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福島原発賠償訴訟原告の森松明希子さんの話は、心に静かなうねりを起こしています

2013-10-29 23:05:10 | 原発NO! 

 森松さんと山西弁護士

 真実ほど心に伝わるものはない。森松さんは原発事故当時から訴訟にいたるまでの話を淡々と語られたが、その内容は、原発事故による放射能被害との闘いだったのだと伝わってきた。聞いたことを文章にするにはあまりにも「深く」、充分に伝える自信がないので、控えたいと思う。是非、多くの方に直接聞いてもらいたい。でも、何を感じたかは周りの人に伝えないと、今回集った意味がないとも考えた。乳幼児と幼児を抱えた家族が、2年以上も緊張した日々を送られている、今後も続くその重さを見つめたいと思う。

 「放射能汚染を気にしながら外遊びをさせない生活。それは虐待に近い」との森松さんの言葉に、小さな子が成長過程で必要とされる環境を奪っていることの非情さを感じる。

 ちょうど2日前に保養取り組み「やんちゃっ子」の関係で福島の保護者の方と会ったのだが、その時の話とダブった。その方の話によると、秋祭りの時期、「子どもだんじり(屋台)」をひく子どもの人数が3分の1になったという。放射能の除染がされたとはいえ屋外で安心して過ごせる状態でないと保護者は分かっているのです。一方、福島県内に、原発事故による放射能の影響で外遊びが不安な人や子どもたちのために50を超える屋内あそび場がつくられている。風を感じ土に触れ草花を摘む。そんな子どもの成長に必要な環境が奪われ続けていると福島県は、本当は認識しているのです。
 今年7月福島大学の筒井雄二教授を中心とする「子どもの心のストレスアセスメントチーム」は、福島県内の乳幼児を持つ保護者と、乳幼児自身の不安やストレス度は、空間線量が高い地域ほど高いということ、小学校高学年よりも、年齢の低い幼稚園・保育所児のストレスが強いことを報告した。子どもの「育ち」に必要な「屋外あそび」を奪った生活を、あたりまえのように子どもに押し付けている。こんな福島の現状がある。
 
 森松さんは、関西への避難を決めた時、「ありがとう」と言ったママ友の話をされた。その友人は、親戚は全て福島県。西日本に知り合いはいない。短期であれ、森松さんの避難先に保養に行けるから「ありがとう」なんだと分かった。また、園長は「森松さんは親戚が関西にあるのに何故避難しないのかと思っていた。良かったね」と涙ながら語られたとか。園長の県ぐるみで「安全だ」という動きをつっくている時に「中立的立場」を取らざるを得なかった苦しさがわかる。

 「福島を外から見て本当の状況が分かった」と語る森松さん。福島で暮らす友人、知人へ思いをはせながら、国への怒りを胸に「おかしいことはおかしい」と訴訟をおこされた森松さん。広島・長崎の被爆者のように長い闘いになる予感を感じている森松さん。

 私の中にも、負けることができない訴訟なんだと心に静かなうねりが起こった。枚方でも11月、12月と避難者を囲む集いが開催される。多くの方に是非、参加していただきたい。



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