この年齢になって、まさか「徹夜」をするはめになるとは思ってもいなかった。
昨夜、私はほとんど「徹夜」状態だった。
正確に言うと、夜11時頃から1時間程寝た。 そして朝方5時頃から6時過ぎまでの1時間も何とか寝る時間が取れた。 その間の時間帯において、寝ている場合ではない状態を余儀なくされることと相成ったのである。
夜を徹して一体何をしていたのかについては「原左都子エッセイ集」の長期読者の方々は想像がつかれると思うのだが、我が娘の“お抱え家庭教師”稼業に一夜励まざるを得なかったのだ。
さすがに還暦に手が届きそうな年齢になって、「徹夜」等乱れた生活は体調維持に大打撃である。 そこで、日頃より我が理想とする体型維持を第一義とした食事や適度な運動、そして睡眠管理のために日々厳しく自分を律している私である。(その割には、酒に関しては一貫して自分に寛容な私だけど~)
そこで我が“お抱え家庭教師”遍歴においても、娘の高校卒業までは、とにかく娘も私もお互いに健康体でいられるべく睡眠時間の確保をはじめとする綿密な計画性の下に、現在までそれを遂行してきている。
今春娘は大学生になった。 まだまだ未熟ではあるが、ここはやはり娘の自主性を尊重してやるべく方向転換を目指した私である。
それにしても、現在の大学とは実に学生に厳しいようだ。
少なくとも我が娘が在籍している私立大学はそうである。 それはおそらく卒業後国家試験等資格試験に合格する事を条件として就職する学生が大多数であり、学生の国家試験合格率が大学自体の評価、ランキングとも重なるためだ。 (ここで参考であるが、原左都子の場合は国公立出身のためか他大学との競争等は表立って存在しなかったが、私も新卒時には医学関連国家資格取得を前提として就職しているが故に、娘の大学が置かれている状況は重々理解可能である。) 幸いなことに、娘が通う大学はその専門分野国家試験合格率私立全国1位を争う立場に位置付け、それに伴い高就職率を維持し続けている。
我が娘が所属する学科は大学のメイン学科とは異なり国家試験を受験せねばならない訳ではないのだが、それでも大学の厳しい教育方針の下に学業に励む日々である。
特に大学の基礎課程である1、2年次は学部全体の共通科目が多い状況だ。
そんな中、学長自らが担当される基礎学問の授業に於いて、我が娘にも“膨大な量”の課題が入学当初より課されている。
医学関連分野の位置付けにある娘の大学の教育内容ではあるが、我が専門だった“バリバリ医学分野”とは相当内容が異なる現実の下、専門外科目の手助けに弱音を吐きそうな私でもある。
それでも可能な限りのフォローをするのだが、さすが大学生になった娘の方も私の“下手な”手助けに違和感を呈しているようだ。
こうなれば娘の自主性に委ねつつ、私の“お抱え家庭教師”稼業も一歩退かねばならないことぐらいは直ぐに察しがつく。
ところが事はそう簡単には行かないことなど、重々想定内でもある。
娘の自主性を尊重するとはいえ、未だ不安材料が盛り沢山だ。
確かに、我が長年に渡る“お抱え家庭教師”遍歴により我が娘には確実な学習習慣が身についている。 そして、それに伴ってコツコツと着実に努力を続ける姿勢にも揺ぎ無いものがある。
それと同時に、「原左都子エッセイ集」を日々綴る我が批判精神の影響も知らぬ間に受け継いでいるようで、未熟ながらも時事問題等に関する批判力も少し育成されていて、時折テレビニュースを見ては“黄色いくちばし”でご意見している。(いやはや、怖いね~~) あるいは、それと同時進行で周囲や社会に対する観察力の程も相当のものがある。 (やっぱり親の背中の影響力とは怖いものがある事を、娘18歳にして実感だね~)
その反面、我が娘に育っていない能力を昨夜「徹夜」をしている最中に実感した私でもある。
まず「自己能力診断力」がない。
次に「計画力」もない。
そして我が娘に一番欠けているのが他者に対する「指導力」である。
上記二つの「自己能力診断力」と「計画力」に関しては、今後我が娘にはまだまだその能力を習得するに当たって時間が必要であろうが、経験を重ねる毎に追々に身につくであろうことも想像可能だ。
それを承知しつつ我が娘に即刻身に付けて欲しいと感じたのは、「指導力」である。
昨夜、夜を徹して娘の課題を傍らで手伝いつつ原左都子が娘に一番訴えたかったのは、母である私に対する「指導力」だった。 (親以外の他人に対して何らかの指導をせよ!などと言うつもりは現在のところ一切ない。それは未だ時が早い。)
私はただ、娘が一番信頼してくれているであろう母である私を「指導」する力量を早急に身に付けよ!と言いたいのである。 要するに、昨夜も母である私に対して「これを手伝え!」と主体性を持って言って欲しかったのだ。 それにより自身の課題負担が大幅に削減したはずである…。
放っておくと一人ですべてを抱え込み、夜寝もせずに自分一人の力で自身の課題を全うせんとする程の「自主性」と「学習意欲」を娘に身に付けさせた“お抱え家庭教師”の原左都子である。
そんな健気ではあるが不器用な娘の現在の生き様に接した昨夜の「徹夜」騒動であったと感じつつ、今朝、夜通しかけて作成したその課題を持っていつも通りに大学へ向かった娘の体が丈夫になった事にだけは、心より安心している私でもある。
