夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
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「ラクに、考えずに買いたい」“利便性消費”の到来、時代遅れの老ボーイの私は、微苦笑を重ねて・・。

2016-11-16 17:31:25 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活の老ボーイの72歳の身であるが、
ときおり愛読しているネットの『東洋経済オンライン 』を見たりしていた中で、
【 急増する「買い物が面倒くさい」人のホンネ 】と題された記事を見た。

そして我が家の買物の方針とは違うよねぇ、と思いながら、
何かと好奇心が強い私は、最近の社会状況も学びたく、精読してしまった。

この記事は、「日本人消費者」の実態に詳しい松下東子さんが寄稿された記事で、
『東洋経済オンライン 』に11月15日に配信され、無断ながら転載させて頂く。

《・・急増する「買い物が面倒くさい」人のホンネ 

多少高くてもよいから、いろいろ探しまわったり比較したりせずに、手に入りやすいものをラクに買いたい――。

野村総合研究所の「生活者1万人アンケート調査」では、
1997年から3年ごとに日本の消費者のトレンドを追いかけているが、
直近の調査では、上記の「ラクに、考えずに買いたい」という、“利便性消費”が大きく伸びている。

時系列の大規模アンケート調査をベースにまとめた『なぜ、日本人は考えずにモノを買いたいのか?』を上梓した著者が、
消費離れだけでなく、あれこれ迷ったり考えたりという消費の“醍醐味”を楽しむ傾向すらも希薄化して見える、
現代日本の消費者の意識・行動や、今求められるマーケティングの方向性を解説する。
             

☆モノを買うのが面倒くさい? 消費を楽しまない消費者

「仕事と子育てと家事で、毎日バタバタ。
自分のものを買いたくても、とてもゆっくり選んでいる時間なんてない」

「最近は何を買うにしても、選択肢が多すぎて困る。
正直いろんな機能の違いも、何が重要でどちらがどう良いのかわからないし、どれを選んだらよいかわからない」

「スマホのコスパは異常。ゲーム、コミュニケーション、情報収集や写真撮影・・・
これさえあれば24時間何でも楽しめる。
買い物をじっくりしようという気が起こらない」

現代日本の消費者からは、こうしたさまざまな理由で「モノを買うのが面倒くさい」という声が聞かれる。

野村総合研究所では1997年から日本の消費者の意識を追いかけてきた。
その結果を見ても、この傾向は顕著に表れている。
             

☆現代日本の消費者は忙しい

我々の調査では、直近2015年で大きく構成比を高めていたのは、
「利便性消費スタイル」(多少高くても、手に入りやすいものを買う)だった。

現代日本の消費者は忙しい。雇用状況の回復や女性の社会進出推進の気運、消費増税による生活費増などを背景に、
共働きを選択する夫婦が増えた。
消費盛りの子育て世代は、おカネに余裕はできたものの、時間がない家族が増えたのだ。

また、市場は成熟化し、買い物の選択肢とそれにまつわる情報は膨大だ。

たとえば、今、自分がテレビを買おうとしたときに、
画素数、音質、その他機能についての多くの「スペック情報」でしのぎを削る商品群が、店頭やネット上に並ぶ。

自分が重視すべきスペックは何なのか、結局どれを買うことが最も自分のニーズに合っているのか、
買う側にとっては、本当に判断が難しい。

「スマホで疲れ目がひどいので、目に優しいテレビがほしい」
「料理しながら、キッチンから見ることが多いので、遠くでも音がクリアに聞こえるとよい」などの
ちょっとした自分の希望を叶えてくれるスペックを持つ商品はどれなのか、
誰かに教えてほしいと思ったような経験はないだろうか。

さらに、ここ数年でスマートフォンは若者を中心に、その上の年代のビジネスマン、主婦、シニア層にまで大きく普及した。
誰もが「24時間願いを叶えてくれる小さな魔法の機械」を持つに至った現在、
わざわざおカネと時間をかけて、探して選びぬいてまでほしい商品・サービスには、なかなか出会わなくなっている。

結果、どれがよいか迷ったり、自分に合うものを探したりといった消費の“醍醐味”を楽しむ傾向が希薄化し、
「考えずに買いたい」消費者が増えている。
モノを買うのが面倒くさい、そんな消費者の意識がデータからは見てとれる。
             

☆スマホの小さい画面で、いちいち情報比較はしない

スマートフォンの普及は、もうひとつ大きな変化を消費者にもたらした。

インターネットが手のひらサイズの機器で外出中に楽しめるものとなった結果、
部屋にこもってパソコンに向かうのではなく、街に出かけるようになったのだ。

余暇の過ごし方も様変わりし、直近2015年調査では、
パソコン、ビデオ・DVD鑑賞、ゲームなどの「巣ごもりレジャー」を楽しむ人の数が減少、
外食・グルメ・食べ歩きや映画・演劇鑑賞など、近場で友人などと楽しむ「街レジャー」が伸長している。

街に出て外食やイベント、人付き合いなどのコト消費に、おカネと時間を使うようになった結果、
「買い物」に使うおカネと時間は、さらに減ることになる。
             

☆スマホ時代のインターネット情報に求められること

また、パソコンでしっかりと情報収集・比較を行っていた時代には、
情報量の多さや一覧性、比較容易性が評価されていたインターネット情報だが、
スマートフォンの小さな画面では、スクロールしたり、画面遷移したり、複数画面を比較したりといったことは行いにくい。

