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雑感の記録。

秋の夜長はダラテンで

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thanks for everything!


引っ越し終わりました
今後ははてなブログに投稿していきます
よしなに

I've moved to a new blog
(and this blog will no longer be updated)

いいかげん

2011年10月20日 | book & comic
今週末買いに出るモノや月末のドロヘドロ含めてたくさん書く事になりそう。
なんでここいらで古市で仕入れたモノを吐き出すようにしましょう。


ヴォイニッチホテル 1巻

道満読むのはメスト以来か。
昔と比べてさらに洗練された気の抜き様。
うっかり冷蔵庫に入れ忘れてクソ温くなった麦茶のような喉ごしのこの作品。
古市では何故か4冊も見かけたんだけど、道満のマンガに何を求めたんだろうか。
一見さんお断りとは言い過ぎの可能性もあるけど、やっぱ読者を選ぶマンガではあるなー。

南半球のどこかに無さそうな島のホテル「ホテル・ヴォイニッチ」で起こる色んな事を、
ジャームッシュのザンパラをコマ送りで見るくらいオフ・ビートに描いたマンガ。
ジャンル的に一番近いマンガは「めぞん一刻」だと思うよ。


ホテルの従業員も宿泊客も島の住民も。
誰一人まともな人はいらっしゃらないワケでして。
主人公は何かやらかして日本から高飛びしたヤクザなんだけど、たぶんこの人が一番の常識人。
彼自身飛び出してきたものの、この先の事とかは特に何も考えてないっぽいですし、
同様にこのマンガが向かう先だってドコなんだか解ったモンじゃないんです。
でーもそれでいいよねー


GENTE~リストランテの人々~ 1~3巻 (完結)

リストランテ・パラディーゾのスピンオフというか姉妹作というか。
あっちではニコレッタとクラウディオがくっつくエピソードがメインですが、
キャラを使い捨てるにはもったいなさ過ぎたか。
カゼッタ・デッロルソの面々はクラウディオに限らず、男の自分から見ても皆魅力的ではあると思うわ…

ニコレッタが最初に店を訪ねた時から遡り、カゼッタ・デッロルソの開店から始まる短篇集。
中にはパラディーソの時点までに姿を消した人のエピソードも。
一人ひとりにスポットを当てると深みが出ていいねぇ…
皮肉屋でチョイ気むずかしそうなルチアーノの印象も変わるし、テオとヴァンナの話は人情味があって素敵。
従業員だけでなく常連のリッツォ氏やオーナーのロレンツォのエピソードもありありですし、
パラディーゾの方を気に入った方ならセットで買うと一層宜しいんではないでしょうか。
OPしか見てないけどアニメは見ないほうがいいような気がしましたとさ。


回収

2011年09月28日 | book & comic
先日帰省した時にあまりにヒマだったんで祖父の本棚を漁る。
祖父の、とはいえ中身は殆ど父のモノだけどさ。
煙草のヤニで状態は悪いといえど読む分には差し支えないので幾らか持ち帰る事にした。

しばらく前に小松左京という大人物が亡くなった。
氏の作品には中学校の頃に相当時間を奪われたので寂しい限り。
何度も読んではいるけど、変な話もう一度読み返す気になったので、
「アダムの裔」「地球になった男」「見知らぬ明日」「明日泥棒」をチョイス。
アパッチ族がどっか行っちまってるなぁ…
一番読みたかったんだけど、自分の本棚のどこかに押し込んでる可能性が高い。
読み終えたら探してみるか…

ついでに宮沢賢治も。
児童文学作家というイメージがあるせいか、背伸びしている頃の自分は手を付けなかった人で、
この間買った「それ町」でも銀河鉄道からの引用があったし、これを機に読んでみましょうかと。
「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」の二冊をチョイス。
「注文の多い料理店」では冒頭で犬が死んでるんだけど終盤で主人を助けに来るんだよね。
これって何なのよ。
まぁいっか。


今度マンガ買いに行くついでに「匣の中の失楽」は探そうと思ってますが、
今年の秋は上記作品を読み返して終わってしまいそうな予感…

11-9-2

2011年09月23日 | book & comic
月末に出る分は来月に回すかーと思いました。


ハルシオン・ランチ 1・2感(完結)

沙村作品の短篇集は漏れなく揃えてるんじゃないだろうか。
短編だからこその悪ふざけが気に入ってるんもあるんだろうな。
短編慣れしてるとむげにんは読む気がちょっと薄れるモノだと思いました。
やっぱりっつか時事ネタやパロディ多めの芸風で長々と連載するワケにはいかず、2巻完結と相成った作品。
というかよく2巻分も続けられたな…
んで腑分け編は終わったの?


