夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

感性の衰えた老ボーイの私でも、ときには数多くの麗(うるわ)しき女性に、めぐり逢えて・・。

2015-10-23 13:50:35 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅に住む年金生活の71歳の老ボーイの身であるが、
幼年期は農家の児として生を受け、兄ふたり妹ふたりだったので、
サンドイッチのような中で、育成された。

やがて小学2年生の頃から、父の妹である叔母が未婚だった当時、
都心に住んでいる友人が来宅して、私は言葉、しぐさ、表情にに魅了されて、
素敵なお姉さん・・と感じたりして以来、何かしら女性に憧憬を深めたりしてきた・・。
          

そして確か1954年(昭和29年)の秋、小学4年生だった私たち生徒は、
先生に引率され学年別に指定された日に電車に乗り、
京王線の布田駅の近くの映画館で、木下惠介・監督の『二十四の瞳』を観賞した・・。

そして、ストーリーも完全に理解できない私は、数多くのシーンで涙を浮かべたりしていた。

この映画で何よりも心を震わせ、感極まって涙を流したのは、
敗戦後の恩師の大石先生(高峰秀子さん)の教員復職の祝賀会を成人した生徒が開き、
戦争で失明した磯吉(田村高廣さん)が、一年生の時に先生と生徒12名の記念写真を指差しながら、
生徒全員の位置を示すシーンであった。

そして、この時に廊下に立っていた成人した生徒の女性(月丘夢路さん)が
『浜辺の歌』を唄うシーンであった。

こうした時、月丘夢路さんのしぐさ、表情を観たりして、綺麗なお姉さん・・と
と見惚(みと)れたりしていた。
          

私は幼年期に農家の児として育てられた為か、父の妹である叔母が畑の一角に、花壇を作り、
仏様とかお墓にささげる花を観たりしてきたので、里花には愛惜を秘めているひとりである。

或いは田圃(たんぼ)とか遊歩道の片隅に咲いている野花も恋しく、長年に見惚(みと)れたりしている。

そして家内は中学生の頃から茶事を習ってきたので、私は婚約の頃から茶花を教えられて、
魅了されたりしてきた・・。

このように里花、野花、茶花に関しては、少しばかり知っているが、
洋花に関しては、殆ど無知な男である。
          

こうした中で、薔薇(バラ)の花に関しては、何かしら高嶺の花の女性と感じ、
高貴な花と深めてきたので、恥ずかしながら定年退職した60歳の頃まで、
近寄りがたく気後(きおく)れしまい敬遠してきた・・。

そして何かと卑屈と劣等感を秘めてきた私でも、
遅ればせながらイギリス、フランスの文化を逃げることなく知る為には、
やはり薔薇(バラ)は欠かせない、と確信を深めたりした。

そして年金生活の60代に国内旅行で『バラ園』があった時、鑑賞する時もあったりし、
私の住む地域の都立『神代植物公園』に於いて、
恒例の『春のバラフェスタ 』、『秋のバラフェスタ 』などで、
数多くの美麗な薔薇(バラ)を鑑賞して、感性の衰えた私でも、魅了された。
          

昨日、家内は独り住まい家内の母宅に介護で、早朝より3泊4日の予定で出かけたので、
『おひとりさま』となってしまった私は、
確か『神代植物公園』で『秋のバラフェスタ 』が開催中と思いだして、訪れた。
          


やがてバラ園に着くと、お待ちしていましたわょ、と微笑まれたような
数多くの麗(うるわ)しきバラに、めぐり逢えた・・。


それぞれの花形が美しく、やはり高貴な女性の容姿だよねぇ、と心の中で呟(つぶや)きながら、
私は下男のように跪(ひざまず)いて、撮ったりした。
          

周辺にいる私と同世代の10数人は、カメラの愛好家にふさわしく、
一眼レフの中でも高価なカメラ、レンズを使用して、撮られたりしていた。

私の所有しているコンバクト・デジカメの性能、そしてデジカメの技量の乏しい私は、
せめてバラに魅了された若葉マークのような初心者として、
心の思いは誰よりも・・、と思いながら20数枚を撮ったりした。
                  

こうした中で、恥ずかしながら少しポケてしまった写真はあったが、
こうしたことは高貴の女性の前では、
私は幾つになっても、オドオドしてしまい平常心をなくしていた、と後で気付いたりして、
独り苦笑をしたりしたた。
                

このように一時間半ばかり、麗(うる)しい数多くのバラに、
綺麗な高嶺の人、と思い深めて過ごし、やがて高揚しながら帰宅に向かった。
          

尚、掲載した写真のすべては、昨日の午前中のひととき『神代植物公園』で、
私が撮った拙(つたな)い写真である。

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