『ミッドナイト・ラン』 マーティン・ブレスト監督作品(1988年)
いつもコメントをくださっているayachinさんご推奨の映画。
主演はロバート・デ・ニーロとチャールズ・グローディン。
監督のブレストさんは、『セント・オブ・ウーマン』の監督でもあります。
レンタルしていたのをやっと観ることができましたv
ロスの賞金稼ぎが、マフィアの金を横領した会計士を
ニューヨークからロスまで連れてくる、という基本的にはシンプルな筋立て。
でも、その道中に、会計士の命を狙うマフィア、逮捕しようとするFBI、
ほかの賞金稼ぎなどが絡んでくるので簡単にはいかない、というお話。
80年代のこういう活劇っていいですよね~!
バート・レイノルズとかビリー・ワイルダーとかを思い出してしまいました。
何と言っても、携帯電話がないわけですよ!
21世紀の今作ったら、こんなに人間味に溢れる映画にならないだろうなあ、
と思うのです。何となくのどかなの。盗聴班の仕事ぶりもそうだし、
マフィアにしてもFBIにしても、なんかどこかお間抜けで(笑)
でも、おかげで殺伐とした話にならないし、救いのある話にもなっています。
ジャックは、正義感は強いけれどうまく立ち回れない不器用さがあり、
会計士のマデューカスは、生真面目かと思いきや妙に肝が据わっていて。
二人とも、強烈な個性があるわけではありませんが、
その「普通だけどちょっとずれている感じ」がいいなあと思いました。
はっきりとギャグというわけじゃないのに笑ってしまう場面が多くて、
一緒に観ていた実家の母も、とても楽しんでいたようです。
同じパターンが何度も繰り返される、というのも王道ですね。
ジャックとマデューカスは、この後二度と会わないのかしら。
二人のこの後の人生に、幸多かれと祈らずにはいられません。
それにしても、若くてスリムなデ・ニーロって初めて観たから何かちょっとびっくり(笑)