原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

受験時の面接対策

2007年12月14日 | 教育・学校
 受験に関する記事が続いているついでに、受験時の面接対策について私なりの考えを述べることにしよう。

 私立中学受験において、面接のない学校は皆無であろう。受験者のみの個人面接、少人数の集団面接、あるいは親子面接、その形は違えども受験生は面接を避けては通れない。時間的には短い学校で2,3分から長い学校は一受験生に30分程時間をかけるところもある。(小さい子どもをつかまえて、そんなに長い時間一体何を聞くの?と私など老婆心ながら言いたくなるのだが…。)

 2年前の我が子の私立中学受験時に、受験校の説明会においてこの面接の位置づけにつき確認した。(あくまでも私が確認した範囲では)面接の第一目的は本人確認、そして応答能力(問いかけに応じられるか)の確認という位置づけとのことであった。応答内容については、まだ子どもであるため重視はせず何をしゃべろうが優劣はなしとのことである。重視するのは面接待ち時間の態度(許可なくいなくなったり、多動行動、また隣同士での無駄話等は減点対象とのことだ。)であるらしい。 まあ、妥当な線であろう。

 我が子の場合、口数が少なく緊張しやすい性質であるため、この面接対策には親子で尽力した。緊張のあまり、上記の応答能力が発揮できず黙り込んでしまう危険性があったためだ。受験塾でも直前期に模擬面接を実施しているようだが、家庭でも再三再四私が模擬面接を行った。これが多少は功を奏したようで、質問に応答せずに黙り込むという最悪の事態は避けられたようだ。

 私は教員経験があるため受験時の面接を担当したことがある。 その立場で面接を実施する側から感じた事を言うと、我が子のような特別緊張しやすい等の事情がある場合を除き、面接に神経質になり過ぎる必要はないと考える。むしろ、模範解答のような応答をされると、私など「通り一遍で芸がなくつまらない奴だなあ。」という印象しか持たない。(だからと言って、それが理由で不合格にはしないのでご安心下さい。) 相手は子どもである。自然体で自由に答えてくれたほうが人間味があって私は好感が持てる。最低限、言葉使いに常識的な範囲で留意さえすれば、特段問題はないであろう。
 面接の質問事項のひとつによくあるのが「志望動機」である。これに関しても立派な志望動機は必要ないと思われる。“貴校の教育理念がすばらしい。”等の優等生回答は、聞いている方は嘘くさい。(少なくとも私は。) それが事実ならば熱く語ればよいが、作り話は聞いていてみえみえのため避けたほうがよい。“親に勧められた。”“校舎がきれい”等、子どもらしい動機で十分であろう。
 もうひとつ、よくある質問は「併願校はあるか。」である。これは、私も嘘がつけない人間で判断に迷うのだが、第一志望校の場合は“ありません。”でよいだろう。第二志望以下に関しても、面接する側としては自信を持って“あります。”と明言されると“来る気がないな。”という印象を持ってしまうため、とりあえずは“ありません。”でよいかもしれない。

 なにはともあれ(普通の学校は)学科試験が最優先ですので(不透明な学校のことは知りませんが)、受験生の皆さん、今は学科勉強の最後の追い込みを頑張って下さい。そして、どうか当日は自信を持って面接に臨まれますように。皆さんの合格をお祈りしております!
 
 
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