スマートフォン時代のインターネット情報は、
より簡単で、直感的に理解できるもの、共感できるものであることが、求められるようになっているのだ。

いきおい、買い物情報についても
「いろいろ探し回らず、パッと見て気に入ったものでいい」という感覚になってきている。

数ある選択肢の中から、ベストな物を選ぼうとするのではなく、
目についたものをよしとするかどうか、である。

たとえば、今、目の前にある商品の「名前」に「感想」「使用感」「評価」などのワードを組み合わせ、
実際に使ったことのあるユーザーの評価を見てみる。

よいことが書いてあって、その根拠に共感できればOK、
そんな簡単で感覚的な情報収集・意思決定が、スマートフォンでは、行われている。
             

☆「選んでほしい」。求められる提案型消費・お任せ消費

このような「考えずに買いたい」“利便性消費”を志向する消費者には、
提案型消費・お任せ消費といったアプローチが求められるだろう。
顧客の希望や嗜好を聴取し、それに合ったものを選んで、提案して、届けるというアプローチである。

特に、文字情報や画像情報だけで、判断しなければならないインターネット消費では、
多すぎるスペック情報を自分のニーズに結びつけるのは難しい。

一方で、消費者のニーズは「目の疲れないテレビ」「歩きやすいけどカチッと感があり足が細く見える靴」
「年配で食通の人にも喜んでもらえるお菓子」など、ますます細分化してきている。

いろいろ調べてみたが、結局どれがよいかわからない、となることが多い中で、
「あなたの希望を叶える商品・サービスはこれです」と、
あまり考えずにすむような提案があれば、確かにラクで心地よいだろう。

消費者にとっては、多くの選択肢・情報を取捨選択しなければならないストレスから解放されたうえ、
“ハズレのない”提案を楽しみに待つことができる。

実際、データで見ても「自分の希望をよく聞いて、それに合った商品をひとつだけすすめてほしい」というお任せ消費志向も、
ここ3年で大きく増加している。

以前は金融商品や不動産などの、専門知識が必要とされ、
消費者の側に経験値がたまりにくい分野でニーズが高かった提案型消費・お任せ消費であるが、
近年では本、ファッション、日本酒やワインなど、より個人の嗜好が重視される分野にまで及んでいる。

消費の際の情報源としても、インターネットが大きく伸びる一方で、
店頭でのコミュニケーションが依然として高い重視度を維持しているのも、
このような「すすめてほしい、選んでほしい」という消費者心理が反映されているともとれる。

情報過多で消費に向けるための可処分「時間」の少ない現代、
モノを選ぶ時間がない、自信がない、めんどくさいという消費者の心理・行動を理解し、
それに寄り添ったアプローチが、これからのマーケティングに求められている。・・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
             

私は民間会社の中小業に35年近く勤め、2004年〈平成16年〉の秋に定年退職後、
その直後から多々の理由で年金生活をし、早や年金生活13年生となっている。

私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

そして私より5歳若い家内も、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。

私は年金生活を始めた当初から、私は午前中の殆どは、平素の我が家の買物として、
家内から依頼された品を独りでスーパー、専門店で求め、買物メール老ボーイとなっている。

こうした中、スーパーで食材を買い求めたりしているが、コンビニは割高などで、殆ど利用していない。
ときおり家内と駅近くにあるホームセンターで家内と共に買物をしたりして、
現品を確認して、やがて自宅に配達して頂いたりしている。

昨今、スーパーのネツト注文して、配達して下さる方法は、
我が家は店先で現品を確認して、買い求めているで対象外となっている。

そしてネット通販の隆盛期の今日でも、我が家は活用していない。
ときおり雑誌などで、美味しそうな食物を感じた時は、電話連絡して、
宅配便で到着払いで我が家に到着する方法であり、ネット利用を避けている。

私の衣服などは、私が働いていた時代から、下着、靴下などはスーパーの衣服フロアで買い求めて、
あとの衣服は、家内の引率に伴い、デパートで選定している。

少し割高なブレザー、長ズボン、スポーツシャツなどを買い求めて、
外出、やがて平素の買物、この後は室内着、最後に小庭の手入れ・・長らく愛用しているので、
良き品を末永く着る、我が家の方針となっている。

いずれにして現品を確認して、結婚以来40年近く買物しているが実態となっているので、
今回の『「ラクに、考えずに買いたい」“利便性消費”』の時代に、
我が家は社会の時流に、反しているよなぁ・・、と私は微苦笑したりしている。
             

我が家はインターネットに関して、固定回線の光ファイバーの『フレッツ』を頼りに、
私は据え置き型のパソコンを利用している。

こうした中、私は恥ずかしながらガラケーと称される携帯電話、
そしスマホと省略されているスマートフォンも使えなく、
家内だけは遅ればせながら昨年の春以来、携帯電話を買い求めて利用している。

私はフェイスブック、ツイッター、そしてモバイルパソコンにも無縁であり、
無線のモバイル情報機器に遠い世界の出来事のような思いながら、
稀(まれ)な時代遅れの国民のひとりとなっている・・。

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