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雑感の記録。

秋の夜長はダラテンで

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as a result, I have moved to a similar service.
once the log migration is complete, I will post the new blog URL here.
thanks for everything!


引っ越し終わりました
今後ははてなブログに投稿していきます
よしなに

I've moved to a new blog
(and this blog will no longer be updated)

12-3-1

2012年03月03日 | book & comic
雨が鬱陶しいね…
明日・明後日と降るようなので降られる前に行ってしまえとレッツ買い物。
ついでに普段見ないトコもダラダラと見回れども買いたいモノだけ買って終了。
パスタのレシピ本なんかも欲しいんだけどねー


月華美刃 5巻

えええ終わりぃぃいいい?
これは予想外の幕引き。
最初はもうちょっと続けても…と思ったものの、
広げるには駒が足りんしコレはコレで丁度よいボリュームなのかもって気もしてきた。
ネギ食ってた人の扱いがすごく打ち切りくさいんだけどどうなのやら。

展開が巻き気味ではあるものの、話のスジは通ってるし埋まってる。
以前連載してたTISTAと比べてもジャンプの王道的な組み立て方はされてる。
うん。やっぱり丁度良かったんだろうと。
何回か読み返してそう思えるようになりました。
少なくとも「みえるひと」に比べればイイ終わり方のハズだ。
あの嬲り殺しっぷりに比べれば…


またしばらく間を空けてイチから読み返せば湧くモノもあるだろうと。
昔のジャンプ的空気を味わいたい方には薦められるんですけどね…
今のジャンプがどうなってるか知らんけどさー
ワンピもナルトも相変わらず続いてるみたいだし、終われるトコで終われてるのも良いコトなんだと、
そう考えられるジャンプ育ちの人間向きなのかもねっと。


サンレッド 14巻

ウサコッツはホント可愛いね。
特装版のオマケの出来はどうなんか知らんけど、
立体化すると何かダメになりそうな予感。
二次元は二次元で愛でるべきなのかもしれない、と当たり前のことを考えさせられます。

今巻の話は好みのモノが多かったかなー。
自分のツボ的にはアタリばっかだったと思う。
デビル兄さんの表情は味があっていいなぁ…
基本はいつも同じなんだけどね。説得力があるね。
あの奇跡的なパーツ配置はある意味モナリザに近いモノがあるんじゃなかろうか。
ツームストンとドラゴンスープレックスが出てきてちょっと幸せ。
サンレッドなんだしバーニングハンマーにも言及して欲しくはあったがなッ



12-2-2

2012年02月25日 | book & comic
サンレッドをどうしようかと思ったけど来月頭の分と合わせて書こう…
そう思うくらい寒くて出歩くのが億劫。


センゴク天正記 13巻

佐久間折檻状のエピソードがえらくあっさりと終わっちゃった。
まぁ主人公仙石だしな。
石田三成も出てきたねー
天翔記序盤に出てきたガキはコイツだったか…

本能寺まで残り一年、いきなり不穏な空気になる光秀がぎこちない。
毛利との一戦の最中に光秀の謀反だから、天正記が一段落するのもそろそろか。

中国地方の覇者、毛利との一戦を控えて毛利元就の回想編。
いきなり出てこられても分からん人は分からんもんね。
戦国武将としての格は相当高いんだろうけど、時代が少々前倒しになってるモンだし、
週刊連載でこれ以上回想にページを割くってのは少々酷な話だったかもしれん。
ちょっと巻き気味な回想だけど、まぁヨシと。

あと珍しく巻末に補説がありました。
天正九年の四国攻め・中国攻めに関することだけど、
こういう認識の変化があると、歴史も生きてるんだなぁと考えたりしますよね。
鎌倉幕府も最近の調査で1192年成立じゃないって言われてるんだっけか?
イイクニで覚えられなくなるとするとちょっと残念かも。


ニッケルオデオン 赤

「ヴォイニッチホテル」が好感触だったので連続して(比較的)綺麗な道満に手を出す。
ワニマガジンから出てると思って普段うろつかない棚の周りをぐ~るぐる。
結局気付いたんは閉店間際だから一時間くらいさ迷ってたんか…
ホントは「性本能と水爆戦」も手を出したいんだけど、アレも中身見てからのがいいかもね。
一応エロだし。

サラっと読める短編13編を収録。
「ヘンなお話、あります」とオビにあるとおり、たしかにこの味は道満にしか出せんて。
「不条理」とまでは行かんが「ありえねー」ってことをスパッと簡潔に描き切る。
筒井康隆のショートと似たような読み心地、そう感じた人も居るんじゃなかろうか。
短編っつか1話あたり8Pだもんな。
ショートショートか。
「ウォレン=ウィルソンは二度殺される」って話がお気に入り。

8P×13話で140ページ少々と薄い割に値段が少々高めなんが気になるけどね。
手に取りやすくするために表紙は可愛く仕上げましたー的な文言があったけど、
その前に価格をもうちょっと抑えられなかったのか。
まーでも確信的表紙詐欺って言っていい気はするしさ。
道満初めて読むよ!って人には薦められる一冊であることは確か。


12-2-1

2012年02月20日 | book & comic
すっかり忘れてた先月末に買っていたマンガ。
ちゃんと読んでたんだけど書くのを忘れてもう一ヶ月近く経ちますか。
いかんいかん。


ムダヅモ無き改革 7巻

必要ないかなーと思いつつ100円アップの特装版を買いました。
特典冊子は100円ぐらいの価値はあったと思うんだわ。

ネタも尽きたかなーと思ってたけど、舞台を国内に移してまだやるみたい。
オリキャラ使うのは何かこのマンガらしくない気はしたけど、
それ以上に敵サイドのメンツの濃さ。
これだけで面白いからヨシとすべきだよな。

