夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
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田中邦衛さん、 「老人ホーム入居」で妻・娘と歩む「復帰への道」を知り、無縁な私でも思い馳せ・・。

2015-10-16 15:50:42 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市に住む年金生活の71歳の老ボーイの身であるが、
午前中のひととき、パソコンを立ち上げてネットのニュースを見ようと思ったりした。

私はトップページとしては【YAHOO! JAPAN】に設定しているが、
トピックス・ニュースとして、10ばかり見出しが紹介されているが、
この中のひとつに、【田中邦衛 懸命のリハビリ生活】と明記されていた。

私は若き青年期に映画青年の真似事をし、数多く映画作品を鑑賞したり、
やがてテレビ・ドラマを鑑賞し、名優・田中邦衛(たなか・くにえ)さんが出演された作品も観たりしてきたので、
お歳を召されて「老人ホーム入居」されてしまったか、
と思いながらクリックして記事を精読した・・。

この記事の原文は、『週刊ポスト』2015年10月30日号の記事のひとつで、
【田中邦衛 「老人ホーム入居」で妻・娘と歩む「復帰への道」】と題され、
そして関連の『NEWS ポストセブン 』10月16日に配信された後、
今回、『YAHOO! JAPAN』にも再配信された記事であるので、無断ながら転載させて頂く。
          

《・・田中邦衛 「老人ホーム入居」で妻・娘と歩む「復帰への道」

テレビドラマの名作『北の国から』(フジテレビ系列)の主役・黒板五郎役をはじめとして、
数々のヒット作に出演してきた名優・田中邦衛(82)。

ここ数年、テレビやスクリーンから遠ざかり、健康不安説も出ているが、
実は自宅から老人ホームに居を移し、“もう一度、家族のもとに帰る”との強い決意を胸に、
懸命のリハビリ生活を送っていた。

首都圏にある閑静な住宅街で、田中は妻と2人で暮らしていた。

近隣住民はこんな話をする。
「夏頃に、邦衛さんの自宅玄関口に車椅子ごと乗れるワンボックスカーが停まっていました。
これまではタクシーで通院していると聞いていたので、
1人で歩くこともままならないのかな……と心配になりました。
それ以降、邦衛さんの姿を見かけなくなった」
          

現在、田中は介護付き有料老人ホームに入居している。
月額利用料は家賃に食費、管理費等を含めて20万円超と、その地域の相場を考えても一般的なもので、
有名俳優が入居する施設としては決して豪華なものではない。

田中と近しい知人によれば、この老人ホームには妻と次女が足繁く通い、
「長い時で5~6時間、日が暮れるまで」田中と一緒に過ごしているという。

田中の施設内での暮らしぶりについて、田中家を知る関係者はこう話す。
「ホーム内では車椅子での移動が基本。
部屋で過ごすことが大半ですが、食堂やホールに顔を出す時は、介護士が付き添います。
存在が表に出ると騒ぎになる可能性もあるので、施設では別名で登録されています。
邦衛さんに配慮した介護態勢が整っているそうです。

やはりテレビで見かけた頃より痩せた印象は否めません。
毛染めもやめているので白髪も目立ちます。ただ身体的に問題があるわけではありません。
気懸かりなのは、最近はふさぎ込みがちなことだそうです」
          

10月初旬、妻に話を聞くため自宅を訪れた。
当初は「取材には一切応じておりません」と話した妻だったが、重ねて問いかけると、
田中が老人ホームに入居していることを認めた。そして、

「さまざまな噂が出ているのは承知していますが、私が話すことが真実です」
と静かに語り始めた。

「誤解しないでいただきたいのは、あくまで“仮の入居”だという点です。
高熱で2週間入院していた時に、寝たきりになってしまい足の状態が悪くなってしまった。
足が良くなれば再び自宅に戻ってこられると思っています。今も時々、一時帰宅していますから」

現在の田中の様子を訊ねると、こう答えた。

「いまはホームで懸命にリハビリをしている最中です。
自宅をバリアフリー化する話もあったのですが、本人が“リフォームする必要はない。
しっかり(足を)治してから帰ってくる”と言ってるほどで、
気弱になっているところは微塵もありません。

長く入居することはないだろうと、タオルなどの日用品は全部、
施設のものをお借りしているぐらいですから。本人はすぐにでも戻ってくるつもりでいます。

今後については仕事復帰とは言いませんが、
(ファンに向けて)近いうちに何らかのご挨拶だけでもさせていただければと考えています。
どうか、そっとしておいてください」

妻は夫が近くホームから帰ってくることを、まったく疑っていない。
妻だけではない。足繁くホームを訪れている次女、
そしてNHKで女性初のワシントン支局長になった長女も思いは同じだろう。
          