悪ノリっぷりは過去の短篇集よりも良い意味で酷く、
一応の体裁である「グルメマンガ」という括りなんぞ1話から存在しなくなってます。
このマンガに興味を持つ人自体、サムラスキーかアレなフェチズムの持ち主しか居ないと思うんですが、
消化されてる元ネタがわからんと笑うに笑えん作りですし、人に勧める類のマンガじゃあない。
逆にパロディ元が解る人間なら、消化できるネタが多ければ多いほどに楽しむことはできる。
一口ごとに食い物の薀蓄を垂れるようなグルメマンガじゃなくって、
政治・社会・学術・エンターテイメントetcとある意味で富んでるネタの舌触りを楽しむ。
そういう"グルメマンガ"であるのかも知れません。



Love Sync Dream 1・2巻(完結)

興味を持ったのは「不思議の国のアリス」が題材だってことだけなんだけども、
実際はフランス人作家とのコラボレーションだったり、一応は漫画とバンド・デシネとのコラボと謳ってたり。
バンド・デシネと言えば先日「岸辺露伴ルーブルへ行く」で少々勉強したトコだったし、
ちょこっとその空気に触れたかったのもあったかも知れない。
これは後付の理由ですけどね。

実験的な作りの漫画というかこれがバンド・デシネ的なアプローチというのか。
そこんとこはわからんけど、扉絵やコマ割り・見開きの使い方なんかはかなり気を使ってるのかも。
フランス的にはありがちな表現なのかも知れないけど日本の漫画に慣れてる身としては超新鮮。
ただ価格もバンド・デシネ基準なのか漫画としてみるとかなり高め。
至って普通のB6版で800円とは…
題材が不思議の国のアリスってのは半分正解っちゃ半分正解で、引き出しではあるけどタンスでは無いというか。
アリス好き好き→この漫画読もうって思うとたぶん後悔すると思います。
値段的にも。


ゴスロリ趣味の女の子が考古学者と一緒に不思議な世界へ送られてしまって、
うんにゃらかんにゃらしつつ女王を倒して元居た世界へ戻りハッピーエンド。
手短に言うならこんな話だけど、見るべきは話の筋じゃなくってそれを見せる手段だと思うのですよ。
藤原カムイ氏の漫画は相変わらず読んでないけど、巻末の設定資料も併せて見ると、
細部までかんなりこだわって描いてるんだなぁ…と感動すること請合いです。
正直原案とかはどうでも良くなるぐらいに、氏の情熱が伝わってくるんじゃないかと。

2巻の後書きではほんのりと不完全燃焼で終わったような事をほのめかしていましたし、
今後も機会があれば外伝的な話で連載されるのかもね。
ただ、LSDの続きを読みたいか?と聞かれたらあまり色よい返事はできないと思うんですよ。
原案どうでもいいとさっきも言ったけど、話は面白くは感じなかったからなぁ…
似たような語り口で似たような話をもう一回されてもね。というのが率直な意見。
絵で魅せるってのは藤原氏のパゥワで何とかできると信じられるんだけどね…
藤原氏が触れていた「言葉の壁・文化の壁は高い」ってのも解るんだけど、
もし次があるならより良く原案者の意図を汲みとれた作品になればいいなぁと願うことにします。
それでもAmazonレビュー待ちかもね…

11-9-1

2011年09月20日 | book & comic
調子に乗って溜め込みすぎました。
台風で出られんせいもあって読み返し読み返し。


それ町 9巻

・本名全否定なんてマッキー可哀そう
・良質短編SF「べちこ焼き」
・静ねーちゃんとVMAXの相性
・紺双葉の幸薄イイ話

べちこ焼きの話が秀逸です。
星新一と似たような雰囲気の話でしょうか。
今まででもコミックス1巻に1つは盛り込んでるプチSF系の話ですが、
いつになく楽しめるエピソードだったなぁと。
短篇集で友達に埋め込まれた爆弾と、その起爆スイッチを渡された少年の話がありましたよね。
世にも奇妙な物語で映像化もされたヤツ。
あれもプチSF的完成度は高かったと思うんですが、べちこ焼きも同じくらい高いんじゃなかろうか…
好みもあるけどさ。

あんまり関係ないけど、近所の犬が「フーン」って鳴いてるトコを見てですね…
「クーン」じゃなくって「フーン」ね。
あのタヌキ犬みたいに鳴く犬も居るんだなぁ…なんて事を思った次第でございます。