やっぱりというか熱湯CMを出してきたり、金星人ネタを絡めて来たり。
まさか仕分け担当大臣の妹まで引っ張り出してくるとは思わんかったがな。
この分だと残る一人はマキコ辺りだろうか…
驚くべきは獅子の血族編に入ってからの登場人物はみんな「元○○」になってるコトだよな。
付いてないのはみずぽだけとか…
アレも元連立与党ってだけなら合ってるんだけどな。
笑えるように書いてるマンガよりも元のキャラのが面白いなんて…
これも劇場型政治ってヤツなのか。


DOGS 7巻

ちょっと今巻はヤバい。
驚きの白さ。
さすがにファンでも擁護はできないレベルの白さ。
インクの量で計算するならこの一冊全部で二瓶1ページ分相当ぐらい。
そのぐらい白い。

「絵が白いだけで話が面白ければよし」
ハンター好きが一時みんなしてそんなコトを言ってた気がするけど、
相変わらず話の進むペースは牛歩の如く。
あーでも今までと比べるとよく進んだ方かも。

休載することもあれど一応連載はしてて、
こうやってコミックスとして出せてるトコはアガルタよりはマシな気もするんだけど、
UJに載った時点で「白い白い」って問題視されて加筆修正ほぼナシでコミックス化。
これは逆にいただけない。
連載ペース落としてでもいいからこの白さはもっと何とかして欲しいかなぁと。
キャラはよく動いてるのに背景真っ白だなんて勿体無い。
豪華休載陣に名を連ねて欲しくはないんだけど、このレベルのマンガを描き続けるくらいだったら、
隔月とか不定期って形で質を上げてくれよなーと思いました。

関係無いようであるけど豪華連載陣から松本嵩春の名前が消えてて、
嫌な予感がして刊行コミックス一覧を見に行ったらアガルタが無かった。
以前から「奇数ページと偶数ページの間に掲載されてる」などと言われてきたけど、
さすがにまる2年音沙汰なしってのはねぇ…
まぁ黒鉄が連載再開する可能性も微レ存なワケで、気長に待つのもいいかなーと。
というかもう諦めの境地だよなアレは。

やかたん

2012年01月11日 | book & comic
水車館

シリーズ2作目。
1作目の十角館ではメタな仕掛けに引っ掛けられた喜びがあったんですが、
そこだけで高評価されるということもないだろう、と。
シリーズものなんだから続けて読んで値踏みすべきだよなーと思い手に取った2作目ですが、
まぁまぁに良い感じ。
風呂でいえば42度ぐらいの程良い湯加減でしたね。
犯人の欠陥には気付けたのだけど、具体的に最後まで納得できる推理はできなかったなぁ。
ちょっと悔しい。


今までの経験則として、読み終えてからすぐにもう一度読み返してしまうのが、
自分の中では好みのミステリかどうかの判断基準。
んでポツポツと転がる隠されたヒントを見つけては地団駄を踏むのが恒例行事でして。
今回も布団の中で悶絶させられましたからね。
十角館と違ってメタな要素が無い分、推理ミステリとしての質ってヤツはこっちのが高いのかもね。
十角館も十分すぎるくらい良く出来てる作品なんだけど、
アレは「作者は書けて嬉しい、読者は書いてくれて嬉しい」みたいな変な共感じみたモノが勝るとも思うワケです。
どっちも面白い事に変わりはないんですがねー。



迷路館

3作目。
ちょっと気分転換、ということなのか。
作中作が9割を占める変わった構成のお話です。
アナグラムにはすぐ気付いたけど、本編中では全く関係の無いことでしたし、
シリーズものだからこそ引っかかるというちょっとしたファンサービスですよね。
そんな感じで十角館・水車館と読んできた人向けの匂いのする3作目なんです。


キーボードのキー配列がメーカーごとに違うってのに時代を感じさせられますね。
ワープロを使って原稿を書くって指定があった時に「これはもしや…」と思ったけど、
やっぱりこっちも結末とはそんなに関係なく終わっちまった。


作中作がメインという趣だからか、犯人探しの面白さって点では先の2作ほど楽しめず。
容疑者のアリバイを洗ったとしても、中村青司プロデュースの館だから…という理由で、
読者にとってはどのアリバイも信用できなくなるんじゃなかろうか。
奇妙な館のおかげで奇妙な事件は成立してるんだろうけども、
抜け穴・隠し部屋の存在を意識しちゃうことで、犯人探しが消去法になっちゃうのはどうなんだろ。
まぁそれでも十分にフェアだと言えるでしょうがね。



人形館

4作目。
これも気分転換?とは言えないか。
少々毛色が変わってホラーやサスペンス的な色の濃い話になってます。
迷路館までの3作みたいなミステリを期待してると面食らうでしょうね。
はい。面食らいました。
憤慨とまでは行かないものの、いつもの館シリーズを求めた人には酷な出来だったか。
自分も「これは館シリーズで出すべきじゃ無かったんじゃ…」と思ったしなぁ。


でも館シリーズとして出したからこそ、人形館という作品の立ち位置が光るとも思える。
人形館は言わば「アンチ・館シリーズ」と言ってもいいポジションではないかと。
別に強がりじゃないですよ?

探偵役の島田潔と建築家の中村青司。
彼ら二人は間違いなく館シリーズを繋ぐキーパーソンなのですが、
彼らの存在があるから人形館のような話ができるワケで。
「館シリーズってどれから読めばいいの?」って聞かれたとき、人形館を勧めるヤツは居ないと思うんだ。


そんな感じの変化球どころか隠し玉に近い感触だった人形館。
たまたまですが、つい先日読んだ「占星術殺人事件」への言及もあったワケで。
コレは楽しみながらやったんだろうなぁ…。
読んでるこっちまでニヤついてくるもんね。



暗黒館は分冊形式で4冊跨ぎらしい。
となると次買うとしたら時計館と黒猫館かなー。
京極作品1冊ってのは抵抗無いんだけど、600P超を4冊ってのはさすがに耐えられんと思うんよね…