昨夜、私はほとんど「徹夜」状態だった。
正確に言うと、夜11時頃から1時間程寝た。 そして朝方5時頃から6時過ぎまでの1時間も何とか寝る時間が取れた。 その間の時間帯において、寝ている場合ではない状態を余儀なくされることと相成ったのである。
夜を徹して一体何をしていたのかについては「原左都子エッセイ集」の長期読者の方々は想像がつかれると思うのだが、我が娘の“お抱え家庭教師”稼業に一夜励まざるを得なかったのだ。
さすがに還暦に手が届きそうな年齢になって、「徹夜」等乱れた生活は体調維持に大打撃である。 そこで、日頃より我が理想とする体型維持を第一義とした食事や適度な運動、そして睡眠管理のために日々厳しく自分を律している私である。(その割には、酒に関しては一貫して自分に寛容な私だけど~)
そこで我が“お抱え家庭教師”遍歴においても、娘の高校卒業までは、とにかく娘も私もお互いに健康体でいられるべく睡眠時間の確保をはじめとする綿密な計画性の下に、現在までそれを遂行してきている。
今春娘は大学生になった。 まだまだ未熟ではあるが、ここはやはり娘の自主性を尊重してやるべく方向転換を目指した私である。
それにしても、現在の大学とは実に学生に厳しいようだ。
少なくとも我が娘が在籍している私立大学はそうである。 それはおそらく卒業後国家試験等資格試験に合格する事を条件として就職する学生が大多数であり、学生の国家試験合格率が大学自体の評価、ランキングとも重なるためだ。 (ここで参考であるが、原左都子の場合は国公立出身のためか他大学との競争等は表立って存在しなかったが、私も新卒時には医学関連国家資格取得を前提として就職しているが故に、娘の大学が置かれている状況は重々理解可能である。) 幸いなことに、娘が通う大学はその専門分野国家試験合格率私立全国1位を争う立場に位置付け、それに伴い高就職率を維持し続けている。
我が娘が所属する学科は大学のメイン学科とは異なり国家試験を受験せねばならない訳ではないのだが、それでも大学の厳しい教育方針の下に学業に励む日々である。
特に大学の基礎課程である1、2年次は学部全体の共通科目が多い状況だ。
そんな中、学長自らが担当される基礎学問の授業に於いて、我が娘にも“膨大な量”の課題が入学当初より課されている。
医学関連分野の位置付けにある娘の大学の教育内容ではあるが、我が専門だった“バリバリ医学分野”とは相当内容が異なる現実の下、専門外科目の手助けに弱音を吐きそうな私でもある。
それでも可能な限りのフォローをするのだが、さすが大学生になった娘の方も私の“下手な”手助けに違和感を呈しているようだ。
こうなれば娘の自主性に委ねつつ、私の“お抱え家庭教師”稼業も一歩退かねばならないことぐらいは直ぐに察しがつく。
ところが事はそう簡単には行かないことなど、重々想定内でもある。
娘の自主性を尊重するとはいえ、未だ不安材料が盛り沢山だ。
確かに、我が長年に渡る“お抱え家庭教師”遍歴により我が娘には確実な学習習慣が身についている。 そして、それに伴ってコツコツと着実に努力を続ける姿勢にも揺ぎ無いものがある。
それと同時に、「原左都子エッセイ集」を日々綴る我が批判精神の影響も知らぬ間に受け継いでいるようで、未熟ながらも時事問題等に関する批判力も少し育成されていて、時折テレビニュースを見ては“黄色いくちばし”でご意見している。(いやはや、怖いね~~) あるいは、それと同時進行で周囲や社会に対する観察力の程も相当のものがある。 (やっぱり親の背中の影響力とは怖いものがある事を、娘18歳にして実感だね~)
その反面、我が娘に育っていない能力を昨夜「徹夜」をしている最中に実感した私でもある。
まず「自己能力診断力」がない。
次に「計画力」もない。
そして我が娘に一番欠けているのが他者に対する「指導力」である。
上記二つの「自己能力診断力」と「計画力」に関しては、今後我が娘にはまだまだその能力を習得するに当たって時間が必要であろうが、経験を重ねる毎に追々に身につくであろうことも想像可能だ。
それを承知しつつ我が娘に即刻身に付けて欲しいと感じたのは、「指導力」である。
昨夜、夜を徹して娘の課題を傍らで手伝いつつ原左都子が娘に一番訴えたかったのは、母である私に対する「指導力」だった。 (親以外の他人に対して何らかの指導をせよ!などと言うつもりは現在のところ一切ない。それは未だ時が早い。)
私はただ、娘が一番信頼してくれているであろう母である私を「指導」する力量を早急に身に付けよ!と言いたいのである。 要するに、昨夜も母である私に対して「これを手伝え!」と主体性を持って言って欲しかったのだ。 それにより自身の課題負担が大幅に削減したはずである…。
放っておくと一人ですべてを抱え込み、夜寝もせずに自分一人の力で自身の課題を全うせんとする程の「自主性」と「学習意欲」を娘に身に付けさせた“お抱え家庭教師”の原左都子である。
そんな健気ではあるが不器用な娘の現在の生き様に接した昨夜の「徹夜」騒動であったと感じつつ、今朝、夜通しかけて作成したその課題を持っていつも通りに大学へ向かった娘の体が丈夫になった事にだけは、心より安心している私でもある。