原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

ティッシュがもらえない…

2008年01月18日 | 雑記
 先だっての朝日新聞「声」欄に意表を突く投書があった。スクラップをとっておらずうろ覚えなのであるが、確か60歳代位の女性からの投書で、街頭で配っているティッシュがもらえない、という趣旨の内容であった。
 その投書によると、この女性のお怒りの程はかなり深刻なご様子である。街頭ティッシュ配り人はどうも年寄りを差別しているようで避けている、極端な場合、もらおうと思って出した手に一度は渡しかけたティッシュを年寄りだと判断するととっさに引っ込めてまで手渡そうとしない、これはけしからん、とのことである。(何分うろ覚えのため、趣旨が違っておりましたらどうかお許し下さい。)

 あの街頭ティッシュは、受け取る派と受け取らない派に二分されるようだ。私は受け取る派である。ただし、一応体裁を考えて手を伸ばしてまでは受け取らない。配り人が積極的に手渡してくれた場合にのみ受け取ることにしている。

 今現在は一時期ほど配られていないようだが、以前、猛烈な勢いで配られていた時期がある。その内容は、サラ金やテレクラ業界のものが多かったようだ。その後、未成年者保護等の観点から規制されたのであろうか、ティッシュ配り人は激減している様子である。
 私がよく出歩く池袋では、池袋東口からサンシャインシティに行く通りの駅から信号までが“ティッシュストリート”と呼んでもいいくらい多数のティッシュ配り人が出没していた。わずか100m程の距離で20個位ティッシュをもらったこともある。
 子どもが小さい頃、外出時にティッシュを持ち忘れたことがあった。ちょうど子どもが風邪をひいていてティッシュが必要なため、少し遠回りをしてこの“ティッシュストリート”を歩き、大量のティッシュをゲットし重宝したことがある。(買えばいいのに意地汚くてスミマセン…)

 恐らく、配り人も一応配る相手を選ぶよう指示されているのではなかろうか。業者は当然ながら宣伝媒体のひとつとしてティッシュを配布しているのであるから、その効果が出ることを期待しているはずである。ある程度ターゲットを絞り込んで配布した方がコストパフォーマンスが高い。 
 年配の方はサラ金やテレクラ等には縁のない方が多いであろう。お年寄りだから避けているのではなくて、その業種のターゲットとはなりにくいから配布しないのであろう。 私もティッシュをもらって一瞬考えることもある。サラ金業種のティッシュの場合は “やっぱり金欠人間に見えるかな。”、テレクラの場合 “いかにも男に飢えてそうかな。”などと…。 

 でもまあ、渡す方はノルマを早くこなしたいから誰でもいいからさっさと配り終えたいんでしょうけどね。 少なくとも、一旦渡しかけたのを引っ込めるのはやめましょうかね。それはやっぱりもらう方はばつが悪いよ。

 あっ、いただいたティッシュは有効利用していますよ。その業種を利用しているという意味ではなく、ティッシュを1枚残らず使わせていただいておりますので悪しからず。
 
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