私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

先週土曜日の鳥の海。浜にはメダイの群れとトウネン。その前に行った時には、ムナグロも。北側の渚にミユビシギ。前回と同じ。

2012年1月8日(日)蕪栗沼のタンチョウ

2012年01月08日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2012/1/8(日)13:34-14:36【天気】晴れ時々曇り
【場所】蕪栗沼南田圃
【種名】マガン,オオヒシクイ,オオハクチョウ,コハクチョウ,ノスリ,トビ,タンチョウ,イソシギ,タヒバリ,スズメ,ハシボソガラス(7科11種)
【メモ】タンチョウを見ていると,上空を一瞬タゲリの群れが飛んだと思ったが,それはマガンの群れだった(マガンとタゲリを間違うとは相当なものだが)。例年,大群が沼に来るはずだが,今シーズンは全然見ていない。さて,タンチョウだが,昨年の同じ個体だったら,どこから来ているのか,北海道か,中国か,はたまた籠抜けが放浪しているのか?それはわからないが,とにかく冬水田圃でドジョウやアメリカザリガニを食べている。獲られる方はたまったものではないだろう。せっかく春を待っているのにその前に鋭い嘴で探し出され食べられてしまうのだから。とは言っても食べられる方は個体数の多さで勝負しているわけだから,数で比べれば圧倒的にドジョウやアメリカザリガニの方が勝っているわけだ。今年はセシウム禍で,実家の米もどうなるか心配だったが,しかもサンプリングにあたって,いても立ってもいられなかったろうが,セシウムは検出されなかった。もし,福島第一原発でなくて,女川原発だったら,この豊かな自然はすべて汚染されていたに違いない。国土あってこそ,生きとし生けるものの営みがある。
【写真】
  
  
  
  
■タンチョウが採餌しているところに,ハシボソガラスが3羽ほどやってきて,トラクターの後ろや脇にいて獲物が飛び出すのを狙うアマサギほどではないが,タンチョウが見つけた餌のおこぼれをもらおうとしてしていた。上空を時々マガンの群れが鳴きながら通過していくのには少し気になるらしく,時々餌を探すのをやめて顔をあげていた。ノスリが近くを田圃すれすれに飛んで揚水場の電柱に何度か止まっていたが,こちらには全く意に介さないようだった。午後も2時を過ぎ,観察を始めた頃は雲が全くない状態だったのが,少しずつ雲が出始め,冬の弱い太陽の光を遮ると,ファインダーの中はコントラストのない世界となり,やがて日がまた差すと,タンチョウが採餌する田圃一帯がさーっと明るくなるが,日がまだ差さない遠くの田圃や北東の空は暗青色で,コントラストの強いタンチョウがいる辺りのは対照的で,何となく心落ち着かない風景となっていた。


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