2004年11月~2005年3月の蒲生ズグロカモメ

2009年06月11日 | 観察図鑑
■2004/11~2005/3の蒲生ズグロカモメ観察記録
【種名】カモメ科ズグロカモメ成鳥冬羽から夏羽
【メモ】ブログに未掲載だった2004年度のズグロカモメの写真を掲載した。ブログに移行する前だったので記事はあっても写真がなかった。他にも同様のケースがあるが暇なときに少しずつアップしていきたい。記事では2月13日にはビデオを持って行ったとあるが,たぶんEF100-400をオーバーホールをしていた時だったろう。
(1)11/21(日) 8:00-9:00 【天気】晴れ 干潮
【備考】ズグロカモメが来ているというので、日曜日の朝行ってみた。松林の堤防向かいの干潟に2羽いてすぐ、うち1羽がそれだとわかった。レンズを取りに戻るといなくなっていて、河口の方に群れていたので、その中から探すことにしたが、またすぐ見つかった。ユリカモメより小さく、くちばしが黒く短く、初列風切りに黒の斑があり、さらにスマートなので、遠くからでも、すぐわかった。トビが2,3羽群れをかき回して、いつも間にかズグロカモメもいなくなっていた。そのうちまた来るだろうと、干潟の方へ行ってみたら、そこにいたので、写真を撮った。「ピッー」と鳴いていた。しばらく干潟で伸びや羽繕いをしていたが、そのうち飛び立ってホバーリングからランディングし、藻と一緒にカニを捕らえた。ユリカモメに襲われたが大丈夫だったようだ。足はユリカモメよりくすんだ赤色をしている。とても可愛いカモメである。
(2)11/29(月) 10:10-11:50 【天気】晴れ 干潮
【備考】月曜日は代休だったので、蒲生に行ってみた。その結果、何とサーファー2、釣り人0、その他4、バードウォッチャー1(自分)と4科7種(^^!)しかいなかったので、存分にズグロカモメを楽しむことができた。導流堤側の河口にいつものようにユリカモメの群れがいて、時々トビが低空飛翔をするとぱっと逃げるが、また降りるという繰り返しだった。ズグロカモメは群れのはずれの方にいつもいて、浅い川底に素早く嘴を突っ込んで、カニかエビの類を食べていた。カニだとすればチゴガニかコメツキガニだろうか。一口で飲み込めるようなかなり小さいものだった。11時30分過ぎになってやっと日が差してきて、キャッチライトの入った写真を取ることが出来た。その前の写真は、まるで1羽だけやってきて孤独な感じそのもののような写真だけだった。日が差し始めると、ユリカモメの群れが次々に導流堤そばの干潟に移動し、水中に突っ込んで小魚を捕らえていた(写真参照)。日が差すと魚たちも活発に泳ぎ出すのか、または日が照らないと水底がよく見えず魚影を探せないのか、あるいは単に昼時(餌の時間)だからか、よくわからない。ズグロカモメも干潟に移動して、1羽だけ離れて、カニを捕っていた。
(3)12/23(火) 7:50-8:30 【天気】晴れ 満潮へ
【備考】朝8時に蒲生海岸に着くと、日和山前の干潟にユリカモメが群れていた。導流堤の方から、聞き慣れたズグロカモメの鳴き声がしたので、そちらの方を見ると上空を通り過ぎて、干潟の方行き、旋回してから飛び込んでエサを捕まえた。
(4)1/2(日) 9:00-9:30 【天気】曇り時々晴れ 満潮へ
【備考】カモメ類はカモメの小群とズグロカモメを含むユリカモメの群れ、それにオオセグロカモメが1羽いた。導流堤でシギチを見ていると、ユリカモメの群れがやってきて、ズグロも近くに降りたので2,3枚撮影した。何を思ったのか、2mくらい離れたところにいたユリカモメの1年目冬羽の個体に、歩いていってけんかを売っていたが、逆襲されて慌てて逃げ、群れの端の方に戻った。陽が射して一斉に飛び立ったところを何枚か撮影したが、あとで見ると左の初列風切の1枚が損傷しているようだった。
(5)1/23(日) 9:00-9:30 【天気】曇り時々晴れ 満潮へ
【備考】苫小牧-仙台航路の鳥見が終わり、帰宅途中、蒲生海岸に立ち寄った。日和山前の干潟にはユリカモメが386羽+もいた。しばらくズグロカモメを探したがいなかった。
(6)2/13(日) 7:00-10:30 【天気】晴れ、曇り 満潮から干潮へ
【備考】ヘラサギはいなかったが、ズグロカモメ夏羽を1時間以上河口で見ていた。ズグロカモメはほとんど夏羽状態だった。しばらく来ないうちに、顔と半分頭が真っ黒になっていた。これなら誰でもすぐわかる。羽ばたき、飛び方、鳴き方がユリカモメとは全然違う。どちらかというとコアアジサシという感じである。ユリカモメの方がやや大きいので、今日のビデオでも威嚇をしようとするがことごとく負けていた。それでいつも群れの端の方にいるのというのでもないのだろうが、いつも見ても孤独な感じだ。
(7)3/20(日) 9:00-11:00 【天気】晴れ、干潮
【備考】ズグロカモメもすっかり頭部が黒くなり、きっとユリカモメが去る頃に一緒にいなくなるのだろうと思った。
【写真】
  
■ズグロカモメ成鳥冬羽の飛翔/干潟を巡回してカニを捕まえた/ユリカモメとズグロカモメ
  
  
  
  
  
■3月20日のズグロカモメ成鳥夏羽。2月13日の段階ですでに夏羽状態で,オオセグロカモメやワシカモメ,ウミネコなどもこの時期夏羽になっている個体が多く観察できるが,ユリカモメはこの時期(2月)夏羽になっているのを観察したことはない。
  
■夏羽の正面顔(覆面レスラー?)/ユリカモメの夏羽移行個体,3月20日でもまだこんな感じだが,夏羽になっている個体もちらほら見られる/成鳥冬羽。目の周りの白い部分はどのような羽毛の生え具合か興味があるが,あまり寄れなかったのでこの程度。


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