怖いの

2012年01月09日 | book & comic


小林泰三作品を読んでて、最新刊リストでやたら推されてたように見えた一冊。
文庫本を買うと付いてくる栞にも書いてあるくらいだし、
それぐらい推されているのなら読んでみるのもいいかと思って買った一冊。


「暴落」「受難」「鼻」の三編を収録。
一番面白かった作品は?と聞かれたら「暴落」を挙げると思うのよ。
「鼻」もイイ感じなんだけど、「暴落」「受難」の方が好みなんだよなぁ。
ソフトでウェットな筒井というか。そういう雰囲気はありますね。
「鼻」が割合真面目なホラー作品なだけに、ホラーのハズが笑いが込み上げてくるこの二編が浮く。
収録順で言えば「鼻」だけ浮いてる、とも言えるか。


あーでも収録されてる三編よりも、書いてる曽根氏の経歴の方が面白いかも。
解説のトコで2P足らずしか触れられてませんが、中々に個性的な人のようで。
目の付け所が違う、というよりも付いてる場所が違うんでしょうね。
店頭で買おうかどうか悩んだら、273P~274Pをチラっと見てから再考することをオススメしますね。



クリムゾンの迷宮

有名所です。
そういや読んで無かったなぁと思い、ホラーのまとめ買いついでに。
これは買う動機として少々おかしいと言えるのでは?
ハイ…解ってます…


ミステリでいうとクローズド・サークルものになりますか。
別にホラーで括らんでもいい気がするなぁ。
目が覚めたら全然知らない所に居て、どうやら元の生活に戻るにはこのイベントを完遂せんといかんらしい。
かくして失業→離婚という現代社会の基本コンボを見舞われた中年男性は、
エロ漫画家のチャンネーと協力してこのゲームに挑むことにしました。
というお話。


あちらこちらで挟まれるサバイバル知識がいいんです。
食べられる草木や果実、小動物から人間まで対応した罠の作り方、毒蛇の種類とか。
マスターキートンをちょっと思い出しますね。
その辺の知識を総動員しないと迷宮からは出られないでしょうし、
実際かなり必死だったろうと思えるんですがね…
ただ罠で捕まえた野生動物をアボリジニの調理法で料理してるトコなんかは読んでて腹が減って来ますし、
生存競争やってる最中なのに盛って青姦しとるし…
その辺が何だか平穏っつーかさ…
陵辱が無いでしょッッッ!!!


「生贄のジレンマ」の時も感じたけど、命がかかってる割にのほほんとしてるというか…
チリ鉱山での落盤事故から奇跡的に生還した人たちが居たじゃないですか。
「事実は小説より奇なり」って言葉があるワケですし、実際その通りだよなーと救出される彼らを見て思ったけど、
本当に絶望的な状況って言うのはああいうトコだと思うんですよ。
どこまで筆致の限りを尽くしても、津波で家々が流される映像には及ばんモンでしょう。
1年近くあの映像を見てたからこそ、フィクションの恐怖に恐怖できなくなってるのかもしれんなぁ。


さすがに百年に一度レベルの天災と比べるのは悪い。
でもいつかは現実的な絶望感を味わえる作品と出会いたいですね。
別に本作に満足が行かなかったワケでは無いです。
読んだ時期が悪かったとでも言えばいいのだろうか。
あとスナッフ・フィルムって単語はここ数年で両手で足りん程度に見た記憶がありまして、
いい加減見る度にゲンナリして来るんで、作家の方々は安易にこの単語を使って欲しくないなぁと思いましたとさ。

貫井三作

2012年01月07日 | book & comic
独特の味わい。
ここのところ読んでるモノがミステリとホラーに寄ってるせいか、
このアイデア勝負的な三作品が独特に感じたのかもね。
読み心地の軽さは伊坂的なんだけど、どの作品もそれなりに陰惨な話だよねー。


慟哭


連続幼女誘拐事件に苦しむキャリア課長と、職を失い昼間っから街中をフラつく男。
誘拐事件は解決に向かわず、無職の男は新興宗教に興味を抱くようになり…
一見無関係のエピソードが物語の終盤へ向かうにつれ集約されてくってのはよくあるお話。
伊坂だとアヒルと鴨がそうだし、折原一だとロンドや冤罪者、被告Aがそういう形だったなぁ。


今回読んだ三作の中だと手法がありふれたモノだったこともあって、
ミステリ色が一番濃い作品、と言っていいものなのかも。
どちらかというとハードボイルド的な匂いの方が強く、
普通のミステリとは違う仕上がりにはなってますがね。


タイトルの「慟哭」って言葉がそれなりに重い作品でありまして。
一回読んだらすぐにもう一回読み返すことをオススメします。
救われない終わり方を嫌う人にはオススメできない作品、ってことも付記しておくか。



プリズム


小学校に勤務する女性教師が不審死。
事故とも殺人事件とも受け取れる死に方に疑問を持つ関係者たち。
教師が受け持っていたクラスの子供たち、同僚教師、元カレ、不倫関係にあった愛人と、
皆が皆その真相へ近づこうと行動する、というあらすじ。


先ほどの「慟哭」が割合ありふれている手法で物語を展開させていったのに対し、
こちらは4人がリレー形式で事件を追っていく形になってまして。
アイデアの妙と言ってもいいんじゃないでしょうか。
似た形式の作品(もしくはオマージュ元)として「毒入りチョコレート事件」という海外作品があるらしいんで、
こっちも後々読みたいと思ってますが…


Scene1では子供たちが探偵役で、親や他クラスの教師に聞き込みを行ったり、
被害者の住んでいたアパートの大家に話を聞いて、頭の中で事件を構築させていきます。
Scene2では先ほどの子供たちから意外な情報を得たコトをきっかけに同僚教師が動き、
被害者の親族を通し元カレ達と接触して互いに情報を交換する。
Scene3ではその元カレが…といったように、
シーンごとに探偵役は自分の知れるだけの情報をまとめ、自分の中で事件を解決させて終わります。
その過程で接触し情報を提供しあったりした人間が次章の語り手となるけれど、
実際の事件の解決にはなっていないワケで。