嘘喰い 22巻

キンタマに電流が流れると大変な事になるんじゃないだろうか。
垣原系男子にとってはご褒美なのかもしれないけど。

捨隈は人間観察のプロ?
1T目開始前に捨隈が雹吾に8と入力させた根拠は何?
わかんない事は多いけどバレスレも本スレにも行っちゃダメだ…
しっかしこのあとネタバラしもあるし號奪戦もあるし密葬課vs賭郎もあるわけですよ。
まだまだ業の櫓編は続く…

んでキンタマに電流はどうなのって話に戻りますが、
外国の方では避妊の手段として使われてたり、どこぞのBDSM系サイトでやってるのを見たり。
どちらもたぶん微弱な電流ですよね。ダーク♂潮干狩り的なアレで流すんでしょうし。
AEDの出力なんてどのくらいか想像できないけど、家一軒分の発電量がキンタマを駆け抜けるワケですよ?
確実に腎虚で死ねるじゃないですか。
まぁマーティンっていう腎虚どこじゃない人が居るし、嘘喰い世界ではキンタマに電流くらいじゃ論外なのかもね。
そろそろキンタマに電流って言いたいだけなんがバレるでしょうし今日はここまで。

11-8

2011年08月10日 | book & comic
荒川アンダーザブリッジ 12巻

ビリーの兄貴は色着いてない方が素敵だよな。
ビリーの兄貴って書くとビリー・ブランクスかビリー・ヘリントンが真っ先に思い浮かぶよな。

11巻が中々に誰得電波な仕様でして、ここからどういう方向に行くのか不安でしたが、
なんか綺麗サッパリ無かったことにされてるような…
アニメ大好評!!実写化するよ!!って時に最新巻は高井が表紙だわ中身はアレだわで、
新規さんを獲得するチャンスなのに敢えて突き放す。そんな何が何だかな構図になってたのかもしかして。
おまけの短編で1/4ほどスペースを割くってのはどうなんじゃろ。
笑いの方向性はともかく昔のタッチのが好きだなぁ…


センゴク天正記 11巻

あーん!半兵衛様が死んだー!
あと小一郎さんがグレード上がってましたね。
主に喋り方のグレード。
長島一向一揆であたふたしてた小一郎さんが…
高虎アニキは性格が丸くなったけど相変わらずいいガタイっすねオッスオッス。
ちょうど半兵衛死んだとこで一区切りってのもあるんだけど、
話があんまり進んでないからこれぐらいしか書くことねーんだよなぁ…
いや、今巻はこのペースで良かったのだ。たぶん。


進撃の巨人 5巻

画力の安定の無さが安定している…
1巻よりはマシになってるんだけどさ。
巨人に関してはある程度狙ってやってる、みたいなインタヴューをどっかで見た気がしますが、
逆に巨人の方が安定して描けてるのに名前持ちキャラがイマイチな気がするんだぜ。

冒頭の喋る巨人や、最後に出てきた女形巨人もそうだけど、
今まではごく一部の生態しか判明してなかった巨人の情報がちょっとずつ増えてるね。
ムツゴロウさんも頑張ってるし。
しかしソニー・ビーンってのはどうなんだ。
ある意味適切なのか。
知性がある巨人=エレンと一緒ってのは短絡過ぎる気がするし、
アニだけ憲兵団に行った直後でそれっぽいヒキ方されたら逆に胡散臭く思えるなーとかさ。
何だかんだで6巻待ちだなこりゃ。

11-7

2011年07月17日 | book & comic
月末にも何か出た気がするけどもう来月頭まで引っ張ればいいかなぁと思いました。


瑪瑙の龍 2巻

1巻を見た感じだともうちょっと引っ張りそうだったお兄ちゃん編が一応終わる。
おっぱい成分が2巻は高いですね…
eb的には乳首券出し放題なのやら。
ゼインさんのドレッドが段々とレベルアップしている気がするんだけど、
そもそもあの頭は70年代的にどうなんだろ。

お兄ちゃんはお兄ちゃんで色々と苦労してたみたいだけど、
妹は撮影即現像のポラロイドなのに対して、フィルム感光=被写体の消滅を盾に強請れるカメラを使うあたりプロだよな。
やってるコトは母国にケンカ売ったりマフィアを潰し合わせようとしたり亡命者を本国に送り返したりと、
なんだかんだで自由気儘に生きてるんだなぁとも思うんだけどね。
デジカメ全盛の現代でオッカムの封印を使うとどうなるのやら…
印刷したらその分被写体が増えるのかしら…
動物を手懐けて封印、必要なときに手駒として解放するって面白いなぁと。

