６月２日（土曜日）
１ヶ月前に尾崎紀世彦の失踪騒動が報道されていた。身内の方が失踪はしていないと言っていたが、住んでいた家は長い間帰宅していないので、ホコリまみれで荒れ果てていた。どうしたのだろうと思っていたが、突然今朝の新聞に「尾崎紀世彦さん死去」の訃報が載っていた。
尾崎紀世彦のことは、今の若い人はほとんど知らないかも知れない。ヒット曲「また逢う日まで」で歌っている彼の姿を見て衝撃を受けたものだ。
濃いヒゲに立派なモミアゲ。同じ男として生まれて、この差は何なんだ。
ずば抜けた歌唱力には舌を巻いたものだ。５月３１日に肝臓ガンのため６９歳で亡くなった。昔のチーフマネギャーが回顧していたが、尾崎紀世彦さんは無類の酒好きだったようだ。ステージのリハーサルの度にブランデーのレミーマルタンを１本空けていたそうな。これはアルコール依存症以外何物でもない。なるべくしてなった肝臓ガンと言ってよい。
「もう一度誰のマネージャアーをやりたい？と聞かれればキヨ（尾崎紀世彦さん）だね。歌唱力だけで言えば彼以上の歌い手はいまだいないと思う」と元マネージャーは偲んでいた。私のことを「アルコール依存症ではないか」と言う人がいるが、じぇ～んじぇんそんなことはない。
今年が芸能生活５０年の節目だったが、飾ることが出来ずさぞかし残念だったことだろう。
７１年にレコード大賞を受賞した 「また逢う日まで」 を聴いて冥福を祈ろう。
合掌