「慟哭」ほど重くない話なのですが、読後のモヤモヤ感はこちらの方が上でしょうか。
煮え切らない話を嫌う人は避けた方がいいでしょうね…
突き放されたってワケじゃなく「それぞれ納得いくような捉え方で構いません」といったようなオチですが、
その辺が内容の濃さより手法の切れ味を優先させた結果なのかも、とか思ってます。



愚行録


こちらも手法が凝ってる。
一家惨殺事件に対してのインタヴュー部分と「あたし」の一人語りを交互に噛ませて話が進む。
話が進むと言っても、スジらしいスジは無いと言ってもいいんじゃなかろうか。
インタヴュー部分はホントに生前の被害者のコトを聞いてるだけで、
聞き手は一言も喋りませんからね。
「あたし」の一人語り部分も、「あたし」が誰なんかわからんし特に事件と関係しているトコは無さそうだし…
読み進めるにつれ、こりゃどういうミステリなのか?と、そんな疑問が湧いてきたりします。
まぁ最後まで読むとちゃんとミステリ然としてるってのは分かるんですがね。
かなりの変化球であることは間違いない。


似た手法の「プリズム」と比べると解りやすい終わり方になってますが、
オチを迂回しつつ語るのが大変難しい作品でもあるワケで…
「プリズム」以上にアイデア勝負感が漂う作品ですし、深く触れれば触れるだけボロも出るでしょう。
上記2作のどっちかを読んで興味が湧いたらどうぞ。ぐらいに留めておきましょう。

消化分

2012年01月05日 | book & comic
昨年末に読んだ分。


占星術殺人事件

名作と呼ばれるだけはある。
40年前の猟奇殺人事件を解決するっていう、言わば安楽椅子探偵モノになるのか。
「誰が真犯人なのか」ってのは薄々勘付く人も居るだろうけど、
全部がすっきりと解き明かされるように説明できる人は居なかったんじゃないかな。
さすがに関係者らしい関係者の居ない事件を40年越しに解決ってのはね…
現代の技術水準でも難しいっしょ。
でも強烈に奇っ怪な事件を用意しておいてちゃんと納得の行くトコに着地できてる。
それが魅力的。


魅力的なのは探偵役の御手洗潔にも言えることで、
この躁鬱病持ちの奇人がブラブラしながら事件を解決するから良いのだ、とも思った。
助手的役割を勝手に背負った石岡くんの行動力も影響するんだけど、
彼が明治村へ行ったり京都~大阪間を散策してくれなければ、
恐らくこの本の厚みと読後の充実感はもうちょっと薄くなっていたと思うし、
偏屈な探偵の魅力は半分も引き出されなかっただろう。
やはり助手役というのは空回りしてナンボだよなぁ。


トリックを盗用された事件が有名なこの作品ですが、
自分くらいの世代の人間だと盗用した作品の方が有名だったりするワケで。
ドラマ版は販売・レンタル一切無しになっているみたいだけどマンガの方はまだ読める。
「トリック使いましたごめんなさい」って釈明すりゃいいってレベルじゃない盗用っぷりなだけに、
いっその事マンガ版も廃版にすりゃいいじゃねぇかと思いましたとさ。
こうやって読者が騒げば騒ぐだけ未見の人間の目に留まる機会も増え、結局は誰も得しないんだろうけどね…



密室殺人ゲーム王手飛車取り

ビデオチャットを使って安楽椅子探偵ごっこをやろう!
でも解決しあう事件は架空のモノじゃなくって、ちゃんと犯人役が殺さないとダメだよ!!
そんな物騒っちゃ物騒な発想が素敵。
作品中で起こされる事件は現実離れした荒唐無稽なモノばかりなんだけど、
逆にリアリズムなんぞを追求したら問題になりかねん。
このぐらい無味乾燥なモノだからいいのです。


登場する4人が出題しあう殺人事件の内容はともかく、
ビデオチャット上での会話の雰囲気だとか人物の描写。これが秀逸。
一種の犯罪自慢大会とも取れるこの題材は江戸川乱歩の短編でも見受けられましたが、
現代的なアレンジを聞かせて推理ミステリとして一応の体裁を取らせてる。
着眼点がよろしいよろしい。


歌野作品はあっさりドライ系の口触りが魅力。
葉桜~長い家と読んでそう思うようになった。
オチの付け方が気に入らない人も多そうだけど、なんか三部作らしいからなー。
全部通して読めば印象も変わるのかもね。

11-12-2

2011年12月26日 | book & comic
SBRが終わったりルーブルに行かれたりジョジョリオンが始まったりと、
今年は荒木周りで色々イベントがありましたね。
そういや「岸辺露伴は動かない-六壁坂-」って露伴が主人公の読み切りがあったハズなんだけど、
あれってコミックスにはならないんでしょうか…?
他にもグッチの工房に行ったりしてるみたいだし、適当にまとめて出してもらいたいもんですねっと。


嘘喰い 23巻

やべエ…
嘘喰いと捨隈が完全に忘れられてやがる…
まーアレすか。今は"暴"のターンってことですよね。
巻末のオマケで門倉さんが出てきてちょっぴりハッピー。


鞍馬組+マルコvsカラカルに立会人vs密葬課とバトルづくし。
キンタマが心配な人リストにカラカルさんも追加か。
一応タワーの外で夜行丈一と密葬課の戦闘も残してはいるんだろうけど、
車内2on2が目玉っぽいもんな。
まー汚名は返上したっぽいからコレで丈一さんも満足してくれるだろう。
久々にパワーバランスのインフレを感じさせられるんですが、
収拾できるのやら…


ドテイの中での勝負は捨隈のターンを残して続行中。
既に雹吾が外し獏さんは片目を負傷して入力できるんだかできないんだか。
パスワードを入力できるのは捨隈とマルコのみで、
ドテイの3T目直前にマルコが教えられた13という数字はどうやらハズレ。
こうなるとルール上は捨隈の網膜認証しかできないんだよねー
こっちの勝負はどう着けるのやら。



