ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

ちょこっとお出かけ4

2008-11-04 08:14:17 | まち歩き

彦根に行ってきました。

ダーリンが前にこの地を仕事で訪れたことがあって、もう一度行ってみたい、と言ったからです。

彦根はいまトレンドの天障院篤姫にもかかわってくる井伊直弼の居城ということもあり、「開国150年祭」でにぎわっていました。

002 城内の敷地に入るとすぐに時期的なこともあって、菊の展覧会も行われていました。

彦根城に行ってみました。001

彦根城は敷地がとても広く、そして結構アップダウンがきつくて散策するにもいい運動になりますね。

入り口で「ご自由におつかいください。」と杖が置いてあったので、私は何もそこまで年寄りでも足腰が不自由でもありゃしませんが、そいつぁ、あれば便利かな、ぐらいのキモチで手に取ったところ、どんなじいさんばあさんでも杖を使っている人なんていやしないじゃないの! 恥ずかしいったらありゃしない。こうなったら、足が不自由なフリをするしかないかしらんと思って、いかにも「私にはこの杖が必要なんです」的な歩き方をしていたら、本物のばあさんになったような気がしてきました。いかんいかん。

モノが人をつくる、という例ですね。すっかり、ばばくさくなってしまいました。

003 井伊直弼の開国にまつわる展示会も入場無料で行っており、拝見してまいりました。

井伊直弼が桜田門外の変で死んだのって、45歳だったのね!

んじゃあ、よく私たちが教科書で目にしていたあの肖像画はいったいいくつのとき? どう見ても70過ぎにしか見えないんだけど・・

おまけに老中とか大老とか「老」と言う言葉になんとなくだまされて、てっきりいい年こいたじいさんだとばかり思ってました。

それが、なんと今の私より年下だったとは! なんちゅう老成しとるんじゃ!

しかし、やはり偉い人とは心がけが違うもんだ、と思いましたのは、彼は自分のことを「埋もれ木」と常々言っており、(ちなみにこの名前の和菓子が銘菓としてお土産屋さんで売ってます。なんでも「はなまるマーケット」のおめざで沢口靖子が取り上げたとかで人気みたいです。)毎日睡眠4時間でいろいろな学問をおさめていったとか。

005 さて、いざ天守閣へ、と思いきや、「みなさ~ん、本日最後の彦にゃんの登場になりま~す。ごらんになりたい方は門の近くまでどうぞ!」という声がかかり、皆さん、わらわらとそちらのほうへ。

彦にゃんとは<msnctyst w:st="on" address="彦根市" addresslist="25:滋賀県彦根市;">

彦根市

</msnctyst>のシンボルキャラクターでゆるキャラで人気なんだそうです。

どれ、一目拝見してきましょうかね、と行ってみると、びっくり!

想像以上にたくさんの人が彦にゃんを取り巻いていました。

彦にゃんはしゃべるわけでもなし、とくに芸をするわけでもなし、ただ、ときどき場所をかえて、多少ポーズらしきものをとるだけ。

それだけのことにこんなにたくさんの黒山の人だかりが!

そしてまた、皆さんが、

「彦にゃん、こっち向いて~」とか、

「彦にゃん、可愛い~!」とか声をあげるでもなく、ひたすらもくもくとデジカメか、携帯のカメラを彦にゃんにおとなしく向けているのみ。

004 これは結構不気味でしたよ。

かたわらにはスタジャンを着た若いお兄さんが万が一に備えて待機しているだけで、彦にゃんはただひとり(?)ほったらかしでゆる~いポーズをとるのみ。

司会などでその場を仕切る人がいるわけでもなし、誰も声をあげないなかで、薄汚れた着ぐるみを着た彦にゃんが佇むのみ、というとてつもなくゆる~い時間が流れていきます。

なんなんだ? これは!?


そして、みなさん、お気に入りの1枚が撮れればそれで満足、と言わんばかりにくるりときびすを返し、彦にゃんなんていたの?と言わんばかりの冷たい態度でその場を後にします。

これで、ほんとうに彦にゃんは人気だといえるのだろうか・・?

そして、この人たちはこうまでして一生懸命とった写真をあとでどうするというのだろう・・?


彦にゃんがどこでブレイクしたのか知りませんが、誰も自分の判断で「確かに可愛い」とか「このキャラに会ってみたい」と思ったわけでもなんでもなく、「

なんだか知らないけど今トレンドらしいから、ほらぁ、あの彦にゃんを知らないのぉ?私はそばで写真とってきちゃったよぉ」と周りの人間にチラと見せるためだけに必死に写真を撮っているとしか思えない。


昔むか~し、ヒットしたドラマに「想い出づくり」というのがありまして、当時、この「想い出づくり」という言葉自体がヒットしました。

皆、それで想い出をつくるためにせっせと東奔西走する(例えば、卒業旅行に行く、コンパに行く、など)ことになったように思います。

私は、当時からこの言葉にすごく反発を感じていました。

本末転倒じゃないか、と。

体験してみたら思わぬすてきだったから結果として想い出になる、と言う順序でコトは運ぶのであって、その想い出を最初から作ろうと画策して行動しても大して感動は得られないんじゃないの?という思い。

単純になんかそんなことって、不純じゃん、という思い。

想い出をつくろうとするために行動するなんて、なんだか自分で自分の人生に踊らされているみたいでヤダ、と言う思い。

そうはいいつつ、みんながせっせとそういう動きをしていると、なんだか自分だけ置いていかれるような気がしてそれもヤダ、という焦りみたいなもの。

色々な思いがあって、とにかくイヤだったんですが、この彦にゃんに対する撮影にふとそんな昔のことを思い出しました。

009 さて、彦根城の散策を終え、帰りは「夢キャッスルロード」というお土産物屋さんが立ち並ぶストリートをぶらぶら冷やかして(っていうか、けっこういろいろ買っちゃったけど)帰ってきました。

銀行や公衆トイレというような公共的なものまで、町並みを古い川原町風のつくりに一貫して整備してあり、なかなか風情がある雰囲気でした。

そして、いったんこういう雰囲気にすると元をとらなきゃ、という思いなのか、やたらめったら高い値段を通してしまうようなところも全国にはちらほらあるなかで、ま        あ、比較的善良な値段設定だと思います。


010 でも、なんだかなぁ・・

こういう後でわざと古びた感じを演出している感をちょっとでも感じちゃうともう私たち夫婦はひいちゃうんですよねぇ。

もっとカッコよくなくてもいいから、「本当の」街の顔が見たい、って思っちゃう。


いつもダーリンとちょこっとお出かけしたときには、その町の地酒とおちょこを1個だけ買って帰ることにしています。

そしてウチに帰ってどん燗でいっぱいやりながら、

「今日は、どのおちょこにする?」と選びながら、

「そういえば、あそこに行ったときはこうだったよねぇ。ああだったよねえ。」と言い合いながらさしつさされつ、一杯かたむけるのが無上の楽しみです。

今回は、「金亀」というお酒とフナ寿司、赤いこんにゃくを買ってきました。

「金亀」なかなか、いけましたよ~