ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

専門大店の増殖

2008-11-21 07:59:19 | 社会・経済

H&M」というスウェーデン版ユニクロが大人気だそうです。

ここが人気の秘密は、ユニクロのように例えばフリースならフリースを大量生産することによってコストを抑えるのではなくて、けっこうおしゃれでトレンディなデザインものが多く、売り切れごめんのある程度数をつくって売りさばいたら、はい、終わり、次いきますよ~というところらしい。

そして、それが結構お値打ち、ときたら消費者心理、たしかにくすぐられるわな~。

Hm_005 先日、日本第一号店の銀座店につづいて、原宿店もオープン、しかも原宿店には「コム・デ・ギャルソン」とのコラボ商品が登場、ということで銀座店よりも並ぶのではないか、とテレビのワイドショーでも煽るように取り上げていました。

コム・デ・ギャルソンでなら、3万円はくだらないであろうシャツとかが7900円らしい。

そんなニュースを見た矢先、会社の人がちょうど出張で東京原宿にいき、打ち合わせにちょっと間があいたので、「どれ、どうせ並んでいて入れないだろうけど、その様子だけでも話のネタに。」と思ってH&Mに行って見たら、なんと意外にも15分ほどで入れそうだ、ということ。

そこで名古屋にいた私に電話がかかってきました。

「今から、H&Mをちょっと見てきますよ~」

「えっ! だったら、頼めるなら頼んでもいいかな~」と野次馬根性丸出しのわたくし。

「あのさ~、買えたら、あったら、でいいんだけど、コム・デ・ギャルソンとのコラボ商品、1万円以下でよさそうなものあったら、何でもいいから買ってきて。」

「わかりました。」

というわけで、20分後、再び電話が鳴り、

Hm_004 「ゲットしましたよ~! 水玉模様のシャツ。紺のは全部売切れでしたけど、何とかこの色ならサイズ切れを起こしながらも若干残ってました。」

「ありがと~!」

そして、次の日。

そのシャツを前述の会社の人から受け取るとき、その人いわく、

「いやあ、まいっちゃいましたよ。帰りの新幹線のなかからずっとみんながチラッ、チラッとH&Mの袋を見るんですよぉ。なんかすごく視線を感じてヘンな気分でしたぁ。」

「どういう種類の視線? ケッ、マスコミにのせられて行ってきてらあ、って感じの冷たい視線なの?」と聞くと、

「いやいや、そうではなくて、羨ましいな、っていう羨望の視線ですよ。あれは多分。」

へえ~、そうなんだぁ。

と、その袋を受け取って名古屋から岐阜に帰ろうとしたその日の会社がひけてからのHm_003 とき。

やはり、私も同じような視線をバシバシ感じたのでした!

みんな、欲しいけれどそのためだけに東京に新幹線代使っていくのもな~、って感じなのかなぁ?

その後、再びテレビでH&Mから出てきた人をインタビューしているのを見て驚きました。
みんな、一人当たり10万とか20万円も買ってるんだ!

そこで思いました。

この人たちがさほどお金持ちとは思えないし、たぶん10万~20万というのは、どう多く見積もっても、1シーズンに賭ける被服代もしくはそれ以上でしょう。

ということは、本日H&Mで買い物をしたことによって、この人たちは洋服に関しては、もうこの秋冬どこにも買い物には行かないに違いない。
今まで、1シーズンに45店の店で買いまわりをして、それぞれの店で1着か2着ずつくらい2万円程度を落としていたとしたら、その店は今年は0円ということですよね。

う~ん、これはすごい世の中になってきたなぁ、というのを実感しました。

昔から、小さな町の商店街のそばに大きな百貨店やらスーパーやらが出来ると商店街ではたちまち客単価が落ちるので、建設反対運動が起こったりしていましたよね。

でも、それは買うほうの立場からすると仕方がないじゃないの、と思っていました。

自由競争の民主主義国家に生まれたんだし。

なんでもかんでも反対じゃあ、話にならないよ。そんなことにエネルギー使うんなら知恵を絞って、なんとか品数はたくさんある、っていう専門大店や量販店に勝つ工夫をしたほうがいいんじゃないの、なんて冷ややかに見ていました。

でも、それは20000円だった単価が18000円に落ちた、とかの場合でしょう。

20000円あった売り上げが一気に0円になる。

ある日、突然出現した外資の専門大店によって。

確かにこれではおまんまの食い上げでしょう。

これは、いきなり後ろからハンマーで頭をなぐられたような不意打ちで、愕然とするし、手の打ちようがないと立ち上がる気力を失ってしまうのを責められないな、と。

こつこつと昔から親の商売を受け継いで生きてきた人たちにとっては、とても生きにくい世の中になっているのだな、ということを痛感しました。

なんでも変化が極端すぎるように思います。

スローライフを提唱するのなら、食べ物やエコだけではなくて、人々が生活をしていくための基盤である生活に密着した商売のことから考えていかないとそのうち、破綻する人はどんどん増えてしまうでしょう。(ま、コラボ商品を買った私が言うのも気が引けますが・・)




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