原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

TOTO 買ったのに Pansonic が届けられる不可思議

2017年12月07日 | 時事論評
 今年の我が家は、度重なる家電の故障・買い替えに苛まれる年回りのようだ。


 2月に冷蔵庫が故障して買い替えを実行したものの、その新品冷蔵庫がわずか3ヶ月後の5月に故障した事実は、当該エッセイ集にて既に公開している。
 結局故障原因不明のまま電源を入れ直したら復旧したため、メーカー側の判断で一旦様子見の措置が取られたのだが。 私が恐れていた通り6月には同じ症状にて再故障し、結果として保証期間内無料新品交換と相成った。
 その時の短期間内2度に及ぶ冷蔵庫内食品入れ替え作業の重労働、及びメーカーとの折衝等々のストレスにより心労が貯まり、体重を2kg減らした事実に関しても公開済みだ。


 3月には、洗濯機が故障した。
 旧機種は亭主が選択した乾燥機付きのドラム式だったのだが、現役中に乾燥機を使用したのはただの2回のみ。 こんな無駄な機能は我が家では必要無いのに大型で洗面室の場所ばかり取って邪魔な存在だったため、日々洗濯を担当している私としては、やっと買い替えられると肩の荷が下りたものだ。
 そして新たに届けられた洗濯機は、上から洗濯物を入れる方式の私の理想型だ。 

 ところが、この洗濯機入れ替え時にもトラブルが発生した。
 若き運搬担当2名の若者達が、洗濯機内底辺部分に溜まった(?)水分を廃棄せずして室外へ運び出したのだ。  室内の廊下も室外共有部分の通路も洗濯機内から溢れ出た排水で一面汚染されてしまった。 軽く一言だけ「水が溢れ出ました」なる報告はあったものの、若者達が作業を終えて帰った後しばらく経過して室外共有部分通路の汚染状態を確認したところ、その汚染が広範囲だった有様に仰天させられた。
 室内は自己責任として、室外通路の汚染を何とかせねば! と早速掃除に取り掛かったところ、ラッキーにもマンションの管理人氏も共有部の掃除中であられた。 私が通路の拭き掃除を実施しているのを見るなり、「どうしましたか?」と親切に問うて下さる。 事情を話すと、早速階下から専用の洗剤とモップを持参して掃除を手伝ってくれつつ、「後は私がやりますからいいですよ。」と親切にも告げて下さる。 確かに管理人氏のおっしゃる通りだろう。 掃除素人の私よりもプロの管理人氏に委ねるべきと思ったら、まるで何事もなかったかのごとく綺麗に掃除し尽くされていた。


 時が10月に移り、今度は我が家の温水洗浄便座(いわゆるウォシュレット)が不具合を発生している様子だ。
 いつもの事だが、家電の不具合をいち早く発見するのは我が家の家族の中で私以外の誰でもない。 とにかく、普段はボーッとしていると表現するべき我が家族達が、そんな事態に気付くはずもない。
 まずは、自動消臭機能が付いたままになっている事実を発見した私が亭主にその旨告げたのだが。 返って来た回答とは「別にそれでも問題ないんじゃないの~?」
 そこまではまだしも良かった。
 次なる故障は、まさに温水洗浄便座が成すべき主たる機能である温水洗浄機能が不確実になった事態だ。 これに関しても亭主に相談すると、「ボクが便座に座った時には必ず使えるよ~」との我が身息災回答が来た。 要するに使用時の機能選択により使えたり使えなかったりする状態だが、これを故障と言わずして何と言う!?? と亭主に迫ると、「じゃあ、買い替えたら~~」

 と言う訳で、11月のロードレースとフルート個人レッスン終了後に単身にて家電量販店に出向いた私だ。
 
 いつも行く自宅近くの家電量販店(全国的に名が通っている大手家電量販店、早い話がヤマダだが)にて、温水洗浄便座の説明を係員氏より受けた。
 現在まで使用した商品がTOTO製だったため、それを中心に購買対象商品を選別せんと係員氏に相談したところ。 その結果、最終選考段階まで残ったのが「TOTO製」と「東芝製」商品だった。 (参考だが、その時傍らに「Panasonic製」商品が陳列されていたのは記憶している。)
 係員氏の説明によると「東芝に関しては経営破綻による悪風評もあり売価が激安となっているが、その分今後故障した場合の部品の入手が不明確状態」との事だ。
 大いにガッテンした私は、当然ながら「TOTO製」商品を買い入れる決断を下した。


 さて、その後実際に当該商品が自宅に運ばれ、旧機種取り外し・新機種取り付け工事と相成る。

 その場にも、もちろん私が同席した。
 何分、トイレなる汚い場所の作業故、作業に先立って出来得る限りの掃除作業を執り行い作業員氏を迎え入れることと相成る。
 当日作業に来て下さったのは、良き若者だ。 挨拶も丁寧ならば、その作業風景も丁寧であられた。 それに安堵して、作業終了後の点検を執り行った私は十分な御礼を申し上げた。

 しばらくして亭主が帰宅した。
 早速トイレに入った亭主が私に告げるには。
 「あれ、〇子(私の事)は今回TOTO製を買ったと言わなかったっけ?」 「その通りだよ」と応えつつトイレに入ると、何と‼  温水便座には堂々と「Panasonic」と掲げられているではないか!!

 何故、この種の取り違いが起きてしまったのかを後で考察するならば、それは機種が我が家に到着した時点で私が確認作業を怠ったからに他ならないだろう。

 ただ、自己弁護するならば、作業担当者が我が家到着時点で真っ先に実行した作業とは「古い便座」取り外しに他ならない。
 その後も、一階外に停車している車と我が自宅を行き来しつつ作業員氏が作業を進める段階の詳細を私が監督し続けるのも失礼だと判断した私は、全ての作業を終えて後に作業員氏と対応するべきと心得たのだ。

 そうして最終点検はもちろんの事私が取り付けられた新たな便座に座り、その状態を確認して問題はなかったと判断する事態となろう。 便器の蓋が開けられた状態で、便座に記されているメーカー名など、その時点で確認不能だったとして許されて然るべきだと私は思うのだが。


 ただまあ我が亭主が、元々私を含め他者を責める人格では無い事に常々助けられているのも事実だ。

 しかも今回の温水便座事件に関しても、何処のメーカーが優秀な機種を製造し販売しているかなど分かったものでもなかろう。
 とりあえず、我が家に届けられた“Panasonic製”の製品がひとまず用を足してくれているのならば、それで一件落着としよう、との亭主との合意の結末だ。