さぁ~いよいよ最終回ですよ~♪
つづきをどうぞ~!
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★その5
甲山氏は別の作戦に出た。今度は私の休暇の日にやってきたらしい。事務所で代わりに対応した人曰く「新保さんから、書類があるので引き取りに来てくださいと言われました。とおっしゃってますけど。」(←困り果てた様子で携帯に電話がかかって来たのです。しかも精算金は当然持ってきてない!)
モチロン、ワタシがそんなことを言うはずもない。それに、書類は鍵のかかるロッカーにしまってあり、基本的にワタシ以外の人は開けることができないモンね~♪
あんまりヒトを悪く言うのはどうかと思うのだが、甲山氏には何度も騙された(という気がする)わけで、今回だって、ワタシが不在と知って(あ、「明日は休みますので、来ていただいてもダメですよ。」ってメールしたからです。)、事情を知らない事務所の子から書類をもらおうという寸法なのだ。(と思う。)
もうこれにはブチ切れてしまい、電話を代わってもらって、「いい加減にしてくださいっ!!!!お金をお持ちいただければ済む話じゃないですか!?何でコソコソするんです?(怒)」まともに言ってしまったのである(ちょっと反省)。
最終的には、その翌日、かのお使いの女子が現金を持ってきて精算。本件、やっと終了したのである。実は、話の中で(まだ友好的な関係だった頃)、もう1つ別の会社の設立をお願いしたい、という依頼があったのだが、こちらはお断りした。
彼らとの信頼関係は、とっくに破綻しているし(初めからなかったのかも(苦笑))、受託拒否事由になるはず!初めての受託拒否であった。
それから、これは念のために言い添えるが、書類の引渡しと言っても、設立後に必要と思われる登記事項証明書と印鑑証明書はとっくに返してあったのである。
質に取ったモノは、印鑑カードと設立登記に使用した原本還付後の原本書類だけなのだ。したがって、書類の引渡しを拒んだところで、設立後の手続に支障はなかったはず。(←嫌がらせをしたわけではないんです^^;)
ハナシは変わるが、記事の中で、遠方の会計参与が就任する予定、と書いたのだが、その件でもちょっと困ったことがあった。一応、ご紹介しておく。
会計参与という機関を採用する会社は、ごく稀であると思う(ウチのクライアントさんには会計参与を置いた会社が数社存在するが)。聞くところによると、当初は顧問税理士が就任することが想定されていたようだが、税理士の先生方にとっては別途報酬を請求するのは難しいし、責任も重くなる、しかも、事務所に書類を備置しないといけないし、登記事項でもある、ということで引受け先が非常に少ないらしい。
一方、会社としても、制度が理解しにくいし、必要性を感じないようである。
しかし、今回設立した会社は取締役会及び監査役設置会社でありながら(監査役が見つからない取締役会設置会社が監査役の代わりに置くことがある。)、何故か、会計参与も置いたのである。理由は不明だったが、任意の機関であることは十分に理解したうえで、絶対に必要なのだと甲山氏は言っていた。
会計参与は、税理士法人である。資格証明書はどうにでもなるが、就任承諾書は郵送してもらわないといけない。新幹線か飛行機を使わないと行けないような遠方なので、時間的に間に合うかが心配だったのだが、「発送されたようですよ。」と甲山氏が言うので安心していたところ、これも全く届かない。
「おかしい、おかしい・・・」と思っていたら、実は、当事者は就任承諾書が必要だということを知らなかった(つまり全く用意すらしていなかった)ことが発覚した。
依頼があった直後、この就任承諾書が一番時間がかかりそうだったため、先に作成してメールで送ってあったのだ。なのに、税理士先生に渡してなかったってことだ! 甲山氏、やる気がないんだか、ワタシに対する嫌がらせなんだか。。。何のためにウソをついたんだか、意味分からん。
甲山氏はずっと、「おかしいですねぇ~?^^」などと言っていたのだが、登記申請日になっても到着したという連絡はない。さすがに、本当に発送したのか?と怪しんでいたところ、甲山氏は、どこかの文房具屋で法人の代表者個人名の三文判を購入したらしい。ポンと押して、素知らぬふりで私に手渡した(「やっと届きましたぁ~♪良かった良かった♪」みたいなことを言ったわけです。まるで蕎麦屋の出前のようでした。)。
