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原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

DIAMOND PRINCESS号からの下船対応 少なくとも交通機関の利用は阻止するべきだ

2020年02月19日 | 時事論評
 先ほどネット上で発見した情報を以下に紹介しよう。


 日本政府の新型コロナウイルス対応は、なぜ間違ったのか。
 ロンドン在住ジャーナリストの木村正人氏は「日本政府の対応は海外メディアから厳しく非難されている。科学者が先頭に立ち、官僚が支えるシステムを大至急、整えるべきだ」という——。
 森友学園、加計学園、「桜を見る会」問題で繰り返されてきた安倍政権の隠蔽(いんぺい)体質がクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスの感染を拡大させてしまったようだ。

 英国船籍のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」(乗員乗客3711人)について安倍政権は2月3日から検疫法に基づき横浜港で検疫を実施している。 にもかかわらず船内の感染者は増え続け、18日にも88人の感染が確認され感染者はついに計542人となった。
 「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客の最年長は90歳代で70歳代は約1000人、60歳代は約900人(橋本岳厚生労働副大臣のブログより)。致死率の約1%を単純に掛けただけでも5人以上の犠牲者が出てもおかしくない。
 十分な感染対策を施さずに検疫を実施したら隔離されている人に感染を広げることになり、それはもはや犯罪に等しい。
 「ダイヤモンド・プリンセスは感染者がどんどん増えていくので感染対策はうまくいっていないのではという懸念があった」
  「日本環境感染学会が入り、実地疫学専門家養成コース(FETP-J)が入ったが、あっという間に出て行ってしまって中がどうなっているかよく分からない状態だった」
 「中の方から恐い、感染が広がっていくのではということで私に助けを求めてきた」
 「船内に入ると、それはもうひどいものだった。この仕事を20年以上やっていてアフリカのエボラ出血熱とか中国のSARSとかいろんな感染症と立ち向かってきたので身の危険を感じることも多々あった」
 「しかし自分が感染症にかかる恐怖というのはそんなに感じたことはない。
 僕はプロなので自分が感染しない方法、他の人を感染させない方法、施設の中でどういうふうにすれば感染がさらに広がらないかということも熟知している」
 危険ゾーンと安全ゾーンの区別はなかった。  岩田教授はダイヤモンド・プリンセスの船内の様子をこう表現した。  「悲惨な状態で心の底から恐いと思った」
 「これは自分が新型コロナウイルスに感染しても仕方ないと本気で思いました」
 
続けて動画では、感染のリスクについてこう説明する。
 
「ウイルスが全くない安全なグリーンゾーンとウイルスがいるかもしれない危ないレッドゾーンを分けて、レッドゾーンでは完全に防護服をつけ、グリーンゾーンでは何もしなくていいと区別するのが鉄則」
 「しかしダイヤモンド・プリンセスの中はグリーンもレッドもぐちゃぐちゃになっていて、どこが危なくてどこが危なくないのか全く区別がつかない。どこの手すり、どこの絨毯(じゅうたん)にウイルスがいるのかさっぱり分からない状態だった」
 
船内で日常的に感染者とすれ違う
 
「熱のある方が自分の部屋から歩いて医務室に行ったり、感染者とすれ違ったりするのが日常的に行われている。災害派遣医療チーム(DMAT)や検疫官の方が感染したと聞いていたが、それもむべなるかなと思った」
 「中の方に聞いたら、われわれも自分たちも感染するなと思っていると言われてびっくりした。感染症のミッションに出る時は必ず自分たち医療従事者の身を守るのが大前提」
 「自分たちの感染リスクを放ったらかしにして患者や一般の方に向かったらルール違反だ。自らの安全が保証できない時に他の方の安全は守れない。いつ感染が起きたのか分かるようなデータも全然取っていない」
 「そもそも常駐しているプロの感染対策の専門家が一人もいない。やばいなと思って箴言しても何も聞いてもらえない。やっているのは厚労省の官僚たちで、聞く耳を持たない」
 「DMATの方が医療現場に戻ると今度はそこからまた院内感染が広がってしまいかねない。アフリカや中国に比べてもひどい感染対策をしている」
 
「検疫は機能している」と言い続ける安倍政権
 
「日本にはCDC(疾病予防管理センター)がないとはいえ、まさかここまでひどいとは思ってもいなかった。学術界とか国際的な団体は日本に変わるように促していただきたい」
 「中国のSARSでは隠蔽が問題になったが、ダイヤモンド・プリンセスのカオスの状態に比べるとはるかに楽だった。日本はダイヤモンド・プリンセスの中で起きている情報を全然出していない」
 「マズイ対応であることがバレるのは恥ずかしいことかもしれないが、これを隠蔽するともっと恥ずかしい」
 
最大の問題はやはり安倍晋三首相→加藤勝信厚労相→厚労省官僚・医系技官という指揮命令系統の中に感染症のプロが全く入っていないことだろう。日本最大の問題は組織から岩田教授のような職人気質の専門家を排除してしまうことだ。
 
そのためグリーンゾーンとレッドゾーンの区別、感染者や疑い例の患者と接触する際の手順、感染症対策の基本となるデータの収集が全く行われていない。にもかかわらず安倍政権は世界に対して検疫は完全に機能していると言い続けてきた。
 
