Con Gas, Sin Hielo

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「キャプテンマーベル」

2019年03月21日 09時05分17秒 | 映画(2019)
あと1か月。


サノスの指ぱっちんからもうすぐ1年。じりじりとしていたアベンジャーズにようやく希望の展開が訪れることになった。

それにしてもマーベルの戦略に完全に乗せられている。悔しいけれど認めざるを得ない。

「アベンジャーズ/インフィニティウォー」の衝撃の次に持ってきた「アントマン&ワスプ」の展開。スーパーボウルの日に解禁された新作の予告映像。そしてこの時期に来ての本作公開である。

もはや一見さんお断りと暗に言っているようにも見えるが、もちろん本作は単独の作品として十分に成り立っていて非常に見応えがある。

冒頭は宇宙が舞台で初めて聞く単語が次々に出てくるので付いていけるか心配になるが、キャラ設定が分かりやすいこともあってか問題なく話に入り込むことができた。

主人公の記憶を巡る謎、彼女は何者なのか、何のために戦っているのか、本当の敵は誰なのか。すべてが整理されているし、映画としての魅力である意外な展開もありがちではあるがおもしろく観ることができた。

そして何よりニック・フューリーの前日譚が事細かに描かれているところが大きな見どころである。最近の映画では当たり前の若返り技術であるが、今回のS.L.ジャクソンは全篇を通して若いままである。これができるなら、俳優が突然亡くなっても続篇を作り続けられそうな気がする。

そして当然のように小ネタがアベンジャーズシリーズに繋がっていく。フューリーは何故アイパッチなのか、彼が塵となる前に交信を試みた相手は誰だったのか。

主役を演じたB.ラーソンはかなり良かった。マーベル初の女性単独ヒーローということで注目を浴びているが、性別を抜きにして美しく凛とした佇まいがぴったりハマっていた。

独自の敵も何人か出てきて逃がしちゃっているので、彼女を軸としたシリーズは長く続けるつもりなのだろうという意志が伝わってくる。新生アベンジャーズになるのかな。

至るところに90年代ロックが流れるところも好印象だ。これまであまりフィーチャーされることがなかった気がするが、NO DOUBT、HOLE、NIRVANAなど改めて聴くとノリのいい佳曲が多く、痛快なアクションシーンと相性がいい。

キャプテンマーベルのパワーは桁外れ過ぎて汎用性がない気もするが、これからも楽しませてくれると期待するのに十分な作品であった。

(85点)
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