ミケーレ何とかしよう編の最後で「瑪瑙の龍」の名前を出したって事は、今後はマフィアからもマークされるんだろうなぁ。
しかも抗争の張本人ミケーレには4人中2人顔バレしてるしなぁ。
あーでもトラパニ一家はまだ「瑪瑙の龍」って名前は解らないハズなんだよな。
どうにせよ顔バレしたとこで普通のマフィアじゃ太刀打ちできそうにないけどさ。
警察は既に最低4人で役割分担してるってトコまで絞り込んでたけど、対策できてなきゃ意味ねーもんな。
スタイル良くってバイクに乗れて兵器開発もこなせるシスター・ジニーが素敵。
もっと出番が増えてくれりゃいいんだが。


月華美刃 3巻

竹・梅とくりゃ松もありますよね。
それ以上に穢星=地球ってのは分かってたけど、今居るのが四国周辺とは思わなんだ。
しかも流罪にされたのに淡路経由で京都で復権とかパワフルですね松の人は。
松が味方に付くかどうかってのは今のとこ全くわからんのだけど、
ジャンプ的なインフレが起こり始めてる方が気になるっちゃ気になるなぁ。


昔々にハロを持つ人間が産まれて一族で月の覇権を握り、松竹梅の三家に分かれる。
当時のハロは男系は現在の松家同様にツノが生えて数ターンのパワーアップ、
女系は治癒etcの能力と男女で違いがあった。
その後「月は支配できてるしパワーアップとか要らねんじゃね?」とかいった理由で、
男系のハロを封印&遺伝子プログラミングで完全女系血統になる。

しかし松家に男児の双子が産まれ「死の婚儀事件」が起こり、
事件のかどで松家は穢星に流刑、月の歴史では断絶したことになる。
その裏で男系のハロが皇族に受け継がれている(女系なので発露はしない)事もわかり、
ハトヤ銀后時代の太政大臣ヨシフサはこれを研究、男系ハロを解放する薬物で"すりこぎ帝"誕生。
ヨシフサの開発した薬物が不完全だったからか、男系ハロを女系のハトヤが酷使したせいか、
あるいはフツヌシというハロ増幅装置による暴走か。それ相応の幕引きがあったと。
そんな妄想で補間してみる。


穢星に流刑となった松家の双子は狭別(淡路島)に神器で幽閉されていたものの、
どうにかこうにかして今では京都(の辺り)で帝として復権してる。
女系血統にプログラミングされた後だからこそ例外だったものの、
本来の男系・女系のハロを受け継いでいるとすれば一国を収めるくらいは容易いハズ。
フツヌシ無いけどさ。
あと近々当主をキルヒトに譲位するらしい。
加えて男児が忌み子とされる月とは逆に、松家では女子を忌み子として扱い、
成人と同時に家から追われるのだそうだ。
これは興味深い。

"男児の双子"が例外なら、"血を正常に戻すため分家の娘を娶る"のは例外中の例外。
そうなると「死の婚儀事件」は事件でなく事故だったのかもね。
だからこそ松家では女児は忌み子として扱って「死の婚儀」のような惨事を避けるために、
次代当主=男系ハロの持ち主から距離を置かせるのかもしれない。
それを知っててフジヤが松家と接触したとしたら超チャレンジャーだよね。


そんな感じで長々と垂れ流した。
まだまだ垂れ流し足りないのが本音ではありますが。
ヒキなのか伏線なのか、どのルートでもEDを迎えられるためのフラグなのかはわかりませんが、
それなりにムラムラさせてくれる余地があるのが嬉しいです。

oua

2011年07月13日 | book & comic
月華美刃出てるじゃん…
ここのところの暑さで出不精になってたせいかすっかり忘れてた。
というかネウロ以降ジャンプコミックスを買うのはSBRだけになってたので、
月頭にチェックする習慣が無くなってるんよねー。
買いに行こうかちょっと悩んだけど、15日に「瑪瑙の龍」が出るんでそれに合わせよう…


アニオタの家に行った時、その辺に積まれてたパプワ君と封神演義をザッと見したんですが、
連載当時から時間を置いて見ると面白さって変わりますよねー。
どっちも触りのトコしか知らないぐらいの作品だったけど、
パプワ君の終盤ってあんなにイミフでカオスなことになってるとは思わんかったわ。
封神もジャンプで立ち読みしてた頃は読みにくいなぁと思ってたけど、
今読むと当時ゴチャゴチャして見えてた絵がすんなりと読めるようになってまして。
立ち読みした「屍鬼」ではサッパリとした絵になってると思うんだが、
封神の詰め込みっぷりも中々に良いモンだなぁ。と感じさせられました。
次行ったら読破しよう…