ちなみに、この就任承諾書には法人の印鑑を押してください、ということは当初から伝えていたのだが、どこからか知恵を付けてきたらしく、「印鑑って何でも良いはずですよね?」なんてことを言い出した。
「税理士法人が押印して郵送してきたなんて、ウソに決まってる!」と思うものの、甲山氏が本人に押してもらったという以上、それを否定できるか。。。というと、それも難しい。確かに会計参与が就任承諾書に押す印鑑は法定されていないのだから、個人の三文判だろうが、芋版だろうが登記は補正にはならないのである。
しかし、法人の就任承諾書に個人の認印(しかも三文判)を押すことはほとんどないはずである。つまり、不自然すぎて、偽造に見えてもおかしくない、ということなのだ。
仕方がないので、その税理士法人の電話番号を調べて代表者に電話し、就任の意思を確認したが、就任すること自体は承諾しているし、そういう就任承諾書が作られていることも構わないとおっしゃる。なので、仕方なく個人三文判が押された就任承諾書を添付書類として添付したのだが、そういう類のことは、司法書士が誘導したとも思われかねず、何とも気持ちの悪いものだった。
。。。というわけで、受託した設立案件は色々あったが、一応終了。
あれは詐欺だったのか??とさえ思うような事件であった。
特にお金に関しては、一歩間違えると、こちらで全部立て替えて、挙句、支払われなかったかも知れない。。。という気がする。
ご近所なのだが、その後、甲山氏を見かけたことはない。
色々考え合わせると、最初にだれかから紹介された、というのも嘘かもしれない。
(普通、紹介の場合だと、「●●さんからご紹介を受けました」とか、最初におっしゃいますもんね。こちらから「ご紹介ですか?」と聞いて、「あ。。。そうです、そうですっ♪ えっと。。。名前は忘れたけど。。。」なんて言わないですよねぇ~)
ただ、司法書士を騙してもあまりメリットはないから、実は悪気はなかったのか。。。。?
でも、お金の件は、明らかに怪し~(-"-)
そして、おそらく、もう1つの設立案件は同じように別の事務所に依頼されたのだろうから、その事務所もお気の毒なことである。しかし、その事務所に感想を聞いてみたい気もする。
(そうそう、甲山氏の所属する会社と同じビルに司法書士事務所が入っている、ということを、私は知っている。会社を尋ねた際、「ナンデあの事務所に依頼しないのか?」と思ったのである。まぁ、商業登記を扱う事務所ではないのかもしれないが。。。けど、もしかして、あそこの事務所とは既にトラぶったのか?)
今になって思うと、あれも良い経験だったのだろうな、と思う。
急ぎの案件というのも、緊張感があって勉強になるのだ。
ただ、変なかけ引きが多すぎて、ストレスがいっぱい溜まり、達成感はなかった気がする。
会社関係の仕事を重点的に扱うようになって思うのは、信頼関係は特に重要、ということである。会社とのお付き合いは、長く継続するもの。お互いに信頼できなければ、良い仕事はできない。
信頼関係って、と~っても大切なのである。
★終わり★
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え~。。。いかがでしたでしょうか?
久しぶりに自分で読み返して、色々思い出しました。
やっぱり愚痴なのかなぁ~?どう思います?
あ、だけど、今は「あんなこともあるんだなぁ~。大変だったな。。。」くらいに思えます^^;
いつも、ワタシが担当している会社のご担当者の皆様は、とっても常識的な方々なので、そもそも「約束を破る」なんてことはないのです。
だから、それが当然!と思い込んでいたのかもしれません。
だけど、世の中には色んなヒトがいるもんですねぇ~。。。
本当に良い勉強(人生経験という意味で)をさせていただきました。
と共に、クライアントの皆様のお行儀の良さを再認識した次第です。今後ともどうぞよろしくお願いいたします_(_^_)_
。。。というわけで、来週からは、通常モードに戻りますっ♪