2024/8/16 産経ニュース
パリ五輪に参加した台湾選手団のパレードで、沿道に手を振るボクシング女子57キロ級金メダルの林郁婷選手(手前左)=16日、台北市
パリ五輪で金2個を含む計7個のメダルを獲得し過去2番目の好成績を収めた台湾で、選手やコーチらの「英雄パレード」が行われ、大勢の市民が沿道に集まり凱旋(がいせん)を祝った。
選手たちは総統府から台北駅までの1キロ余りを軍用車両などに乗ってパレード。紙吹雪が舞う中、性別を巡る騒動に巻き込まれながらボクシング女子57キロ級で金メダルを獲得した林郁婷(りん・いくてい)選手や、バドミントン男子ダブルスで中国ペアを破って頂点に立った王斉麟(おう・さいりん)選手らに大歓声が送られた。
沿道に駆け付けたエンジニアの女性、陳韋均(ちん・いきん)さん(27)は「林郁婷選手が国際的な圧力にさらされた状況は台湾に似ていた。彼女の試合だけでなくその人格にも感動した」と話した。
台湾では13日、頼清徳総統が特別指示を出し、選手団が台湾に戻る航空機を空軍のF16戦闘機3機が出迎えてエスコート。領空内で火炎弾「フレア」を作動させ、選手団を歓迎した。