田中は2人の娘を前にすると、照れて面と向かって喋れないことがよくあったという。
実生活で2人の娘を叱ったことがないのは有名な話だ。

ただし「会話が少なくても親子の愛情がしっかり育まれることは、
今の娘2人の成長した姿を見ればよくわかる」(前出・知人)との言葉通り、
家族の結びつきは強い。
 
若い頃、撮影で各地を飛び回る日々が続き、家族と過ごす時間をほとんど持てなかったという田中だが、
晩年になって苦難と闘う彼を支えているのは、その家族だった。

念願の自宅で家族に囲まれ、楽しそうに笑う田中の姿を見るのはいつになるのか。

「心配するな。すぐに戻ってくるからよぉ」──
そんな“五郎”のセリフが聞こえてきそうだ。・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
          

私は田中邦衛さんが出演された映画作品で、初めて鮮明に感動させられたのは。
『人間の條件』第3部 戦雲篇で、確か1959年(昭和34年)と記憶している・・。

主人公・梶(仲代達矢)が軍隊に送られた、軍隊生活に於いて、
理論武装で対抗しようとするので、上からも古参兵達からも睨まれる中、
古参兵からを徹底的にいじめ抜かれる気弱な初年兵・小原(田中邦衛)、
或いはアカと称される共産主義者とレッテルを貼られ新城一等兵(佐藤慶)、
このおふたり田中邦衛さん、佐藤慶さんは突出した名演であった。

この当時の私は、高校生で映画館によく通い、東宝映画は二本立てで、
映画館は上映していたので、苦手な『若大将シリーズ』を観たりしたが、
田中邦衛さんは、コミカルで憎めないキャラクターを演じて、
こうした役柄もできるんだぁ、と微苦笑させられたりした。

この前後、出演された映画作品と数多く中で、『椿三十郎(1962年)』、『怪談(1965年)』、
『どですかでん(1970年)』、『冬の華(1978年) 』、『駅 STATION(1981年)』、
『居酒屋兆治(1983年)』、夜叉(1985年)』などが思い浮かべたりした。

テレビ・ドラマとしては1965年(昭和40年)に放送された『若者たち』は、
漠然と視聴していたが、1981年(昭和56年)に放映された『北の国から』シリーズは、
私は後年、作品の視聴はもとより、シナリオの単行本もすべて購読したひとりとなった。
          
          
私は1981年(昭和56年)の当時は、あるレコード会社に勤め、
情報畑で日夜奮戦していたので、放映開始された『北の国から』は無知であった。

やがて連続ドラマが終って、再放送された『北の国から』を視聴して、
圧倒的に魅了された。

もとよりこの『北の国から』の脚本を書かれたのは、
テレビ・シナリオ、映画、舞台の脚本、随筆など多彩に活動されている倉本聰(くらもと・そう)さんである。

私が倉本聰さんの作品に初めて触れたのは、1975(昭和50)年1月過ぎであった。
映画の脚本家・橋本忍(はしもと・しのぶ)さんの『砂の器』のシナリオが読みたくて、
本屋で雑誌の『シナリオ』(シナリオ作家協会)の1月号を買い求めた。

その中に、東芝日曜劇場の『りんりんと』のシナリオが掲載されていた。
なんてシリアスなドラマを書く人、と倉本聰さんの作品に初めて知り、印象が残った。

やがて10数年後に私にとっては、倉本聰さんの数多くシナリオ、随筆などを殆どすべて購読して、
作品はもとより、生活信条、創作の考え方、環境問題等で、多々ご教示を頂き、
信愛するひとりとなり、今日に至っている。

こうした中で、田中邦衛さんに関して、倉本聰さんの随筆など記載されていることもあり、
私は数多く学んだりしてきた・・。
          

今回の記事に於いて、田中邦衛さんが「老人ホーム入居」されてリハリビにしていると知り、
長年数多く作品に出演され、数多く方に感動を与えた方ですので、
ゆったりご静養をして下さい、と感じたりしている。


余談であるが、私はたった一度だけ田中邦衛さんをお見かけしたことがある。
『北の国から』が再放送されてまもない時、
確か30数年、私は勤めていた六本木の本社で退社後、近くにある俳優座の裏通りを歩いていた。

前方から防寒服を羽織るように歩いてきた男・・田中邦衛さんだ、と瞬時に感じ、
私は黙礼をした。
やがて私たちはお互いにすれ違う前、田中邦衛さんは少し頭を下げ、去って行った。

この当時の田中邦衛さんは、ドラマの大作としては初めて主役となった『北の国から』で、
数多く方に感動を与え、ご本人は戸惑いながら実感を感じ高揚した時期と思われ、意気揚々とした足取りで、
私はすれ違う時、時の人の風圧を感じたりした。

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