半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

成田の学生でも起業する時代!?

2021年02月27日 | 素敵な人・友人との時間

昨日、成田のカフェのオーナーと私で事業主同士の話をしていました。

私は塾をしたく、物件の見つけ方を聞きにいったのですが、カフェのオーナーはコロナでなかなか大変ということ、また新しく始めた事業についてまだまだ先が見えないことなど、それぞれ思いがあるのです。

そうしたら、たまたま居合わせた人が話しかけてきました。

私はてっきりオーナーの知り合いだと思ったら、初めて来たお客さんで、かつ、大学1年生でした。

私が「塾をやりたいんです」という話をカフェオーナーと話していたのを聞いて、「実は某塾のバイトをしているのですが、バイトなのでこうしたらよいという提案が通らないこともあったり。自分は出来る事は何も無いのですが、勉強法などそういったことは出来ると思っていて、だったら起業しちゃった方が早いんじゃないか、と思っているんです」と。

そんな話にびっくり

いや~、時代ですね~。成田にもこんな子が現われるとは

って、成田市民の私だから言っても問題じゃないと思うのですが、成田はやっぱり千葉や船橋に比べたら田舎なわけです。

空港があるから人口もあるのですが、例えばコロナで「修学旅行は中止、あるいは日帰り」となったのが東京に近い佐倉市までで、ちょうど成田から銚子方面、つまり東京から離れていく方向のエリアは、例年通り修学旅行を実施したのです。

まあ、そんなこと事例にならないかもしれませんが、人口密度や商業という観点で言えば、やはり千葉市や船橋市は成田市民からみれば「都会」なわけで、そういった意識が私にあって、成田在住の大学生が「起業」という単語を使ったことに「時代だな~」と思ったわけです

かつて、私が就職した会社や「企業家排出機関」と銘打っていました。

「起業」ではなく「業をきちんと企てられる」という意味で「企業」です。

すさまじい会社でしたが、実際にきちんと残ってバリバリ働けたメンバーの多くが社長になっています。

世の中で社長を輩出している会社といえば、恐らくリクルートと私がいたベンチャー・リンクという会社、この2つがトップじゃないかと思います。

そういった会社で働いている時のことですが、ちょうど私の3つ下ぐらいの入社組が「ホリエモン世代」で、「独立前提で3年ぐらい修行しに入社しました」なんて世代が多かったのを覚えています。

当時はホリエモンやらマザーズやらネットバブル初期だったと思いますが、その影響を私はもちろん若者は当然受けていて「一発当てて、大きく稼ぐ」といった風潮が世の中に溢れていました。

ホリエモンは議員選挙に出たり球団立ち上げなどとにかく注目を浴びていましたから、「時代の寵児」でしたものね。

その後、今の世の中を見ていると、新聞社などが中心だった野球球団のオーナーはネット企業が多くを占めるようになりましたし、世界的にもGoogle、アマゾン、フェースブック、マイクロソフト、アップルといったネット企業が世の中を支配するようになりました。

そして、ここ最近の潮流は、大本を抑えた者、つまり、プラットフォームを構築してその業界で№1になること、がビジネス商社の道というのが当たり前になりました。

今の若者を見ていると、若者なりに社会問題と思う事を解決するべくファンドや投資家からお金を集めてプラットフォームを作って起業、というパターンが主流のような気がします。

以前も書きましたが、今の若者は「デジタルネイティブ」であると同時に「環境問題ネイティブ」ですからね。

いつでも時代の潮流があるものです。

まあ、それにしても若者が起業を普通に考えられるようになったのは時代ですよね

私の時代までは『一億層中流』といって、定年雇用を前提としてマイフォームを買い、そこそこの物質的豊かさを誰もが享受出来る時代、という認識がありました。

ところが、ここ20年ぐらいで大きく日本は変わり、貧富の差が大きく開いてきました。

また日本はややこしいのですが、その貧富の差が見た目ではわかりにくいんですよね。

しかし、実際、非正規雇用者、シングルマザー、独居老人、独居個人が増えてきていて、普通に子供をもった家族で過ごす、というのが当たり前では無くなってきてしまいました。

つまり、日本も西欧のような社会に近づいていると思うのです。

そうなると、子供達が大人になるに向かっていろいろの選択肢があるのですが、あるレベル以上の大学を出てトップ企業の中堅幹部以上のエリートを狙うのか、はたまた起業してビジネスオーナーになるのか、環境問題や第一次産業に関わる活動家を目指すのか、料理人や職人のように手に職を持って生きていくのか。

一億総中流では無くなって格差が広がっていますが、意識がある若者にとっては選択肢を色々考えられる時代になったと思うのです。

まあ、これは良い面であって、裏を返せば、そういった意識が無ければ、いつのまにか社会的地位が低いところに押し込められて、あるいはレッテルを貼られて、正社員になれずいつの間にか非正規になって、経済的弱者に陥りやすい時代でもあります。

そして、何より一番大きな問題は、きちんと考えていない子はネットや大企業に与えられたものの中でしか選ぶことしか出来ず、踊らされてただ生きていくだけにもなりやすいという事だと思います。

今一番大事な教育は、こういった「時代認識」を伝える事だと思うのですが、みなさん、いかが思いますか?

 

話を戻して、まあ、それにしても成田でも大学1年生から「起業」という言葉が聞けるとは、時代が本当に変わっていっているな~と思います

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