長い家の殺人 (新装版)

2011年06月25日 | book & comic


イッキ読み。
処女作って勢いが素敵。そう思わせる佳作じゃないでしょうか。
トリックの奇抜さ(ただし恐るべき正直さでもある)もさることながら、活き活きと自己主張するキャラが良いですね。
特に戸越のヒールっぷり。居るよねああいうヤツ。
ひねくれ者で嫌味ったらしく当たり散らして、居るだけで空気が悪くなったりする。
本人も不本意ながらそれを楽しんでいるフシがあるような無いような。
架空の話の登場人物としてならいいんだけど、近くには居て欲しくないのは確かだけどなッ
端々でバンドのメンバーが語る彼との思い出…
振り返っても見事なまでに嫌な奴でしかない素敵な被害者でした。


「葉桜の季節に~」とは違って、普通でマトモな推理ミステリ。
賛否が別れそうなトリックに関しては、何を言ってもネタバレにしかならない気がするのでチャック。
発想は良かったけど肉付けが足りなかったんじゃないでしょうか。
でもそれが処女作ってモンでしょう。たぶん。
音楽なんかも一緒でしょうが、デビュー作から安定して第一線で支持されてるバンドなんて数えるほどでしょうし、
今の有名所の1stだって「若さと勢いで~」って片付けられる事が多いですし。
だからこの「長い家の殺人」も相応のキャリアを積んだ人のデビュー作として読むのと、
島田荘司が推す新人のデビュー作として期待を持って読むのとだと感触が違ってきます。たぶん。
リアルタイムで読んだ人と自分のように「葉桜の季節に~」から興味を持った人の温度差はそういう事なんだろうね。


戸越のイヤなヤツっぷりは述べましたが、探偵役を任された信濃譲二も中々に嫌なヤツで。
近しい友人にこういう人が居るから痛感するのかもしれんけど、アレだね。反面教師だよね。
同属嫌悪ってヤツじゃないことを祈りつつ明日からも生きていこう…

11-06

2011年06月18日 | book & comic
嘘喰い 21巻

捨隈は鞍馬組と強力関係。
貘さん片目を潰される。
丈一さんは負けたけど再戦するのか…
ハッタリだか揺さぶりなんだかわからんが貘さんが饒舌になってきたな。
これはそろそろ終わりフラグ…なのやら。
優秀なバレ担当のashikawaさんに連載分とコミックスの差分をきっちりバラされたりしてますので、
まだまだ業の櫓編は終わりそうにないってことも分かってるつもりですがね…
・獏vs捨隈
・マルコvs兵庫・レオ
・賭郎vs密葬課
この三つが同時進行中だし、そりゃ時間はかかるわな。

今までの賭郎勝負の中では廃坑編が一番好きなんですが、
最後のネタばらし後に読み返すとヒントはしっかり書いてあったことや、
知と知、暴と暴の争いを一本道で消化してるトコが気に入ってるんでしょうね。
以降は演出過剰気味になってるトコが引っかかります。
あんまりにも時間軸を弄られるとゲンナリしてしまうのをTV局編で実感したんで、
やっぱり「もうちょっとシンプルでいいんじゃ?」と思いつつ、
業の櫓編を読んで行きたいなぁと。


SBR 24巻 (完)

これは6部以上に賛否が分かれそうな終わり方。
前巻でも足が動かないはずじゃ?→いつの間にか治ってたって流れにぐぬぬとなりましたが、
マルコもジャイロも報われないよなぁ…

6部が終わってかなり時間が経った頃に、6部の最初と最後をダブらせてるって考察を見て、
ああ、ちゃんと考えられてたんだぁ…と目からウロコでして。
それと同様に今回も納得出来るような考察があったら縋ってみたいです。

遺体の行方はやっぱり皆気になるだろうし、
どうとでも受け取れるようにああいう終わり方をしてるんでしょうが、
今のところ8部のジョジョリオンではSBRの世界と直接繋がってそうなトコロはないですし、
もし遺体が再登場するとしたら9部になるんでしょうか。
カーズみたいに忘れ去られると思うんですけどね…

JOJO A GOGOみたいな形で、後付でもいいので解説というか荒木が何考えてたのかってのは知りたいなぁ。
トップクラスのイミフスタンド祭りでしたしね。7部。
恐竜とか今読み返してもイミフ。
シビル・ウォーもサラっと解決してたけど酷い。やっぱり。
納得したいだけなんだッって思ってるのはジャイロだけじゃない。ハズ。

