私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

先週土曜日の鳥の海。浜にはメダイの群れとトウネン。その前に行った時には、ムナグロも。北側の渚にミユビシギ。前回と同じ。

2014年1月1日元旦(水)蒲生海岸・干潟・七北田川河口

2014年01月01日 | 蒲生海岸
■2014/1/1元旦(水)7:53-9:54【天気】晴れ時々曇り
【場所】蒲生海岸
【種名】コクガン32,オカヨシガモ8,ヒドリガモ,マガモ,カルガモ,オナガガモ,コガモ,キンクロハジロ,スズガモ,ホオジロガモ♂2♀2,ミコアイサ♀2,カイツブリ1,カンムリカイツブリ4,ハジロカイツブリ2,カワウ138,アオサギ,ダイサギ,コサギ,オオバン,ダイゼン冬羽7,ハジロコチドリ冬羽1,シロチドリ41,イソシギ冬羽1,ミユビシギ冬羽57,ハマシギ93,ユリカモメ398,ウミネコ,カモメ,オオセグロカモメ,ミサゴ,トビ,ノスリ,チョウゲンボウ♀,モズ♀,ハシボソガラス,ハシブトガラス,ヒバリ,ムクドリ,ツグミ,ジョウビタキ♀,スズメ,ハクセキレイ,カワラヒワ,ホオジロ,オオジュリン(19科45種)
【メモ】前回ハジロコチドリを遠くでしか見られなかったので,元旦は蒲生に行くことにした。
蒲生に着くと干潟にはユリカモメの大群とハマシギ数羽,ダイゼン数羽いるだけでシギチの大群はいなかった。しばらく待っていると,ハマシギ,ミユビシギ,シロチドリの大群が砂浜の方から飛んできて,近くの干潟に降りた。この時間帯では光線の関係ではっきりした写真は撮れないので浜で待つことにした。導流堤近くの干潟にダイゼンが移動したらしく,少数のハマシギと採餌していた。導流堤から七北田川河口の対岸を見ると,コクガンの群れがいた。潮は干潮に向かっており,干潟の水が導流堤を越えて川へ流れていた。靴と靴下を脱いでズボンをまくり,裸足で慎重に渡った。2箇所目は最高に足が冷たく,渡り終えて靴下と靴を履いてやっと人心地ついた。
いったん海へ出て,沖合のカイツブリ類やカモ類を見たが,カモ類は遠すぎて双眼鏡やデジカメでは識別不可能だった。それから,シギチがやってきそうな干潟近くの流木に腰掛け,待つことにした。
待ち始めてから10分くらいで目の前にミユビシギがやってきた。小群に分かれ採餌している。2羽,3羽,4羽くらいでグループを作り,かたまって移動しながら採餌している。この場合,ハマトビムシとかいるわけではないので,かたまって採餌する理由はよく分からない。目の前にきたかわいらしいミユビシギを観察しながら撮影していると,ミユビシギの大群が2つの群れに分かれて飛来したので,カウントした。道具は実物のカウンターではなく,アンドロイドアプリのカウンターで,カウンターをいくらでも追加できるのがいい。鳥の海なんかでシギチを数えるのに重宝している。
それからびっくりしたのが,後ろを振り向くと砂浜をシロチの大群が足早に南へ走って行く。これも通過する個体をカウントしたが,こんなにいたとは驚きだ。やはり,朝早くから鳥を見ているといいことがある。ところが,その中に肝心のハジロコチドリがいない。対岸の干潟を見るとハマシギの群れから少し,離れて採餌しているハジロコチドリを見つけた。そこで,群れがこちらにやってくるのをひたすら待った。9時20分になってついに群れが砂浜にやってきた。双眼鏡で確認しながら少しずつ近づくと,砂浜のあちこちにハマシギ,シロチドリ,ミユビシギの混群が20~60羽単位で散開していた。群れの中には標識を付けているハマシギもいた。ハジロコチドリだがこれはすぐに見つかった。小さな砂のくぼみにいて足は見えなかったが,頭と風切り,尾羽が見え,ハジロコチドリとすぐに分かった。
さて,しばらくそれぞれの群れを観察し,撮影もして七北田川河口に戻り,今度は岸辺の石に腰掛け,コクガンをしばらく見ていた。コクガンは南三陸で直近で観察する機会が多いが,よく群れ同士で威嚇し合ったりする。ここでも同様だった。飛んできたハシブトガラスに,激しく羽を広げて威嚇している個体もいた。カモメ類は,カモメが少数混じっていたくらいで,大型カモメ自体がほとんどいない状態なのでちょっとがっかりだった。それからまた裸足になって導流堤を渡り,干潟を見ると,ダイゼンの群れが採餌していた。池にはカイツブリ,ホオジロガモ,キンクロ,ミコアイサの♀,周辺にオオジュリンの群れがいた。
帰りは大沼に寄り,クロツラ1羽とミヤマガラスの大群を見て帰宅した。今日は目の前でかわいいシギチの愉快な動作を見て,とても幸せな気分だった。
【写真】
  
■最初はハマシギ数羽くらいしかいなかった。/元旦の太陽の光が雲の間から差し込み,ユリカモメの群れが飛んで行くのがとてもきれいだった。/目の前をミユビシギの群れが飛んで行った。
  
■ミユビシギの群れ。まだ暗かったので流し撮りをしても,よく撮れなかった。/続いて,ハマシギの大群にミユビシギ,シロチドリが混じったかなり大きい群れがやってきた。ハマシギの個体数はあとで群れ全体を撮影した写真の中からミユビとシロチを除いてカウントした。写真でカウントするのが一番楽である。そういう意味で70mmは役に立つ/ダイゼン7羽とハマシギ
  
■導流堤近くのユリカモメ/七北田川対岸のコクガン,カワウ,カモ類,カモメ類/ミユビシギの採餌
  
■ミユビシギの採餌/砂浜にやって来たミユビシギとハマシギの群れ
  
■ハジロコチドリとシロチドリ
  
■標識ハマシギ/ハマシギとミユビシギの群れ/ハジロコチドリ
  
■コクガン/オオジュリン/ユリカモメ
  
■七北田川河口対岸遠景/ダイサギ/ダイゼン


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