神様、仏様、田中様

子どものころから野球好きだった私。
私は巨人フアンで、父が広島ファン。
私が記憶している最古の名投手は400勝の金田正一さん。
もう晩年でしたが、貫禄は十分でした。
その頃、父に「凄い投手は誰?」と聞いた時に帰ってきたのが稲尾投手と尾崎・池永投手。
流石に現役時代は知らないのですが、出てくれば負けないので「神様、仏様、稲尾様」と称えられて、20連勝という信じられない記録を作ったと聞かされた。
その稲尾の連勝記録を、楽天のマー君こと田中投手が塗り替えた。
今シーズンだけでも17連勝。
考えてみると、楽天の勝ち越し数が20なので、ほとんどをマー君一人で稼いだ勘定になる。
月間MVPを3カ月連続で受賞しているが、これでおそらく4カ月連続になるだろうし、年間MVPも満票での受賞は間違いなさそうだ。
ピッチングマシーンの進化により、打者有利の時代の記録だけに凄いの一言に尽きる。
来年は大リーグ挑戦か、なんて言われているが、是非観てみたいものだ。
ただ、稲尾さんは連勝記録も凄いが、私が生まれた年の昭和36年に記録した年間42勝という記録は、いかにマー君といえども手が届かないだろう。
時代と環境が違うとはいえ、改めて稲尾さんの偉大さを感じさせられてしまった。
イチローが様々な記録を打ち立てる度に、古の名選手のことをファンの皆さんが思い出したが、マー君がどんどん活躍することで、日本の名投手のことをどんどん思い出すのも悪くない。