夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

コンビニ難民を少し学び、買物メール老ボーイの私は、やがて夢が破れた私は微苦笑して・・。

2015-10-10 13:31:18 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市に住む年金生活の71歳の老ボーイであるが、
今朝、配達された読売新聞の朝刊を読んでいる中で、3ページの【総合】面の最下段に、
今月の総合月刊誌の『中央公論』(2015年11月号)の広告が掲載されていた。

私は月刊総合雑誌としては、『文藝春秋』は45年近く購読してきているが、
『中央公論』、『新潮45』は特集に魅せられた時は買い求めたりしているので、
今月の『中央公論』の特集が気になり、広告を読んだりした。

そして特集のひとつには、【コンビニ依存社会ニッポン】として、
三井住友トラスト基礎研究所・竹本遼太さんが『超高齢時代、コンビニがなくては生きていけない? 』、
或いは『「コンビニ難民度」全国1896市区町村全リスト』などが掲載されていた。

この後、読売新聞の8ページの【経済】面のひとつには、
【コンビニ難民 高齢者6割
徒歩圏外、地方で顕著】と見出しされた記事があり、精読した。
無断であるが、転記させて頂く。
          

《・・高齢者の6割程度が、徒歩でコンビニエンスストアに行くのが困難な「コンビニ難民」で、
買い物だけでなく日常生活のさまざまな場面で不都合が生じている――。
三井住友トラスト基礎研究所の竹本遼太副主任研究員のこうした研究結果が、
発売中の中央公論11月号に掲載されている。

大手コンビニ12チェーンの店舗網から、店の徒歩圏(半径300メートル以内)に住む
65歳以上の高齢者の比率を推計した。

徒歩圏外に住む高齢者は都市部より地方で多く、全国平均では61%となった。

人口20万人以上の市区町村別に見ると、
茨城県つくば市(83・7%)が最も多く、新潟県上越市(83・2%)が続いた。
津市(79%)、松江市(78・7%)、福島市(72・8%)など
県庁所在地でも7割を超えるところがあった。

竹本氏は、コンビニが単なる小売店でなく、
金融サービスや行政手続きなどもできる社会インフラ(生活基盤)になっていると指摘する。

人口減少のペースが速い地方では、
店舗の撤退でさらにコンビニ難民が増え、生活利便性の低下に拍車がかかるとの懸念を示す。
対策として、居住地域のコンパクト化がカギを握るとした。・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。

私は中小業の民間会社に35年近く奮戦して、2004年〈平成16年〉の秋に定年退職した後、
多々の理由で年金生活を始めて、早や年金生活11年生となっている。

そして私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
お互いに厚生年金とわずかな企業年金を頂き、
程ほど貯金を取り崩しながら、ささやかに過ごしている。

私たちは東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅の地域に住み、
住宅街が広がる中で、少しばかり広い雑木の多い小庭の中、築後37年ばかりの一軒屋に住んでいる。

そして私の生家も近くにあるので、私自身としてはこの地域に住んで、早や65年が過ぎている。
       

最寄駅としては、京王線の場合は、『つつじが丘』、『仙川』の両駅は徒歩15分である。
或いは小田急線の場合は、『喜多見』、『狛江』の両駅は徒歩20分となり、
そして私が長年通勤で利用した『成城学園前』駅は徒歩30分となっているが、
何かしら京王線と小田急線にサンドイッチされたかのような辺鄙(へんぴ)な地域に住んでいる。

いずれの最寄駅までの路線バスの利便性は良い所で、たとえば都心の新宿のデパートに買物に行っても、
電車を利用すれば、我が家よりデパートの店内に45分ぐらい、
或いは東京駅でも我が家から一時間前後となっている。

こうした中、 日常の殆どは私が年金生活の当初から、平素の買物を自主的に専任者となり、
独りで殆ど毎日のように家内から依頼された品を求めて、買物メール老ボーイとなっている。

そして最寄のスーパーに買物に行ったり、
或いは駅前までの片道徒歩20分ぐらいのスーパー、専門店に行ったりしているが、
根がケチなせいか利便性のよい路線バスに乗るのことなく、歩いて往還している。
          

私の住む近くには、コンビニが3店ばかりある。
『セブン-イレブン 』と『ファミリーマート』は歩いて5分以内、
そして『ローソン』は歩いて10分ぐらいにあるが、私は殆どコンビニを利用しない。