ジョジョリオン 1巻

もう連載開始からそれなりに時間が経ってますし、
コミックス発売からも時間が経ってるんでいろんなトコでいろんな評価がされてるんでしょう。
なんで内容とかにはそんなに触れずに行こっかー。


「4部とは関係無いですよ」って前フリはあれど、やっぱりワクワク杜王町。
いつも以上にワケのわからんコトばっかですが、SBRみたいに最初っからテーマが解ってる話よりも、
断片的な謎が組み上げられていくような話の方が好きかも。
1~3部では宿敵DIOとの戦いという一貫した目的がありましたが、
4部はフリーダムでしたからねー。
杜王町っていう小さい街が舞台だったけど、最初から最後まできっちりとその中で終わらせたのが良いんだよ。たぶん。


SBRに対しては少々批判的な物言いになっちゃうかもしれないけど、
掲載誌が途中からウルジャンに変わったコトや、「やっぱりジョジョ7部で」と方針の転換があったコトとか、
最初に言ってたことが捻曲げられちゃったのが自分は気に入らないんでしょうね。
6部も「脱獄はしない」と言い切ってたんがいつの間にか脱獄していたり、
いきなりディオの息子がワラワラと湧いて来たりと、ゲンナリさせられるコトは多かったんですが…
そりゃ4部も行き当たりばったりで描いてたトコもあるかもしれないけど、
「杜王町の不思議な出来事」を完結させてますからね。大好きです。


ジョジョリオンも始まりは4部同様に、舞台以外は話がどう転ぶか見えません。
3/11の震災や、その影響で出現した「壁の目」、記憶喪失の主人公に4つのキンタマ。
もうこっからどういう風に話が広がっていくかなんて見当つきませんよ…
いかん。このドキワクは止められん。
今一番続きが気になるマンガになりました。

11-12-1

2011年12月19日 | book & comic
嘘喰いとジョジョリオン買って今年もしゅーりょーッ
今年はマトモな本棚を買ったんで、床や机、棚にベッドと散乱させてた本は綺麗に片付いたのですが、
スッキリさせちゃうとさらに買っちゃうのよね…
ってことで何時になく本が増え続ける1年となりました。

マンガのついでに小説も。
歌野晶午「密室殺人ゲーム王手飛車取り」
安部公房「他人の顔」
貴志祐介「クリムゾンの迷宮」
前回買った小説は「占星術殺人事件」「バイバイ、エンジェル」貫井徳郎3作とがっつり消化して、
今は「テロリストのパラソル」を読んでる途中。
アニメも読書もハマると抜け出せないよなー。



進撃の巨人 6巻

嘘喰いはハイペースで刊行してるなぁと常々思っているんですが、
それに並ぶか下手すりゃ上回るかの速度で連載中の「進撃の巨人」。
4月には7巻って…週刊連載並じゃないですか…

女型の巨人が現れてピンチ。
普通の巨人じゃなくってエレンと一緒でたぶん中の人が居るタイプだってさ。
んで森の中へ誘いこんで生け捕りにしましたよーってトコで6巻は終わり。
イヤ、マジに内容はこれだけなんだって…

注目されてから売れるまでも早かったと思うんだけど、
映画化なんて話もあるそうですし、話をちょっとでも先に進めろって言われてるんでしょうか。
マンガはマンガだけでいいと思う人間としては、ペース落としてもいいから画力を…
まぁいっか。
それも味だしな。

今までほとんど出てこなかったクリスタちゃんがちょっぴり活躍。
回想以外に出て来てない気がするベルトルトくんの向かう先はどっちだ。


嵐ノ花 叢ノ歌 4巻

たまに週刊誌・月刊誌を立ち読みするコトはあっても、コミック1冊分の内容を全部読んでたってコトは余り経験にない。
ジョジョ6部の3巻ぐらいまでは立ち読みしたりジャンプ買ってたりしてたんだけどそれっきり。
ところが今の時代はweb連載なんてモノがありますからねー。
自宅に居ても読めるってのはいいことだなぁ…
ってコトでコミックリュウ休刊中にweb連載されてて内容は把握してた4巻です。

なんかちょっと気持ち悪い表紙はさておき、
褐色生足巨乳チャイナと、素の状態でもかなりの高スペックを誇る龍樹姉さま。
しかし彼女の最大の美点は「ドジっ娘」だということは誰も否定すまい。
間違いなくこのマンガのヒロインだろう。
4巻でも彼女のドジっぷりは相変わらず炸裂してていい感じ。


JC版ブリーチの装丁がアレで見開きページの顔が大変なコトになったらしいのですが、
こっちもちょっと装丁に難アリかも。
終盤の何ページかでルビがギリギリ読めないような感じに詰められてまして。
ルビ増えたのは有難いんだけど、読めなきゃ意味ねぇよっていうね…

風呂敷は広いんだけど、片付ける気があるのか怪しくなってきた本作。
新農一族だけでオチを着けるのならそう長くなりそうもないんだけど、
10巻ぐらいで適当にうっちゃって終わりそうな予感が。
第二次大戦時の中国方面を舞台に蔵王が大暴れするマンガだと思ってたのに…

冬にホラーというのはどうなんだ

2011年12月09日 | book & comic
進撃の巨人を買いに行く。
今月は来週・再来週に1冊ずつの残り2冊っぽい。
ついでにこの間買った小林泰三作品に付いてきたシオリで惹かれた「鼻」も買うことに。
当たりだといいんだけどなぁ。

