原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

地産地消の “阿波会席料理”はいかが?

2014年08月30日 | 旅行・グルメ
 (写真は、今夏郷里帰省時に宿泊したホテルで食した“阿波会席料理”の一品を撮影したもの。)


 昨夜遅く、郷里より航空便にて我が家に帰省した。
 
 今回は航空便の座席に於ける不運に遭わずに済んだ事が何よりだ。(参考のため、前回帰省時には機内座席に関してとんでもない不運に遭った事態に関して、2014.3.1バックナンバーにて公開しておりますのでご参照下さい。 参考ですが、我がエッセイ集人気バックナンバーの一つです。)

   
 ところが今回は、離陸時の不具合に遭遇するはめと相成った。
 定刻通りに空港を出発した機体だったはずが、我が郷里過疎地との混雑が一切ない空港施設内にして、「現在離陸の順番待ちをしています。」なる客室乗務員氏のアナウンスに驚かされた。 
“順番待ち”??  この過疎地空港ではあり得ない話だよなあ…。
 と不信感を募らせていたところ、案の上、航空機が離陸障害を起こした模様だ。

 「離陸体制に入りました。」との乗務員アナウンスの後、程なく航空機が急加速し始めた直後ブレーキをかけたような衝撃があり、その後再び急加速の後再度ブレーキがかかった後、機内アナウンスが入った。
 「離陸に関して危険信号が点灯したため一旦取りやめました。 現在危険信号に関して調査中ですのでしばらくお待ち下さい。」
 そのアナウンスの直後に我が脳裏に浮かんだのは、(こうやって航空機事故とは発生するのだなあ)なる悲壮的感覚である。   それ以前の楽観的視野課題として、今夜はフライトが叶わない事態を想像し、娘と共に近くのホテルにもう一泊しようとも目論んでいた。
 そうしたところ乗務員氏からのアナウンスによれば、「離陸危険信号に関して調査した結果、問題がないことが判明しましたのでこのまま離陸します。 乗客の皆様には心配をお掛けした事をお詫び申し上げます。」
 このアナウンスこそもっと怖かった。  それを信じられる人種は救われるだろうが、天邪鬼の私など一瞬死ぬ覚悟の腹をくくり、まさかの時には娘のみを助けられるべく救命器具保管場所の再確認を実行した。

 それでも、意外と航空機とは素人判断よりも持ちこたえられる様子だ。 無事に羽田空港に到着し難無きを得た親子である。
 ただ、航空機事故とはこの種のトラブル多発機体を航空会社の経営難等の事情で、更に酷使せねばならない事により発生する事態が想像できる気もするのだ。 それこそが顧客としては恐怖を煽られる元凶でもある。 (参考のため、今回我々が搭乗したのは安倍政権現在ご用達の ANA なのだが。)

 

 ここで話題をガラリと変えて、表題に掲げたテーマに戻そう。

 我ら母娘の帰省時には、必ず地元各地のホテル1,2泊宿泊後に実家に行くのがいつのもスケジュールである。
 今回私が宿泊先に指定したのは、地元主要駅前に近い老舗ホテルだった。

 何故そのホテルを指定したのかと言うと、このホテルで提供されている料理を食したいと考えたからに他ならない。
 それでは、そのホテルがネット上で公開している営業ポリシーの一部を以下に紹介しよう。

 ホテル最上階の「やまもも」では徳島近海の新鮮な魚介類を贅沢に使った会席料理、グループにはぞめき料理が好評です。 徳島の地酒も取り揃えています。
小鉢・前菜・造り・煮物・揚げ物・酢の物・茶碗蒸し・香の物・御飯・汁椀・うどん・デザート付
 栄養士(徳島大学)のアドバイスのもと、合計約520kcalのメニューをご用意しました。 徳島産の旬の野菜や魚、肉などを使い、カロリーは控えめながらも十分満足感のある内容に仕上げました。 成人病やダイエットも気にせず召し上がっていただけます。

 本日の小会席  小鉢・造り・天麩羅・焼き物・茶碗蒸し・食事・汁椀・香の物・シャーベット

 当ホテルの地産地消について
  ●米(徳島) ●お茶(徳島美郷)(桑茶とノブドウ茶(美郷)のブレンド茶)
  ●わかめ(鳴門) ●魚(鯛は鳴門海峡他徳島産、瀬戸内海、九州)
  ●野菜(主に徳島・四国)(マルシェ他農家直売の新鮮なものを取り寄せています)
  ●練りもの(徳島) ●卵(徳島) ●牛乳(徳島・淡路島)
  ●鶏肉・豚肉・牛肉(徳島)
  ●客室のミネラルウオーター(徳島)
  ●お昼のランチバイキングも、徳島の材料を使っています。
  ●12Fやまももでは、徳島の地酒を取り揃えています。
  ●料理人もみんな徳島生まれの徳島育ちです。


 冒頭の写真は、上記のホテル最上階「やまもも」にて頂いた “本日の小会席” の中から「造り」を撮影したもの。

 鳴門鯛がなんとも柔らかく美味だったのが印象的だ。
 その他の料理もすべて少量でカロリーバランスよく、現在(都心に程近い)大学にて食栄養学を修得中の娘は元より、元々小食の我々親子共々最後まで美味しく完食できたのが何よりだった。
 しかも「あっさり・さっぱり系が好み」との我が嗜好により、店長氏に選んで頂いた徳島地酒も実に美味しかった!

 まさに「ご馳走様でした!」との大いなる感謝の下、翌朝、我が実家に向かった母娘である。