13階段

2011年06月10日 | book & comic


二転三転って言葉がしっくり来る。
テンポ・尺とも丁度良し。
実に気持ちの良い余韻の残る快作。そう思う。
ミステリ好きは読むべきなんだろうし読んだ方がいい。

冤罪の可能性が見えた事件を追うって本筋はいかにもミステリといった進行を見せるんですが、
読み終えたあとに残るのは死刑や冤罪、あるいは刑罰で裁けないモノとか刑罰の重さだとか、
そういった事をすっきりと考えられるって点が特に秀でてるんじゃない?と思いました。
この手の題材ってテーマに据えると重苦しくなるし、話のスジ自体も後味が悪くなりがちじゃないだろうか。
13階段はその辺の整理に成功してると思うんだ。


大どんでん返しと呼べるところはないんだけど、ユージュアル・サスペクツと同じように、
全部わかった上でもう一回読み返すと細かい伏線が張り巡らされてますよね。
最初は見落としてたり、あるいは気になるけども取るに足らんなぁとスルーしたり。
登場人物の心象描写に紛れてたりするから、単純な伏線ってだけでなくキャラの肉付けにも役立ってるし、
単語単語を有効に使えてるなぁと一人感動。


小説よりもそれを原作にした映画版の方が有名じゃないでしょうか。
そちらは観ていないんですが、なにやら評価はさんざんなようで。
「ハサミ男」が実写映画化されてると聞いたときも驚いたんですが、
わざわざ元の評判を落とすようなマネしないでもいいのにね…
なぜやる前にダメだと思わなかったのか。

ついでに短篇集を

2011年06月07日 | book & comic
中盤まで間が開くので。

死刑執行中 脱獄進行中

買ったの何年前だろ。
奈良の書店で買ったのを覚えてます。
短篇集=通常のコミックスと同じサイズで同じ値段って考えが当たり前だった当時、
ちょっと豪華な装丁と価格設定が印象的でしたね。
青年向けコミックもそんなに読んでなかった頃だったと思うし…

「死刑執行中 脱獄進行中」、「ドルチ」、「岸辺露伴は動かない」、「デッドマンズQ」を収録。
どれも面白い話です。ほんと。
所持している短篇集の中では間違いなく一番気に入ってることは間違いない。


表題の「死刑執行中 脱獄進行中」は特に推したいですね。
タイトル通りのコトをやってるだけだけど、短い中で全部やり切ってる。
これがもうちょっと伸びてしまうと中だるみするんだろうし、
逆にこれ以上肉を落とすと味気なくなっちゃう。
個人的にこれは理想の尺。



変人偏屈列伝

こっちは出てから結構経って買った気がします。
短編ってこと以外に縛りがなかった「死刑執行中~」に比べると、
「学校では教えてくれないヘンな人間」に絞った作品集であることと、
鬼窪浩久なる人間が連名で描いてたコトが気に入らなかったんだと思う。
変なしがらみが無くなった頃にふと読みたくなり購入。

実際読んでて面白くはあったんだけど、やっぱり買い控えてた理由の2点がどうも。
鬼窪氏が担当してるのは作画部分で、それ以外は荒木自身がやってるんだろうけども、
やっぱり荒木タッチで描いて欲しかったって思いの方が強いなぁ。
でも鬼窪氏だからこそ面白いと思った点もたくさんありまして…
特にエジソン。
過去にここまでイヤな描かれ方をしたエジソンが居ただろうかってぐらい。


今この記事を書いてる段階で、初めてこの鬼窪浩久なる人物のコトを調べましたが、
名前でググったら出てくるのは殆ど成年コミック。
平たく言えばエロマンガ。
「北斗の拳」の原哲夫氏のアシしてたのも今知ったばかりで、
そりゃエジソンも何かの伝承者っぽくなるわってぐらいに世紀末。
あとは間田のロッカーに入ってた「GP BOY」ってのも鬼窪氏の作品だとか。
ディアボロ経由で知って読み返したクチだけど、どこに描いてあるんか全然わかんなかったわ…


有名っちゃ有名なウィンチェスター・ミステリー・ハウスの話が好きなんですが、
次点で有名っぽいニコラ・テスラや他にもタイ・カッブや康芳夫も出てきますし、
「腸チフスのメアリー」や「コリヤー兄弟」はこの短篇集を読んでないと一生知らないままだったと思います。
自分と同じような点が引っかかる人も多いと思いますが、
読めば自分同様に無駄な杞憂だったと感じてくれるとも思います。