ってことで小林泰三のホラー2作についてテキトーにダラダラと。
「大きな森の小さな密室」は一応ミステリ仕立ての短篇集って扱いなんで、
ホラー作品とは分けようかと。

玩具修理者

「玩具修理者」「酔歩する男」の二編を収録。
表題の「玩具修理者」は始まってすぐにクトゥルーだって解ったんだけど、
単純に一部の読者へのリップサービス的なモノであったり、
作者の遊び心だったりするんでしょうか。
とはいえ宵闇を読んでる時にちょこちょこっと調べただけなので、
ヨグ=ソトホートとニャラさんしか分かんなかったけどな。

表題作は三十数ページで終わるスッキリとした短編なんで、裏表紙のあらすじ以上の触れ方をするのは難しい。
ホラーとしての見所は「修理」の描写ですね。
時間をかけて読めば読むほど嫌な気持ちよさ。
ある町に居着いた不審人物、玩具修理者の元に死にたての弟を持ち込んだ女性の回想がメインなんだけど、
どう考えても異常な修理風景を淡々と語る彼女。個人的には修理者よりも怖いですね…
最後の2ページでスッと着けるオチが秀逸。
ただ、ホラーっちゃホラーなんだろうけどあっさりと終わり過ぎた感が強い。

「酔歩する男」はシンプルなホラーとは真逆の性質の作品ではないだろうか。
目の前に出された料理の味を楽しむのが直接的な恐怖の表現、シンプルなホラーだとすると、
料理の色彩や匂いで腹を満たさせようとするのがこの「酔歩する男」なのかも。
妄想力があったり感情移入が出来る人ほど怖がれる、そんな面白い一品ですね。
タイムトラベルって要素を軸に据えた話はナンボか読んだ事はあったけど、
時間と時間を移動するって考えじゃなく、個人の時間を感じる器官をいじって一人タイムトラベルって発想は初めて。
底なしに広がっていく怖さがとっても魅力的。


家に棲むもの

短編を七編収録。
「玩具修理者」よりは長く「酔歩する男」よりは短く。
このぐらいが短編らしく読みやすいですねー
最初の「家に棲むもの」と最後の「お祖父ちゃんの絵」でババアサンドイッチが完成してしまっているんですが、
作者は老婆に嫌な思いでもさせられたんだろうか…
そう考えたくなるくらいに元気でイヤなババアが生き生きと動いてますねー

他の話にもホラーものらしい怖さはあるんだけど、玩具修理者に収録されてる二編には及ばないかなぁー
どんなモノを怖いと感じるかは人それぞれだし、読む人によって変わってくるんだろうけどね。
読んでる途中からオチを見抜きにいくっていう習性がついてしまった自分としては、
話の怖い/怖くないよりも筋書きに納得できるかってトコが気になってしまうし、
そういう読み方をしちゃうとホラー小説に面白さを見出す事はできないしなぁ。
自分自身への修正が必要だね。こりゃあ。

短篇集は他にもいくつか出ているものの、本棚に並べるには少々趣を損なうタイトルが多いなぁ…と悩む。
こういうホラーも読みたいんだけどねぇ…
なので本棚にあっても調和が維持できそうな「目を擦る女」は買いたかったんですが、
残念ながら近隣の本屋には置いておらず。
表紙もパッと見で笹井氏だとわかって購買欲は大アリなんだけど…
神戸方面へ出ていくことがあれば探してみたいんだけど、そうなると次に出るコミックスに合わせてか。
殊能の「黒い仏」も買いたいんだけど売ってないんだよなー

11-11-3

2011年11月29日 | book & comic
今月の分はここまで。
来月は嘘喰い・進撃の巨人の新巻と恐らくは烏丸響子の事件簿が完結すると思うんで、
それまでは三宮にでも行かん限り追加はないかなー

狼の口 3巻

人気出てますねー
前巻で息子テルが帰ってきて、ようやく反撃が始まるってトコで終わってたんですが、
3巻は森林三邦の反撃がメインですよ。
ヴォルフラムさんでも汗かいたりすんのな。
人気が出てきたのはいいんだろうけど、反攻が始まってるって事はもうすぐ終わるよね…
あんまりあっさりと終わられると女将さん始め死んでいった者たちが報われないというか。
ちゃんと成敗してもらいたいモンです。

fellows!って雑誌を知るきっかけになったマンガがコレで、
以降は「瑪瑙之竜」「ジゼル・アラン」と同誌のマンガにも手を出してまして。
中々に面白い色の雑誌だと思うんですよ。刊行形態も含めてね。
割と描きたいコトを描ける雑誌というか、そういう匂いはしますねー。
編集足りてないとか売上度外視とか言われてますが…
2chのfellows!スレで「狼の口が載ってる所は白線がある」ってレスがあって、
マジで!?と思いコミックス側面を見たところ、確かにページを1/3づつ分けるように2本の白線が。
荒木みたいなフリーダムコマ割りとは真逆を行き、ほぼ全ページで三段構成なんですね。
本棚の奥の方に押し込んでしまった「鎧光赫赫」にも白線があるんかも。
見つけた人は偉いねー


金の靴 銀の魚

平積みされてた頃から目に止まってはいたんですが、
目当てのマンガを探す間にタイトルを忘れ、そのまま興味を失ってしまうという…
fellows!のコミックスを買う習慣が無かったらずっと忘れたままだったと思います。
元々は「趣味の店 ヨーロッパ」ってタイトルだったけど現タイトルに改題されたとか。
コレは間違いなく正解。

含蓄のあるような無いような。
ふわふわとした読み心地が気持ちよい。
表題作を除いて1話完結の短篇集ですが、一編一編をゆっくり味わうのがいいんじゃないでしょうか。
童話迷宮も似た読み心地のマンガだったけど、あちらは元が童話なんでしっくり来るのも解ります。
しかしこちらは何というか…全部が全部、変なハナシ。
表紙を見た感じはホンワカ系のちょっといい話かなーと思ってたんだけど裏切られちゃったね。
面白いからいいんだけどさ。

