ゆみちゃんの365日

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初冬の風物詩「柿屋」

2021-12-09 17:53:46 | まち歩き
12月9日(木曜日)
プールから出ると2時15分。風も無く、気温も11度と高く、家に直帰は勿体無い。「宇治田原町の柿屋見学に行けば?」の妻の一声。
25分走れば、立川地区の柿屋に到着。



1年ぶりのご対面。おじさんが一人でモクモクと作業をしています。
宇治田原町の柿屋は「荒木地区」「立川地区」「禅定寺地区」の三地区で見学出来ます。一番大きな柿屋が有るのは「立川地区」。立川も広く、国道から見えない山の中には、一番大きな柿屋が建っています。


この一番大きな「柿屋」は、高さ9メートル。干してある柿は4~60,000個。こんな小さな柿屋も建っています。


いくら小さくても、手間は掛かっていることでしょう。
柿屋は稲刈りの終わった11月の上旬に、田んぼの中に立ちます。干し柿は通常は吊るします。全国広しと言えど、吊るさないで「柿屋」で干し柿を作るのは、宇治田原町だけと断言します。柿は「鶴の子」と言う渋柿を使います。「柿屋」で2週間乾燥させて、田んぼの上のムシロで10日ほど天日干しをして、最終工程に入ります。最終工程は”ヒル”と言って、ザルの上で柿を転がすか、専用の ”もむ機械” で仕上げます。
この作業を繰り返すことによって、柿の表面に白い粉が吹いて来ます。出来上がった古老柿(ころがき)の出荷は13日から始まります。出荷先は主に京阪神地区で、贈答品として人気があります。古老柿(ころがき)は宇治田原町のJA農産物販売所、近辺のJA農産物販売所、行けば買うことが出来ます。

柿屋を知ったのは定年後と遅く、まだ15年しか経っていません。好奇心が旺盛であれば、行く度に生産者と話をして、知識が豊富になりました。知らないことは、聞くに限ります。

【参  考】
12月14日(火曜日)京都新聞朝刊記事
新年に欠かせない「古老柿(ころがき)」の生産が、ピークを迎えている。年末が近づき、茶産地の京都府宇治田原町ではやぐらのような柿屋が見られる。長く特産品として人気の古老柿が、早くも直売所に並び始めた。
 渋柿の「鶴の子柿」を主に使用。収穫後に皮をむき、柿屋で2週間、むしろの上で1週間ほど干すと粉を吹いた状態に出来上がる。茶農家の森口雅至さん(38)宅では、今年の柿の収穫量は7~8トン、完成品は約2トンと例年通りの出荷量という。今年は柿が不作だったため他の茶農家からも柿を調達した。柿自体は熟すのが早く、甘みが強いという。
 森口さんら3人が4日かけて立てたという柿屋は、木材や竹を組んだ6段になっており、3階建て家屋ほどの高さがある。高所作業となるため、農家の高齢化に伴い生産は減少傾向にあり、柿屋を立てるのは10軒ほどになっている。茶農家が柿屋を立てて古老柿を生産しており、茶畑の霜対策や、防腐剤として柿渋を利用するため柿の木を植えるようになったとされる。
 全国の常連客からの注文が主という森口さんは「古老柿は素朴な甘みで昔ながらの味が特長。毎年、楽しみにして待ってくれている人がいてありがたいです」と話した。




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