11-5-2

2011年05月29日 | book & comic
台風さんが消滅したと聞いて。


シドニアの騎士 5巻

表紙の違和感…
2巻でも変わったなーと思ったけど、ここに来てさらに変わってるねー。
とてもじゃないけどBLAME!描いてたとは思えないこの差。

シドニア血線虫ってアレか。
むげにんの血仙蟲へのオマージュ的な何かか。
アフタ勢だしさ。
でも寄生先の生物を死なせない寄生虫と落合インストーラーじゃ性能的にダンチだよな。
巨乳メガネという分かりやすい強キャラだった田寛さんもここでリタイアなのか…
残念。

胞衣星白は人間星白より表情豊かな気がせんでもない。
アイマスみたいな格好してたりするのは奇居子の趣向なんだろうな。
海苔夫君と海蘊ちゃんは件の部屋で落合に乗っ取られたみたいだけど、
シドニア血線虫の寄生先同士で情報共有とかはできないんかね。
できなくっても脳科学者落合は数百年前にはコレを完成させてたんだよな。
すげぇ。

「723の抱擁」ってタイトルがいいよねー


岸辺露伴ルーヴルへ行く

中学校時代に後輩からコミックを借りて以来、6部でジャンプの立ち読みしてた時期もあれど、
基本コミックス派の自分は荒木飛呂彦のカラーを見るのはそれこそコミックの表紙ぐらいのもので。
全編カラーでやってくれてなきゃスルーしてたかもね。
紙質も装丁も日本のコミックでは考えられないくらい豪華なせいか、
コレ自体からいい匂いがしますよね。

コアなファンで無ければ強気の価格設定に折れると思いますし、
実際「コレ普通のコミックスで出しても良かったよなぁ」とも思いますが、
体裁もバンド・デシネに沿うカタチで出す事が重要だったんだろうなぁとも。
バンド・デシネっていう文化に触れるにはいい機会なんじゃないかと思いました。
いやコレ以外読んだことないけどさ。

話が楽しめるモノかどうかってのは置いておく。
ただフルカラーで短編まるまるイッコ読めるって事と、
ルーヴル美術館やバンド・デシネに対して飛呂彦が語ってるトコ、
あと匂い。
コレに3千円ほどの価値が見いだせるかどうか。
買うかどうかはココで決めたらいいんじゃないだろうか。
ボクは大満足しましたよ。

11-5-1

2011年05月20日 | book & comic
月毎に何が出るのかチェックするのに、今までは出版社の刊行予定を一つ一つ辿っていたんですが、
大洋社のコミックリストなるコンテンツを見つけたので、今後はそっちを参考にしていこうと思いました。
便利。


SBR 23巻

ジャイロ死亡。
「さようなら」ってのが泣かせるよな。
んで思い出したかのようにレース再開。
バーバ・ヤーガ…
と思ったらDioが何か懐かしいスタンドを連れて出てきて…
もう何だ、ファンサービスなんだろうな。コレ。
シェルターなんて施設や言葉がこの時代に存在したのかはさておき、
レースが終わっても遺体を回収するまでがSBR、そんな勢い。

ラスボス=時間操作能力持ちってのは3部から続いてきた伝統。
SBRは…まぁ似たようなモンでしょ。
ジョジョの中で"チート気味の能力"の代名詞が時間操作だと思いますしね。
クイックタイムとかさ。
楽に勝てるものじゃないし、6部ではジョースター家ご一行は負けてますし。
ジョニィはタイマン張って勝てるのかしら…


ジゼル・アラン 2巻

お嬢様の何でも屋奮闘記。
でもお嬢様以上に奔放な猫のアルセーヌに目が行ってしまう。
豪華っぽく素敵な装丁、送らせる気がないアンケート葉書は2巻も変わらず。
作品の魅力を殺さないこだわりは素晴らしいですよね。

執事と屋根裏部屋と何でも屋見習い。
エピソードは3つだけなんだけど、ユルく始まりユルく一件落着させられる辺り、
それ町に近い物があるような無いような。
鳥が帰ってくるトコの間なんてすごくイイですよコレ。

1巻のヒキは執事大地に立つで終わりました。
2巻では「エリック、小説家になる」と、サザエさんっぽく次回予告したくなる感じ。
いい仕事なんじゃなかろうか。大家のジゼルも読書超好きだしな。
でも今のエリックは家賃をカタに何でも屋の手伝いをさせられてる状態ですし、
あの純情なロリコンにとっては小説家よりも何でも屋を手伝ってる方が幸せなんじゃないだろうかとか。
あーでも家賃以外の生活費は稼がんとな。
そんなことより"ロリコンのエリック=略してロリック"って略称を電波受信しちゃったので、
みんなも少女に手を出すに出せない危険分子のカレをロリックって呼んでやりましょうね。