ってことで表紙で勘違いして買う人が出ないよう、話ごとに軽くキーワード的な何かを。
・環状線…手相と言葉遊び
・ホジャ…「こういう話がある」
・自販機の幽霊…度胸試し
・助手席の女…助手席ではアクセルを踏めない
・ボタンと穴…人間関係
・ヒットエンドラン…これってタッチ無しでもアウトになるよね?
・フランス語だからわかんない…フランス語だからわかんない
・金の靴 銀の魚…ドクターフィッシュ
・趣味の店 ヨーロッパ…ケトラー
これだけじゃどんな話かってのは全然わかんないと思うけどさ。
興味が湧いたら買って布団に沈みながら読みふけるといいと思うんだぜ。

11-11-2

2011年11月16日 | book & comic
ドロへ読み返してたんで時間かかりましたよー
何度読み返しても序盤のファニーな殺伐感が素敵よね。


外天楼

何冊目になるのやら。
「ネムルバカ」「響子と父さん」に続いて三冊目か。
1冊完結の短篇集ですねー。

エロ本を手に入れようと奮闘する少年たちのエピソードぐらいしか目に止まらなかったんですが、
その話に限らず外天楼って呼ばれる建物が中心になる連作集ですね。
他にも宇宙刑事や推理ミステリ、人工生命体についてのアレコレと、思ってたよりバリエーション豊富。
短篇集だもんな。

この短篇集が絶賛されてる理由は、それだけの色々な話を全部まとめて綺麗に完結させてるって点ですよ。
一編一編はいつもの石黒マンガなんだけど、外天楼って建物以外に共通点があるとは思えんかった。
エロ本を探し求めていた少年の最後があんな事になるとは想像できんかったわ。

人工生命体規制を巡る討論会なんかは、近年の表現規制その他の問題について、
色々考えて言いたい事を言わせてるなーと。
一番イイこと言ってた(気がする)鬼口が一番外道だったけどさ。
確かに政治は個人の主義を押し付けるモンじゃないよな。

それ町etcの石黒作品を読んだことがある人にはオススメできるんだけど、入門書には向かないんじゃないかなぁ。
日常系とか呼ばれるモノが好みだったら「それ町」「響子と父さん」を読めばいいと思うんですが、
初期短編集やそれ町でのSF話が好みって人とは水が合うかも。


冒険エレキテ島 1巻

エマノンでハマった鶴田謙二の一冊。
相変わらず雲や海なんかの表現が凄く好み。
エマノンでも船窓の結露を拭きとるシーンだとか、そういうトコに惹かれましたしね。
最終ページの美しさったらもう…
マンガとしてどうなるかはわからんけど、この表現だけで次巻を楽しみに待てるぐらいです。

一巻に収められたのは鈍器型マンガ「AMASIA」に収録された分で、
本格的な連載は来月のアフタヌーンから、とのこと。
このAMASIAって別冊誌自体、超価格と豪華な内容を謳ったモノだったみたいですが、
月刊連載でこのクオリティが保たれるとはあんまり思えないんですよねぇ。
隔月・季刊連載でもいいから絵の質の方を優先してもらいたいなーと思うのは自分だけじゃないと思いますよ。


ドロヘドロ 16巻

悪魔化しつつあるニカイドウが表紙。
過去に行ったり餃子を作ったりと大活躍ですからね!!
でも藤田が逝っちまったからなぁ…

カイマンの生まれた瞬間、全てを思い出したカース、ちゃんと言いつけを守って仕事してた藤田、
十字目幹部と元ボス・煙一派・ニカイドウたちと皆ホールに集まって、
今まで言葉足らずだったトコを埋めてるように感じた16巻。
餃子の具を包む擬音が「テン」ってトコ。これは興味深いことですよ…

3/11の震災の影響で魔の98は1ヶ月遅らせて掲載されたようなんだけど、
ハイテンション餃子作りに震災・津波を想起させるモノがあったのだろうか…
逆に問題のある箇所を餃子作りに書き換えたっぽいな。
水没した煙一派の新アジトの話なら少々危ういとこもあったのかもね。

特典冊子の「悪魔の経典」はいつもの魔のおまけ拡張版。
DSチックに上下に開いて読むスタイルは少々読みづらく少々歯がゆいですが。
色の使い方が初期の魔のおまけを思い出させるわ…
昔は豪華なおまけだったんだよな。
今は今でちゃんと「おまけ」然としてるんでコレはコレでOK。

11-11-1

2011年11月06日 | book & comic
マンガの発売ラッシュも終わってゆっくりと消化。
外天楼と冒険エレキテ島、ドロヘドロは次回だなー。


月華美刃 4巻

ちゃんとジャンプのマンガになってきてるなぁ。
というのが良くも悪くも素直な感想。
「TISTA」はちょっぴり暗かったからねー。

松家の先祖が封印されたであろう狭別緊縛牢。
回想でチラっと触れられただけやけど、結構重要なモノっぽいのにこの扱い…
なんでも緊縛牢から帰ってきた生贄が産んだ子供が現在の松家の先祖だと。
豊秋津の伝承ではそうなってるっぽいけど、
松家最後の当主エリヤが30代当主で先帝のフジヤが44代ってことは、
流刑にあったのはそう昔の話では無いハズなんだよなー。
まぁ10代も続けば神話ができる程度の文明レベル差があったんかもしれんが。

松家の当主が「銀色の獣」だったワケで。
こっちも神話になるからには相応に古くからメタモルフォーゼしてたんだろうな。
譲位して帝になると獣化できるって感じでいいのか。
一族で一番巫力が強いとメタモれるのか。
あんだけ兄弟居てみんな化けれりゃ大変だもんな。

松家の双子の母殺し・嫁殺しは皇室の女性に対する何らかの異常反応であって、
穢星の人間と混血することでああいうメタモルフォーゼが可能なのかーとかも思ったけど、
一発キメた後のカグヤ見るかぎりだと巫力の暴走的な感じっぽいね。
言うても巫力を使い過ぎてる例がハトヤとカグヤぐらいしか無いけどな。
「なりたい時になれる」ってのは今のとこイビルヒトぐらいだし。

