ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

柳ヶ瀬の活性化

2008-11-17 07:07:58 | 身辺雑事

ダーリンとぶらりと入った柳ヶ瀬の居酒屋で興味深い話を聞きました。

そこは初めて入った店でまだ開店してから間もない感じでしたので、「入ってみようよ」とダーリンを促し入ったのでした。

入ってみると、午後7時半というもっとも居酒屋としてはにぎわっていてよいと思われる時間帯なのに私たち以外にはお客さんは誰も居ませんでした。

お店の人は感じがよく、味もまあまあなのに・・

ヒマなので、お店のオーナーらしき男性が私たちに話しかけてきました。

「柳ヶ瀬もホント、ヒマなとこになっちゃいましたねぇ。」

「そうですよねえ。花木(はなもく)なのにね。」と返す私。

「もう全然読めないっすわ。何曜日がイケて、何曜日がヒマかなんて。」と大将。

そんなこんなで色々とあちこちに話がとび、ずいぶんと話し込んでしまいました。

というのは、柳ヶ瀬がどうして落ち込んでしまってなかなか浮かび上がれないのか、という根本的な原因に触れた話が聞けて興味深かったからです。

ご存知の方もあるかもしれませんが、柳ヶ瀬は「再開発地区」に指定されているため、市だか県だかから助成金が出ます。

その制度自体は、全国のどこの自治体もやっていることです。

驚いたのは、その実態。

助成金を受け取るためにはどういう情報網でその話をつかむことができて、どういう申請をして、どういう手続きを踏んで、どういう条件を満たせば受け取ることが出来るのか、そんへんは知りませんが、どうも岐阜の場合、そこの地権者でありさえすれば、比較的簡単に手にすることが出来るみたい。

で、例えば柳ヶ瀬の一等地にビルをもっているオーナーがいるとします。

その人自体はビルの持ち主というだけで、そこで商売はしていないし、別の場所で住んでいて、生活にも困っていない。

その人が助成金を受け取る。

そのビルに入居して賃料を支払っているテナントさんたちにはなんの恩恵も還付もありゃしない。

これで、柳ヶ瀬が潤うわけがないじゃないですか、というお話。

ちなみに、ということでその大将が明かしてくれた話によると、

その店のお隣のお隣の名前を聞けば誰もが知っている飲食のチェーン店は、数年前、もうこれではやっていけない、という売り上げの落ち込みにあい、撤退しようとオーナーに申し入れたらそのとたんに賃料が半額になったそうです。

それってありぃ~!?ってことですわな。

生かさず殺さずテナントを入れておいて、悲鳴をあげたところで、ようやく「じゃあさ、もっと賃料さげてあげてもいいよ。」とくる。

よその土地から来て、そこで商売を始めたその店のオーナーは、その助成金の制度に気づいて申請をしにいったときはすでに枠がいっぱいでもう出ません、という時だったそうな。

これじゃあ、若い力は育ちませんわね、と嘆くことしきり。

おまけにね、と「若い力が育たないと言えば・・」と言うことでもうひとつ聞いたのが、岐阜という土地柄がいかに輪中かと言う話。
この店をはじめようとして、商店街の会長さんのところにまずは挨拶、と出向いたら、「あんた、○○さんのとこはもう挨拶に行ったかね?」と尋ねられ、

「いや、まだですが」と言うと、

「そりゃ、いかん。あんた、順序が違うわ。いいかね。ここじゃあね。まず、○○さん、次に○さん、次がうちだよ。」と教えてくださったそうな。

はあ~ん・・・

もうひとつ。

その大将が商店街の会合に出席し、いかにして柳ヶ瀬を活性化するか、という議題のもと、「若い人たち、なにか斬新なアイデアないかね? どんなことでもいいから」と言うので、その大将は、

「だったら、長良川の鵜飼いですけど、今、鮎解禁とか言ったってほとんど半天然でしょう? だったら、今年の鮎でなくてもいいからもっと解禁前からほかに先駆けてやっちゃたらどうですか?」って言ったら、

「なんと! 神をも恐れぬ発言!」とめちゃめちゃ顰蹙を買っちゃったそうな。

なんでもいいから斬新なアイデアを、って言うから思い切って言ったのに・・ってしょげてた。

ふふ~ん、さもありなん・・

こういった土壌が柳ヶ瀬の活性化を阻んでいるのではないか、と言うわけです。

私も常々自分のふるさとであり、これからも生きていくつもりの街である柳ヶ瀬がどんどんさびれていき、そしてシャッター通りのようになっていくことには心を痛めていました。

けれど、その反面、「仕方ないことなのかもな。だって東京の新宿とか名古屋の栄とかとは違って、柳ヶ瀬はほとんどが店舗だけではなく、そこが住居でもある、というつくりになっている。高齢化が進んでいるなかで、『今までわしらが柳ヶ瀬を支えてきたんだ。もう、ゆっくり出来るだろう、と思っていたら、再開発の規制で年間休業していい日は1日だけだという。そんなことについていけるわけないわな。』と思ってもそら、シャーないわな、と言う気持ちもありました。

しかし、いくら自分たちがもうゆっくりしたいといっても、若い人たちの芽をつむようなことをしていいという道理はありません。

私は常々、活気あふれる街というものは老人ばかり、とか若者ばかりとか特定の年代だけで構成されていてはいけないと思っています。

世代間の交流があることにより、初めて雑多な魅力が生まれるのだと思います。

その意味においても今の柳ヶ瀬にはもっと若い力が必要です。

そのための施策は優先されなければいけないと思います。

柳ヶ瀬にオーラソーマの店が変わり者の占い館のようなカタチではなく、ごく自然にあったらすてきだな~と思います。

そうなることを望んでいます。

ご老中がた! 自分たちの地縁だけでなく殻をやぶって、若い人たちのやることや言うことに耳を貸してください。




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