何ともセコい数々の政治資金疑惑にて都議会与野党より不信任決議案を提出され、昨日ようやっと辞職の意向を固めた舛添都知事。
情報に寄れば、この舛添氏は約2年4か月前の都知事選立候補に際し、重点政策の一つとして高齢者介護等社会保障の充実をも掲げていたらしい。
ところが最近の報道によれば、知事として任期期間中に、ただの一度も介護施設を訪問・視察していないと言う。
私事に入るが、5月末~6月初旬にかけての我が郷里旅行の第一目的は、郷里に一人暮らしの実母を高齢者介護施設に入居させる段取りを整える事にあった。
そのための事前準備より実際の郷里にての施設見学の道程に、それはそれは多大な時間を要した。
郷里への出発前より暇を見つけてはネットや地元親戚筋より郷里の介護施設情報を収集したり、パンフレットの請求、メールや電話にての確認、そして見学の予約等々、出発前より慌ただしい日々を過ごした。
郷里到着後は、実際に施設へ見学に出かけるのはもちろんの事、実母が住む自治体の母担当介護支援専門員氏のご意見を伺うために実家まで面談にお越しいただいたりと、在郷里中多忙な時間を費やした。
そんな我が体験より改めて実感したのは、高齢者の介護とは、介護する側の人間こそが真に要介護高齢者の身になって行動を起こさねば事が成り立たないとの事実だ。
机上の空論のみで「高齢者介護等社会保障を充実させる!」と高らかに公約した人物の、嘘さ加減と軽薄ぶりに今更ながら愕然とさせられる。 セコい政治資金疑惑に加え、その事実からも舛添氏は知事辞職するべきだと改めて感じている。
さてそれでは、実際に私が郷里にて高齢者介護施設を見学した結果のレポートをしよう。
私の場合、約5年程前より義母が都内の有料高齢者介護施設へ入居し、ほぼ3年半程前よりその保証人(身元引受人)を担当しているため、おそらく介護施設に関しては詳しい方ではないかと自覚していた。
一部に関してはその通りなのだが、今回実母を入居させたい施設を見学した事により、多方面より新たな情報を得る事が叶った。
まず、現行法上の高齢者介護施設には、要介護者の介護レベルに応じる形で多種の介護施設が存在する事を認識した。
例えば、義母が住む「介護付き有料高齢者施設」とは、最高位(要介護5)の介護レベル者を受け入れる設備及び人材が整った施設であることが判明した。 義母の場合は要支援1段階より入居しているが、もしも要介護5にまで介護度が上がった暁にも、当該施設内ですべてを対応可能と見聞した。
欠点としては、介護の手厚さ等の性質上、入居費用が高額とならざるを得ないことが挙げられよう。 ただこの施設に入居しておけば後に段階を経て介護レベルが上がろうが、施設を移転する必要がなく一生に渡りそこで暮らせるとの利点があろう。
これに対し、「サービス付き高齢者向け住宅」なる介護施設がある。 ここは「住宅」の名の通り、高齢者が自力で住んで暮らす事を重点に置いた施設のようだ。
介護度が低い場合(要支援1,2段階等)に於いては、部屋内に浴室もあれば台所設備もあり自由度が高い暮らしが保障されるであろう。
ところが、落とし穴があると私は見抜いた。 高齢者とは、自己診断よりも傍から見た老化が上回っているものだ。
我が実母もそれに該当するのだが、「こちらの施設が自分で好きに出来るからいい」と主張する。 「今はそうかもしれないけど、直ぐに足腰が立たなくなったらこの施設では暮らしていけないよ。 そうした場合、また更に高度な介護をしてくれる施設を見つけねばならない。 最初から生涯に渡り住める施設に入居しておいてくれた方が娘の私の手間が省けるのだけど。」
参考のため付け加えておくと、「サービス付き高齢者向け住宅」と銘打っている施設の中には、入居者の介護レベルがたとえ「要介護5」まで上がろうが、最後の最後まで人的資源活用によりそれを支援する施設も存在する場合もある。
