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ドラマ「anone」(ネタバレあり)

2018年03月30日 | ドラマレビュー・新着ドラマの話題

 日本テレビ系水曜ドラマ枠でこの1月~3月まで放送されました。脚本は、かの坂元裕二でこのドラマ枠としては「Mother」「Woman」に続いて3作目。視聴率はさっぱりだったようですが、私は最後まで見ました。

 ただ、面白かったかというと…。人気が出なかった理由は一言「わかりにくい」というのが一番。重要な登場人物が多くて、じっくり見てないとそれぞれの背景と人物設定がわからないんですね。わかりにくくて途中で見るのをやめたけど、もう一度最初からちゃんと見ようという人もいるのではないでしょうか。なのでネタバレを避けたい人は以下はご注意下さい。

 

 

 

 ドラマの重要なテーマとして偽札作りがあったのですが、瑛太がそれに取り憑かれる理由がちょっと弱かったと。ちゃんと見てれば感情移入できる部分もあったのかもしれませんが、私はそこに入り込めず。偽札が蔓延すると円の信用そのものが問題になり、国の根幹を揺るがす大問題ともなりうるのですが、今の世の中クレジットカードだったり、おサイフケータイだったり、実際にお札を手にしない取引も多いのでそんなに大きな犯罪だという認識を持ちにくいということはあるのかもしれませんね。偽造キャッシュカードだとか、ハッキングによるクレジットカードの不正利用とかいう話も多いですし。偽札作りが重罪だというなら、偽造カードもそうとう重い犯罪になるはずですが量刑的にはどうなんでしょう。私はよく知らないのですが。

 今の時代だとそこまで手間掛けて偽札作るよりは、ハッキングで口座の操作とかカード偽造とかの方が手っ取り早い気がしますので、「それでも偽札!」というのがキーポイントなのでしょうが。

 ドラマの見せ場としては、広瀬すずが偽札作りに荷担するあたりの田中裕子との絡みが一番グッとくるところだったのですが、ここも広瀬すず扮するハリカがそこまでしてお金が欲しいという動機がわかることはわかるけど、どうも感情移入できず。

 と、いろいろ言い出すとキリがないのですが、まずはこういうドラマを作ろうとした意気込みは評価します。今回に関しては、坂元裕二作品のあの妙な台詞回しがそんなに生きなかったかな? まぁ意見には個人差があります。楽しんだ人は幸せな人でしょう。ちなみにドラマの不人気について広瀬すずには罪はないと思います。彼女は特に好きではないのですけど。