私はケチな為か、歩いて7分ぐらいにあるスーパーが2店、
或いは駅前まで歩いて数多く有るスーパーで買物することが圧倒的に多い。

食品系はスーパーに於いては、コンビニより品ぞろいが豊富であり、
価格も廉(やす)いので、歩くことは苦にならず、愛用している。

そしてスーパーの衣服フロアーでは、私の場合は下着を買い求めたり、
衣服全般に関しては、家内の指揮により、私たち夫婦はデパートで購入している。

このように我が家は、コンビニを殆ど利用しないが、
私は近くの『セブン-イレブン 』でタバコを買い求めたり、
駅前の本屋に行くを止めて、『文藝春秋』とか情報誌『プレジデント』を購入する時もある。

或いは散策した時、水分の補給に煎茶のペットボトルを買い求めることもある。

私はコンビニで、色々と多彩なサービスを少しだけ知っている。
たとえば各金融機関口座の引き出し、預け入れのATM、
電話料金、電気料金、都市ガス料金、水道料金、NHK受信料など収納代行、
そして住民税、固定資産税、社会保険料の税金納入代行もできる、と学んだりしてきた。

しかし時代遅れの私は、郵便局か銀行に出向き、振込依頼か、
自動引き落としで対処している。

昨今、コンビニの一部に於いて、お弁当を確か1200円(複数・可)以上であれば、
自宅まで配達と知り、いつの日にか私たち夫婦が、歩くことが苦痛と感じた時は、
利用するのもひとつである、と思ったりしている。

とりとめなく私の心情を綴ってきたが、
こうしたことは働いて下さる方より自由時間があり、散歩代わりに歩く時間がある上、
たまたま買物など利便性のある地域に住んでいるので、
こうした勝手気ままな思いとなっている。
          

私の若き40代の頃、ひとつの夢を漠然とし考えたりしたことがあった。
私たち夫婦が住んでいる住宅街のそれぞれ住宅が密集し、何かしら息苦しい住宅街より、
解放感のある地方の山里に、と想いを馳せたりした。
       
たとえば八ヶ岳の別荘地の分譲地などで、のんびりと生活することを夢想したりした。
しかしながらこの当時の私は、都心に通いサラリーマンの身であるし、
住んでいる一戸建ての住宅ローンも多額に残っていたので、
もとより収入を別途に挙(あ)げる自信はなく、夢だよねぇ、断念した。

やがて50代の後半になると、山里に300坪前後の土地を求め、
落葉樹のクヌギ、コナラなどの中、平屋建ての30坪ほどに住むことも考えたりした。

この当時は住宅ローン等の返済を終えていたので、
定年退職する60歳になった時は、自宅を売却して買い求めて、
老後の生活資金を配慮した場合でも、何とか出来ると思ったりした。
                    
              
このような私の思い、漠然とした山里に平屋建ての生活を家内に相談したら、
日常生活の買物、交通・病院などの利便性から、反対された。

『貴方の好きな本屋さんだって、今は歩いて行ける範囲ょ・・まして、スーパーなどの買物だって・・』
と私は家内に言われたりした。

やがて具体的に指摘されれば、私は確かに好きな音楽CDとか、映画のDVDを購入する店、
もとより本屋も該当するが、店内を見て周り、興味を持ったのに手を取ったり、買い求めたりしている。
そして、こうした空気が好きである。
或いは、ときおり洒落(しゃれ)た居酒屋も欠かせない・・。

『貴方、60代の心身元気なうちは良いけれど、70代頃からの体が弱ってきた時の事も考えて・・』
と私は家内に言われたりした。

確かに山里に住めば、自動車は必須事項だし、買物も一週間まとめて購入し・・
と思ってきたが、
体の弱った時の通院、そして都心の外れの文化と利便性には勝てない、と断念した。

こうして私の淡き夢も消え、定年退職後の年金生活の中、住宅街の密集地から抜け出して、
我が家より3キロ範囲の遊歩道、小公園、公園などをひたすら歩き、
季節のうつろいを享受したりしてきた・・。

或いは家内との共通趣味のひとつの国内旅行で、各地域の観光ホテルに滞在して、
周辺の山里、街はずれ、街中を歩き廻り風土、文化を学び、
その地の景観に心身共にゆだねて、遊学したりしている。
          

こうした私の秘かな思いがあるので、
利便性に恵まれない地域にお住まいのコンビニ難民お方に対して、
少なくとも買物難民でもある、唖然とさせられたりした・・。

何かしら苦手な上から目線となってしまい、
少し傲慢かしら、と反省しながらも、山里に住む夢が破れた私は微苦笑したりしている。

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