ということで、既に3巻まで買ったBIOMEGA。
色々と形容し難い漫画なんですけども、
たぶん熊の漫画です。
熊好きにはオススメ。
何故かって?
熊の顔を描き分けられる漫画家って弐瓶しか居ねぇよ実際。
相変わらず描いてるモノのスケールが大きい。
バイオレンス・SF・ハードボイルド・アクションとか、
そういった単語で飾られてる印象があるけど、
実際は淡白に人が死んでいくので、
アクションとかは嘘じゃないかな、とは思います。
独特の画風や、建築系の学校を出たこともあって、
今までの漫画には無い確固とした個性がある。
BLAME!の時点でもアクの強さは分かってたけど、
昔は受け入れられんかったなぁ。
よく喋る熊とか、
一話に付き一回喋るか喋らないかの主人公。
適当に殺されるその他大勢。
無機質で冷たい建造物と、グロテスクなドローンの対比、
とにかくガリガリとしている敵サイドの人達。
うーん個性的。
わざわざ見開きで出てきてるのに、
次に登場すると処刑されてたりと、
とことん人の生き死にに関しては無感情に進む。
話の筋ってのはたぶん漫画では重要で、
先の読めない展開っていうのは褒め言葉になるはずなんだけど、
BIOMEGAは伏線とかも特に張らずに勢いで描いてる感もある。
その上で先の読めない展開になってるんですが、
漫画に話や展開の面白さを求めてる人には、
この漫画はつまらなく映ると思う。
何事にもストーリー性だとかを求めていない人や、
何も考えなくても観られる映画が好きな人だと、
この作品を堪能できるんじゃないかな。
ともあれ、「何も考えずに読める」漫画として、
自分の中ではとても面白い作品です。
ただ話が進行していっても、登場人物の関係etcにフォローが入らないので、
その内自分でもチョロッっとまとめてみる予定。
あらすじとか登場人物とか、ああいう前書きが弐瓶モノには合わんし。
これでいいのだ。