ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

規制緩和が露呈したもの

2008-11-02 08:57:38 | 社会・経済

今日は3連休の中日というふにゃふにゃの日に、ちょっくらカタイお話です。

株価が暴落を続けているようですが、いよいよ日本版サブプライムローン問題がじわじわと姿を現すことになりそうだ、とのコトです。

それはどういうことか、と申しますと、10年ほど前住宅金融公庫(今の住宅再生機構)は、史上最低金利の2%を打ち出しました。

しかし、それはあくまで当初の10年間のことであり、11年目からは4%の金利になるはずのものです。

その当時、住宅金融公庫のローンを利用して一戸建てなりマンションなりの住宅を手に入れた人たちがそろそろその11年目を迎えようとしている、というわけです。

ちなみに2%の金利で毎月の支払いが68000円程度に設定している人たちを例にとると4%になると85000円くらいの支払いになり、17000円程度の家計出費の増加がのしかかってくるというわけです。

で、このご時世で返す金額だけが上がると家計に破綻をきたし、払えなくなる人が続出するのではないか、と危惧されているというわけらしいです。


家計が破綻すると、貸していた銀行などが破綻するということになり、ひいては日本経済が破綻するのではないかという危惧でもあります。

これが、日本版サブプライムローン問題らしいです。

まあ、単なる杞憂で終わればいいけれど・・・

なんかかなりそれに近いことは起こりそうな気もする・・・

政府が銀行を助けるのは許せないけれど、その源はひとりひとりが住宅を取得するために借りたお金が返せなくなることに端を発するのだとすれば、ひとりひとりの国民のせいです。

そもそもどうしてひとりひとりがきちんと家計管理ができないのかねぇ、と思います。(えらそうに言いますけど)

だって、住宅を購入して毎月いくらずつ返せばいいことになるかを考えたとき、その金額がそもそもキツいのであればそこであきらめて「もう少し頭金を貯めて、毎月の返済額が生活費をおびやかさないものになってからにしよう。」とするのが当たり前ですよね。

それを頭金0でオッケー、35年ローンで毎月の返済もかなり厳しい、一歩何か歯車が狂うものがあればすぐに破綻をきたすことは目に見えている、という状態で住宅を買おうとすること自体が間違いじゃないですか。

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歩譲って毎月の返済がかなりキツくても、2%の間に余裕をつくっておこう、4%になってさらに払えなくなっては大変だから、と68000円返せばいい時代に毎月70000円なり、75000円なりを払うつもりになって2000円~7000円を万が一に供えて自分なりに積み立てておけば、そしてそれを10年続ければ、24万~84万円も貯まります。

そうしておけば85000円になってもあたふたしなくてすむじゃないですか。

そういう準備をしておかないんですかねえ。

はたまた100歩譲って、11年目には返済額があがるのが不安だ、年に2回のボーナス月に額が跳ね上がるのも不安だ、いつボーナスなんてなくなるかわからないし・・と思えば、最初から均等返済にしなくてはいけないでしょう。(ちなみに私はそうしました。自分の職業が不安定なものであることはわかっていましたので)


それを目先の2%という返済額にだけ目がくらみ、後のことは、ま、そのときになりゃなんとかなるだろう、というのは無計画すぎやしませんか。

そしてそれが破綻すると「10年もたてばもっと給料があがるはずだったのに・・」

「政治が悪い」「あなたでも住宅購入できますよ、と煽るメーカーが悪い」などと人のせいばかりにするのは違うと思います。

最悪の事態を考えて資金計画を立てるのが大人の分別というもののはずです。

確かに政治も無力だし、頭金もない人たちに大丈夫大丈夫、といって貸すほうも悪いのは確かですが、「大手銀行ばかりを助けるのはおかしいのではないか」と声高に叫ぶだけなのも違うように思うのです。

個人の家計が破綻して、お金を返せなくなることにより銀行が破綻すると、政府が銀行にテコ入れしてまたそこには私たちの大切な税金が使われます。
皆、同じように税金を払ってそれが元をたどれば自分で自分の家計がやりくりできなかった人たちの尻拭いをさせられているわけで、それでは厳しい返済額をなんとしてでも返すのが当たり前だと最初から計画的に頑張ってきた人たちが馬鹿を見ることになります。

私は正直者が馬鹿を見る、ということに耐えられません。


「政府」とか「銀行」というような大きな力を持っているわりに総理大臣や総裁を責め立ててもなんだか的はずれのところにむやみに矢を放っているだけのような気がしますよね。そういうところに対しては人は大声で批判をしやすいけれど、ほんとうは日本経済の破綻はひとりひとりの生活のあり方を見直すところからはじめなければダメなんじゃないでしょうか。

国を成り立たせているのは地方であり、地方を成り立たせているのはひとつひとつの企業であり、ひとつひとつの企業を成り立たせているのはひとりひとりの個人であることを考えるとその個人がもっとも大切にしているはずの家庭の経済から人のせいにしずに考え直さないと傷は深くなるばかり、と言う気がします。



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