先週、クライアントさんが打ち合わせにいらした時のこと。
この会社は、大企業といわれる会社数社が出資している合弁会社でして、CMとかでも良く見かける立派な会社さんです。
事務所の中でも、有名どころとお仕事をしていると、「すごいですねぇ~!」と言われます。
そう言われると、私が有名な訳じゃあなくても何だか嬉しいものです。でも、“超”有名だからといって法務関係のことを立派にやっているわけではない。。。というのが、段々分かってきました。「世の中きれいごとばっかりじゃないよ!」ってことでしょうか!?
ただし、その会社さんは、有名なだけじゃなく中身もすごくキチンとされています。何たって、来年6月の定時総会の準備を今からしてるんですから。立派です。
打ち合わせの内容は、定時総会関連のことだったんですが、オハナシをしているとき、「そういえば監査役会を設置しているんだったよなぁ。。」ということを思い出しました。
商法の時代は、機関設計などというモノは存在せず一律だったので、大会社=会計監査人+監査役会 を置くという結論しかありませんでしたが、ご承知のように今は違いますよね。
会社法施行直後は、定款規定の大幅な見直しが必要だったので、それを機会に監査役会を廃止する大会社が非常に多くありました。その時はとりあえず機関を変えなかった会社も、今ではほとんどが監査役会を廃止しています。私の担当しているクライアントさんでも、監査役会設置会社は数社になりました。
機関設計は自由になりましたが、会社法施行前からあった会社では、あまり変化はありません。その中で、監査役会の廃止が人気(?)なのはどうしてかというと。。。
★常勤監査役を置く必要がない
★員数制限がないので1名いれば可(監査役会設置会社は3名以上)
★社外監査役がいらない(監査役会設置会社は監査役の半数以上)
★会議体を構成しないので、集まる必要がないし(当然招集手続きも不要)、議事録の作成義務もない
私から見ると良いことばかりのように思えるのですが、どうなんでしょう? 会議は結局するのでしょうし、それなりの書類も作るんでしょうけど、義務じゃないところはいいですよね。
。。。で、そのことをご説明したところ、「いいコトを聞きました!検討しますね♪」と、とても喜んでいただけました。良かった良かった。
何で今までその話が出なかったか。。。その会社は会社法施行直後に設立していて、当然、設立時から機関設計していただろうから、余計なお節介をしない。。。というコトだったのかも知れません。
余計な話もマンザラ無駄ではないようです。