08月16日
京都市にある美術館「泉屋博古館(せんおくはくこかん)」が所蔵する美術品などを集めた展示会が、奈良国立博物館で開かれています。
京都市左京区にある「泉屋博古館」は、住友財閥で知られる住友家が収集した中国古代の青銅器のほか、仏教美術に関する美術品などのコレクションで知られ会場には国宝や国の重要文化財を含む67件が展示されています。
このうち※鴟キョウ尊(しきょうそん)は、紀元前13世紀から12世紀ごろの中国・殷の時代の青銅器です。
※鴟キョウはフクロウやミミズクを指す古代中国の言葉で頭がふた、胴体が器で内部に液体をいれることができ墓の副葬品と見られています。
また国の重要文化財の「阿弥陀如来坐像」は高さは1メートル余りの仏像です。
像の内部には、造立年代を示す平安時代後期の年号や、造立を支援した多くの人の名前が記されています。
今回の展示は、京都の美術館が改修工事中を利用して行っているもので、廣川守館長は「京都は違う奈良での展示を楽しんでいただきたい」と話しています。
この展示会は9月1日まで奈良国立博物館で開かれています。
※キョウは、「号+鳥」