生贄のジレンマ

2011年05月19日 | book & comic


「囚人のジレンマ」という題材を面白いと思うかどうかは人それぞれ。
でも選択を間違うと刑期が伸びるなんてモンじゃなくって、賭けてるのは自分の命と他全員の命ですから。
最初っから最後まで誰一人として報われない話。
読んでて不快だから早く読み終えたかった話って、今までで一回も無いよ…
よくある「後味が悪い話」ではなくって、タイヤみたいな肉を完食するまで食わされる感じ。


これも「殺戮ゲームの館」同様に「極限状態におかれた少年少女の心理描写云々」がメイン。
死ぬか死なされるかってシンプルなルールに終始するのかと思いきや、終盤でまさかのルール変更。
第二ステージって…えぇぇ…
生贄とか一切関係ない第二ステージの存在が自分にとって一番不快だったんだろうな。
上・中巻での不快感って主人公のアレっぷりにヒキつつ「救済措置」とかで胸糞悪くなってたんだけどね…


心理描写もどうなんだろう…
生き残ろうとする大多数の人間の考えや行動はわかる。素直に頷けるし共感もできるんだけど、
主人公的ポジションの篠原くんはアウトローでマイノリティで超豪運。ZOOの園長かワシズ様レベル。
ほとんど何もしないで第二ステージまで残れてるんだから何とも。
死んだ友人が報われませんね。
他の名前持ちはみんな頑張ってるよ…
「ああ、こんな事してるヤツも居たなぁ」とか「あいつならこうするよなぁ」とか考えますよ…
何人かはスーパー高校生っぷりが目立って首を傾げたりもしましたが。
とにかく篠原、テメーはダメだ。


そんな感じ。
真面目に読もうと構えすぎたのか?
最初っから自分とは合わないモノだったんだと割り切るのが一番良かったのかもしれない。
エピローグはあっさりと。解説無しってのも「殺戮ゲームの館」と同じですが、
オレが思うに解説どころか著者本人の申開きが必要なレベルですよ。
買ったモノは手放さない主義の自分だけれども、本棚が埋まってきたらコレから手放すと思うわ…
ご縁がなかったということで。

インシテミル

2011年05月15日 | book & comic


クローズド・サークル週間で手に取りました。
同じ作者の作品だと「ボトルネック」が有名なんでしょうか。
なんか賞取ってた気がするし。
興味は湧いたけどあらすじ見てる分にはあまり惹かれなかったんだよな。

これに限らず、裏表紙やカバー折り返しに書いてあるあらすじやオビのキャッチコピーが、
昔のモノと比べるとタチが悪くなっているように思うのよ。
特にミステリや推理モノな。
触りの部分だけで済ませときゃいいのに、読み終わってから見直すと8割方がそこに書いてあったり。
作者の意図と編集の意図が乖離してきてるんじゃなかろうか。
「それ町」7巻で歩鳥が"推理小説の新刊を買った後にとりあえずやること"としているのが、
・推薦文で先入観を持たないように目を逸らしながらオビを外す
・話の流れを認識しないために目次を飛ばしてからカバー折り返しで覆う
この素晴らしい対策。
というか読者側で対策練らにゃならん時点でどうかと思うのだがどうよ…
もっと情報量は少なくってもいいだろうし、何か言いたいことあれば後書きや解説付けろやって言いたいね。


ちょっと足りない感。
これも「殺戮ゲームの館」同様にもっと掘り下げてやって欲しかったなぁ。
のっけから「ノックスの十戒」が引用されてたり、被験者の武器は古典の推理モノに因んでるし、
閉鎖空間に人数分の人形ってのはもうテンプレなのかとウンザリさせられたけど、
ミステリ読みへのリップサービスかオマージュしたかっただけなのやら。
解決編ではそこらを絡めた少々強引なフォローでなんとか解決、これでいいのだ。
…やっぱ必要なのは尺だよな。

ミステリを読まない人間が読んだら評価も変わるんだろうけど、
日頃からミステリを"婬して"いる人は総じてがっかり感を味わうんじゃないだろうか。
解説に抜粋されていた作者インタビューを見るに、その辺の温度差も折り込み済みだったのかもしれない。
「空気の読めないミステリ読み」ってのも自嘲的な呟き以上に、こっち側を向いて言ってる気がするしな。
作中に出てくるような名作古典を読む機会にはいい作品なのではないでしょうか。
仮に「今まで読んだことなかったけど古典も読んでみます」って人が出てきたら、
一年ぐらいミステリ漬けになってもらってから再読して欲しいね。
たぶん自分と同じような足りない感を味わってくれると思うんだけどねぇ…