今回私が郷里を訪れた際に、そんな施設を実際に見学させて頂いた。 施設長氏自らに施設内をご案内頂いたのだが、とにもかくにも現場の介護スタッフの皆様の対応が素晴らしい。 ご多忙中にもかかわらず、見学に訪れた私に、笑顔と挨拶を欠かさないのだ。 我が義母が暮らしている都内施設もその資本力故に設備が整っているのはもちろんのこと、人的対応も素晴らしいのだが、こんなド田舎(失礼!)にも、同様の施設が存在することに感銘を受けた。
ただ、介護施設入居へ向けた一番の条件とは、やはり“入居者本人の意向”であろうと結論付ける。
結果としては残念ながら、我が実母は地元自治体の母担当介護支援専門員氏が推奨する介護施設への入居を希望する事と相成った。
少し気がかりなのは、その介護支援専門員氏なる人物が私よりもずっと若い世代である事だ。 いや、おそらく専門員としてのノウハウはわきまえておられる事であろう。 しかも半年に一度しか郷里の地を踏まない娘の私よりも、日頃よりずっと母との付き合いを長い期間実行して下さっている背後事実もあろうと想像する。
そんな郷里の実母が選択した介護施設とは、地元の「サービス付き高齢者向け住宅」だ。
その住宅内で、足腰弱って歩行力が衰えている実母がいつまでその自室のお風呂に自力で入れるのかが、正直言うと大いに気がかりだ。 更には、現在すでに夕食を宅配食に頼っている母が、いつまで本気でその住宅の台所に立ちたいと言うのだろうか…??
最初から完全介護の「介護付き有料高齢者施設」へ入居して、大人しく施設の介護を享受してくれる方が、よほど遠方に住む娘にとっては子孝行なのに‥
様々な懸念を抱きつつも、「今回〇子(私の事)が郷里の高齢者施設をいろいろと調べてくれ入居を進めてくれたお陰で、入居する気になった」と、母なりの御礼を言う姿を見るにつけ、やはり母の意向を尊重せんと志す私だ。
情報に寄れば、この舛添氏は約2年4か月前の都知事選立候補に際し、重点政策の一つとして高齢者介護等社会保障の充実をも掲げていたらしい。
ところが最近の報道によれば、知事として任期期間中に、ただの一度も介護施設を訪問・視察していないと言う。
私事に入るが、5月末~6月初旬にかけての我が郷里旅行の第一目的は、郷里に一人暮らしの実母を高齢者介護施設に入居させる段取りを整える事にあった。
そのための事前準備より実際の郷里にての施設見学の道程に、それはそれは多大な時間を要した。
郷里への出発前より暇を見つけてはネットや地元親戚筋より郷里の介護施設情報を収集したり、パンフレットの請求、メールや電話にての確認、そして見学の予約等々、出発前より慌ただしい日々を過ごした。
郷里到着後は、実際に施設へ見学に出かけるのはもちろんの事、実母が住む自治体の母担当介護支援専門員氏のご意見を伺うために実家まで面談にお越しいただいたりと、在郷里中多忙な時間を費やした。
そんな我が体験より改めて実感したのは、高齢者の介護とは、介護する側の人間こそが真に要介護高齢者の身になって行動を起こさねば事が成り立たないとの事実だ。
机上の空論のみで「高齢者介護等社会保障を充実させる!」と高らかに公約した人物の、嘘さ加減と軽薄ぶりに今更ながら愕然とさせられる。 セコい政治資金疑惑に加え、その事実からも舛添氏は知事辞職するべきだと改めて感じている。
さてそれでは、実際に私が郷里にて高齢者介護施設を見学した結果のレポートをしよう。
私の場合、約5年程前より義母が都内の有料高齢者介護施設へ入居し、ほぼ3年半程前よりその保証人(身元引受人)を担当しているため、おそらく介護施設に関しては詳しい方ではないかと自覚していた。
