原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

東京都の新規コロナ感染者数4日連続1000人超! それでも五輪を開催する人類の愚かさ…

2021年07月18日 | 時事論評
 冒頭から、今朝方見たネット情報を以下に要約引用しよう。  



 首都圏でコロナ「第5波」 東京、4日連続1000人超
  2021/07/17 20:38

 東京五輪・パラリンピックの開催に反対する市民約30人が、IOCのバッハ会長が宿泊するホテルに向かってデモ行進した。(17日午後、東京都内)
 国内で17日、新たに3886人の新型コロナウイルス感染者が報告された。都道府県別では東京1410人、神奈川539人、大阪380人など。東京で千人を超えるのは4日連続で、神奈川の500人超は1月24日以来。埼玉でも300人前後が続いており、首都圏は感染の「第5波」の様相を呈している。
 厚生労働省が公表した全国の感染状況を示す指標では、東京が人口10万人当たりの新規感染者数と療養者数、感染経路不明割合の三つで、神奈川は新規感染者数と感染経路不明の二つでステージ4(爆発的感染拡大)相当となった。
 沖縄は病床使用率など四つでステージ4相当と、厳しい状況が続く。

 (以上、ネット情報より引用したもの。)


 専門家会議は「重症者は感染者の増加から遅れて増える可能性がある」と指摘した。
 会議では、ワクチン接種による効果などを考慮せず、前週比30%増の現状のペースで感染者数が推移すると、8月上旬には1週間平均の新規感染者が2406人に達するとの見通しも示された。小池百合子知事は「感染のスピードが早く、これまで以上に強い危機感がある。ワクチンが広く行き渡るまで、人流抑制と基本的な対策を徹底するしかない」と語った。

 (以上、医療専門家会議によるネット情報を引用したもの。)


 さらに、朝日新聞2021.07.16付「医療逼迫なら『五輪期間中でも中止を』」と題する記事を、以下に要約引用しよう。

 東京五輪開幕が迫る中、感染者対策にあたる専門家座長である健康安全研究所長は、「『第四波』に見舞われた大阪府のように、東京都で入院するべき人が入院できなうような状況になったら大会中止も考えるべきだ」との考えを明らかにした。
 研究所長は、必要な医療が受けなれない状況になれば「五輪をしている場合じゃない」と述べ、会期中であっても政府や組織委に中止を求める考えを示した。 都内の病床使用率は14日時点で31,8%となっており、「ステージ3」だ。 研究所長は、大会期間中に医療が逼迫する恐れが高まった場合、「時機を逃がさずに、また事態の切迫を待たずに、強い対策を躊躇なくとって下さい」と求めた。

 (以上、朝日新聞記事より一部を引用したもの。)



 最後に、私見に入るが。

 都内の感染者数が千人を超えるのは4日連続、神奈川の500人超は1月24日以来。 埼玉でも300人前後が続いており、首都圏は感染の「第5波」の様相を呈する有様。
 しかも、8月上旬には1週間平均の新規感染者が2406人に達するとの見通しも示されているこんな緊急コロナ緊急事態下に於いて。

 上記の引用最後の健康安全研究所長のご発言は、ごもっとも以外の何物でもない。

 にもかかわらず未だに菅首相は、IOCトーマス・バッハ会長に「有観客検討を」と要請されて。 それにきっぱりとした態度が取れず、未だに検討の可否について言及していない始末…


 そもそも、五輪・パラ大会開催趣旨の中に「世界平和」の概念もあったのではなかろうか?
 世界規模でこれ程までの歴史的疫病が蔓延し、世界各地で多数の死者を出し、未だに変種ウィルス株が猛威を振るい続けている現在の背景下に於いて。

 それでも強引に五輪・パラを開催せんとする事態とは、一部の大人のエゴに他ならないことなど、小さき子供でも理解可能だ。
 それが証拠に小中学校生を対象とするアンケートによると、五輪開催反対派が5割を超えると聞く。
 子供たちですらその判断力があるのに。

 一体全体この国の政権トップは何を血迷い、あえて危険を冒し世界を不幸へ陥れようとするのか??

 東京五輪開催まで後5日と迫ってしまった今現在、一都民としては失望と恐怖のどん底に陥れられるばかりである…