ず」と言い、この一首を「書かざるの経(不書の経)」と呼ぶ。そして「この経を見るには、肉眼を閉じ心眼を開きて見るべし。然(しか)らざれば見えず」。翁はまた「因縁の仏理によらざれば、儒道も判然せず。この理は釈氏(釈迦)未だ此世(このよ)に生まれざる昔より行われし天地間の真理なり」と正しく見すえている。

近くは、天竜川佐久間ダムの建設記念碑に、青山博士の「万象(ばんしょう)に天意を知る者は幸いなり」のことばが刻まれている。天意をさとれば心が豊かになる。逆に、心が豊かだと、天地間の声なき声も聞ける道理である。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 人間学 《 人相は自らつくる... | トップ | 般若心経 《 エゴイズムと信... »
最新の画像もっと見る

03-自己・信念・努力」カテゴリの最新記事