安倍政権がこれまでと同じように頬かむりするつもりだとしてもそうはいかない。「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染は日本人だけでなく56カ国・地域の乗客の命を危険にさらしてしまった。隠蔽は許されない。全てのデータを即刻、開示すべきだ。  安倍政権の対応に海外の厳しい目が向けられている。

 (以下略すが、本日横浜停泊の豪華クルーズ客船より、顧客の一部が開放された事実を伝えたメディア報道より引用したもの。)


 本日昼のニュース報道にて、当該クルーズ客船より“ごく普通に”解放されている顧客の姿を見て、驚き果てた私だ!
 いえいえ原左都子とて、早期のクルーズ客船よりの顧客の解放を望んでいた。 ただし、それには条件があったのだ。  とりあえずウィルス温床状態のクルーズ客船より降ろした後に、諸外国の事例に従い、何処かの施設での拘留があるはずと信じていた。

 ところが、本日の政府による解放の手段とは、いきなり交通手段を利用して自宅に帰らせるとの手段だった。

 今夜我が娘が、それらクルーズ客船が利用したとおぼしき公共鉄道網を利用して自宅へ帰宅するのだが…

 我が国政府が取る手段とは、いつも突然過ぎやしないだろうか???
 今までずっとクルーズ船内に無意味に拘留したかと思いきや、やれ国内外からそれを叩かれると、今度はいきなり顧客を解放して、通常交通機関で自宅まで帰れと…  
 まさに政府関係者が、あまりにも新型コロナウィルス騒動等に関して無知であることを物語る行動だが。

 と言っている今、我が娘が無事に帰宅して一応安堵しているものの。
 おそらく今後横浜・東京近辺の公共交通網利用者間で、新型コロナウィルス感染者が続発することであろう。
 明日からの娘の出勤に関して重荷を背負わされた、元医学関係者である母の私だ…

高2生・アイちゃんとの出会い ー vol.1 ー

2020年02月19日 | 人間関係
 (冒頭写真は、我が高校教師時代に生徒達から貰った手紙・葉書類の一部。)

 
 今回のエッセイ主役であるアイちゃん(仮称)から届いた手紙類を探そうとして、これらが出てきた。  この中にはアイちゃんからの数回にわたる手紙類が無いということは、おそらく別の場所に保管してあるのだろう。 
 それにしても、私は何とも可愛い生徒達に恵まれながら、実に楽しく有意義な教員時代を過ごせたと言えよう。


 上記写真内から一部を紹介すると。

 上手な絵入りの葉書があるが、これは美術部に所属していた女子生徒からもらった年賀状のようだ。 この子、絵が上手いのみならず十分に優秀な生徒だった。 私が勤務したのは「底辺校」(失礼な表現をお詫びします。)ばかりなのだが、何故こんな優秀な子がこの高校へ入ったのだろうか?? と首をかしげる生徒も多かった。 

 その優秀生徒のもう一人である男子生徒より貰ったのが、その右隣の達筆年賀状だ。  この男子生徒のリーダーシップ力は凄かった!  私がワル生徒(とは言えども皆いい子ばかりなのだが。)の扱いに困惑している時に、よく“助け船”を出してくれたものだ。 教師である私の話は聞かないが、信頼出来る同僚の指示には従う、生徒間ではその図式で十分ではなかろうかと今でも思う。

 絵入り葉書の左上にある手紙は、1年間のみ勤務した私立女子高校を卒業した生徒からもらった。
 Dear 〇ちゃん!(私のこと)  で始まる手紙だが。
 マジメに授業きいてたじゃん。 そのわりにはテストは悪かったけど。 今は卒業して一人暮らしです。  卒業して1ヶ月もたっちゃんだよね。 新学期になっても〇ちゃん(私のこと)の顔みれないなんて、淋しい(涙)  でも絶対、〇ちゃんに会いに高校まで行くから、私のこと忘れないでちょーだいよ。 
 今も学生なんだ。 〇ちゃん、これからも応援してね! 励みになるから。 学ッコが辛くなったら、〇ちゃんに会いに行く! 絶対私のこと、忘れないでね! 
 1年だけだったけど、商業法規の授業、楽しかった!! ありがとう、〇ちゃん!
 いつまでもあの明るい笑顔と優しい〇ちゃんでいてね!
  (以上、卒業生からの手紙内容を紹介したもの。)
 この手紙をもらって、卒業写真を探したのだが…  申し訳ない事に、どうしても当該生徒のことが思い出せない…  おそらく実際“いい子”だったのだろう。 ワル等問題生徒のことはよく覚えているのだが…
 返答を書こうとしても、その生徒像が思い浮かばない事には内容に真実味がなくなるであろうし。  後回しにしつつ、後ろ髪をひかれつつ、そのまま放置してしまっている。  今から返事を書こうにも、とうの昔に転居しているだろうし。
 何とも罪作りな元教師の私だ… 本当にごめんなさい。

 バレエシューズの写真入り封筒は、やはり私立女子高校生徒からの手紙だ。 この子はクラシックバレエを習っていたことを、今でもよく覚えている。


 みんな、笑顔だけが取り柄の〇先生(私のこと)に十分に懐いてくれて、ホントありがとう!! お陰で、こちらこそが十分に充実した楽しい高校教師時代を過ごせたよ!


 アイちゃんの事を綴ろうとして、どうやら時間切れだ。
 続きは後程(後日?)公開しますので、お楽しみに!