一部に関してはその通りなのだが、今回実母を入居させたい施設を見学した事により、多方面より新たな情報を得る事が叶った。
まず、現行法上の高齢者介護施設には、要介護者の介護レベルに応じる形で多種の介護施設が存在する事を認識した。
例えば、義母が住む「介護付き有料高齢者施設」とは、最高位(要介護5)の介護レベル者を受け入れる設備及び人材が整った施設であることが判明した。 義母の場合は要支援1段階より入居しているが、もしも要介護5にまで介護度が上がった暁にも、当該施設内ですべてを対応可能と見聞した。
欠点としては、介護の手厚さ等の性質上、入居費用が高額とならざるを得ないことが挙げられよう。 ただこの施設に入居しておけば後に段階を経て介護レベルが上がろうが、施設を移転する必要がなく一生に渡りそこで暮らせるとの利点があろう。
これに対し、「サービス付き高齢者向け住宅」なる介護施設がある。 ここは「住宅」の名の通り、高齢者が自力で住んで暮らす事を重点に置いた施設のようだ。
介護度が低い場合(要支援1,2段階等)に於いては、部屋内に浴室もあれば台所設備もあり自由度が高い暮らしが保障されるであろう。
ところが、落とし穴があると私は見抜いた。 高齢者とは、自己診断よりも傍から見た老化が上回っているものだ。
我が実母もそれに該当するのだが、「こちらの施設が自分で好きに出来るからいい」と主張する。 「今はそうかもしれないけど、直ぐに足腰が立たなくなったらこの施設では暮らしていけないよ。 そうした場合、また更に高度な介護をしてくれる施設を見つけねばならない。 最初から生涯に渡り住める施設に入居しておいてくれた方が娘の私の手間が省けるのだけど。」
参考のため付け加えておくと、「サービス付き高齢者向け住宅」と銘打っている施設の中には、入居者の介護レベルがたとえ「要介護5」まで上がろうが、最後の最後まで人的資源活用によりそれを支援する施設も存在する場合もある。
今回私が郷里を訪れた際に、そんな施設を実際に見学させて頂いた。 施設長氏自らに施設内をご案内頂いたのだが、とにもかくにも現場の介護スタッフの皆様の対応が素晴らしい。 ご多忙中にもかかわらず、見学に訪れた私に、笑顔と挨拶を欠かさないのだ。 我が義母が暮らしている都内施設もその資本力故に設備が整っているのはもちろんのこと、人的対応も素晴らしいのだが、こんなド田舎(失礼!)にも、同様の施設が存在することに感銘を受けた。
ただ、介護施設入居へ向けた一番の条件とは、やはり“入居者本人の意向”であろうと結論付ける。
結果としては残念ながら、我が実母は地元自治体の母担当介護支援専門員氏が推奨する介護施設への入居を希望する事と相成った。
少し気がかりなのは、その介護支援専門員氏なる人物が私よりもずっと若い世代である事だ。 いや、おそらく専門員としてのノウハウはわきまえておられる事であろう。 しかも半年に一度しか郷里の地を踏まない娘の私よりも、日頃よりずっと母との付き合いを長い期間実行して下さっている背後事実もあろうと想像する。
そんな郷里の実母が選択した介護施設とは、地元の「サービス付き高齢者向け住宅」だ。
その住宅内で、足腰弱って歩行力が衰えている実母がいつまでその自室のお風呂に自力で入れるのかが、正直言うと大いに気がかりだ。 更には、現在すでに夕食を宅配食に頼っている母が、いつまで本気でその住宅の台所に立ちたいと言うのだろうか…??
最初から完全介護の「介護付き有料高齢者施設」へ入居して、大人しく施設の介護を享受してくれる方が、よほど遠方に住む娘にとっては子孝行なのに‥
様々な懸念を抱きつつも、「今回〇子(私の事)が郷里の高齢者施設をいろいろと調べてくれ入居を進めてくれたお陰で、入居する気になった」と、母なりの御礼を言う姿を見るにつけ、やはり母の意向を尊重せんと志す私だ。