フツヌシ使えるのは月の女性だけっぽいな。
そうなると3巻でちょっと出てきた皇室チョーカーも気になる。
5巻は逆レイプから始まると思うと胸が熱くなりますね。


センゴク天正記 12巻

11巻で天才軍師が死んでしまったんで、播州編は消化試合的に終わり。
いや官兵衛のエピソードはいい話だと思うけどな。
それはいいんだけど、いきなり本願寺が燃えて本願寺編が終わっちまった。
もう燃えるしかないのはわかってたんだけどさぁ…
長島一揆の時と違って本当に事故だもんなーコレ。
あんまりにも唐突な「本願寺焼塵編 了」にびっくり。
んで本願寺が燃えたってことはもう本能寺も目の前なワケですよ。
いやぁー感慨深いものがありますよねー。

11-10-2

2011年10月31日 | book & comic
4冊イッキ買いしたものを一気に吐いちゃうとなんだかなぁ…
ちょっと下の方に行けばこの間書いた記事もあるしなぁ…
ブロードバンドが当たり前の時代だけど、やっぱり画像やら動画やらペタペタ貼ってあると、
読み込み時にストレス溜まりますよね。
4gamersはなぜあんなに重いのか…
Operaだけなのかもしかして


シドニアの騎士 6巻

表紙は小林艦長。
なんか艦長が顔見せする基準がわからなくなってきたな…
要職に就いてないと顔出しNGなんじゃなかったっけか艦長。

・さよなら継衛
・谷風さんはやはりラッキースケベ
・というかハーレム状態だよな谷風さん
・移民は失敗
・落合の研究が完成したっぽい

継衛は中破しちゃいましたね…
こりゃ二度と出撃することは無いだろうな。
でも新機体がガンガン作られるっぽいし、やっぱ東亜重工の技術力はすげぇ。
パーカーとかも見てるとあれか。国策企業化してるのか。
なんかみんなエース谷風さんにデレて来てるけど、やっぱり谷風さんはメシのことしか考えてないっぽいし…
イザナ君も下手すると「メシを作る人」って目で見られてる事になるんじゃなかろうか。
今のとこサマリさんと煉ちゃんが猛攻をかけてますが…

融合個体が立派に活躍してますね。
科戸瀬さんも折れたかコレは。
岐神開発は武器(人工カビ)の生産に回ってるハズだけど、
融合個体の戦力が実証された今、危険を侵して衛人に乗る必要は無くなっちまったよな…
しかし何の通知も無しに融合個体を出撃させちゃうなんて、結局前と同じことになっちゃうんじゃなかろうか…
意外と落合さんは何も考えてないのかもしれない…

サービスショット的なヒ山さんがごっついいい感じ。
前パツは正義や!!


聖☆お兄さん 7巻

さすがにマニアックなネタが増えてきたんじゃなかろうか…
このままじゃ「悟れ!アナンダ」と一緒で解る人向けのあるあるコミックになっちまうよ…
マリアの奇跡と玄関の油は面白かったんだけどね…
有名なトコは使っちゃった感があるし、時事ネタとか時候ネタを上手く消化すれば…
でもそれは聖人でやる必要が無くなりますもんね。
そういやお子さん産まれるんだっけか。
聖☆お兄さんでは作者近況的コーナー無いからなー
次の荒川で何か言ってくれることを祈ろう…


とまぁ今回はここまでってことで。
「外天楼」は1巻完結だし、「冒険エレキテ島」はまだ1巻目だしってことで、
続刊中の2冊に触れて今月は終わり。
ドロへはきっちり読み返さんといかんわ…

11-10-1

2011年10月27日 | book & comic
偏りすぎ。
明日のドロへで今月分は終わり。
既に来月頭の月華美刃を買うのが確定してるんで、ドロへはそっちに回す予定。


ベルセルク 36巻

オレンジさんから譲り受けてコツコツ集めてきたけど、
自分で買ったのは4冊ぐらいなんだよな…
そう考えると貰ってからそれなりに長い月日が経つのやら。

・何か話がここのトコのテンプレ通り過ぎて…
・いつもの以外だとキャスカ(とガッツさん)の子供がまた来たこととか
・イスマちゃんは人魚だったよ
・ダゴンが目覚めたよ

って感じで寄群編はもうちょっと続きそうです。
みつりんが居らんっちゅーにどうやってあのタコ鎮めるんだか…
グリフィス転生以降は超ファンタジィな世界になっちゃったし、
ほんともう終わりませんよねコレ。


サンレッド 13巻

何か次のはマスコット人形付きらしいですね。
予約してれば、だけどさ…
欲しいっちゃ欲しい気がするけど…うん…ね…ほら…

・後輩は緑ジャージ
定番アイテムの一つですね。どこ発祥かは知らんが。

・闇の使者
ネタのどうこうより素直に会話中の間の取り方etcの描き方が上手いですよねくぼたさん。

・GW
ちょっといい話

・ヘンゲル将軍
個人的にはまた彼で1本描いて欲しいなぁとか。
合間合間に出てきて笑いを取るのはゴドムとソドラに任せておきゃいいと思うんだぜ。
「ガイマの野望」もアニメではいい味出してたんだけどねー
ああいう一言で終われるネタはアニメのがやりやすいよな。


ドリフターズ 2巻

最近すっごい推されてますね。
進撃の巨人は早くも飽きられてるみたいだけどさ。
ネットで得られる情報の種類が増えた分、付きも離れも早くなったんだろうなぁとか。

・どう見てもキリストじゃんコレ
・ヒゲの人は使い捨てられました
・59Pの信長見てマジビビリするアンデルセン神父を思い出したり
・まさかの山口多門

漂流者に廃棄物。
オルテに黒王にその他大勢。
考えられることは多そうだけど考えずにンダラーっと読むのがやはり良い。
後書きとかカバー裏のお遊びもいつも通りでベネベネ。