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何を学んだのでしょうか?「なぜ官製談合が起きたのか?」 市長と市議会の“幕引き”に反対です

2013-05-15 21:57:43 | 枚方市
大きな事件だった。枚方市の第二清掃工場の談合事件。警察官が関与していた悪質なものだった。市役所内に開発事業の「談合防止」を理由で、元市長の友人だったという警察官を関与させたのだから、いかに枚方市が、「脇が甘かったか、独裁的であったか」
そんな思いは今でも残る。
昨日は、枚方市議会の全員協議会があった。第二清掃工場の談合事件で、元市長の有罪が確定したことを受けて開催された。しかし、全てを前市長の個人責任とし談合を止めることができなかった枚方市役所の反省は聞かれず、市民への謝罪はなかった・・。
 「平和がいちばん」5月号の1面に談合問題を取り上げた。以下・・

「なぜ官製談合が起きたのか?」 市長と市議会の“幕引き”に反対です

 第二清掃工場建設をめぐる談合事件に関わる刑事・民事の裁判が終了しました。

 大阪地検の市役所への強制捜査から6年。刑事事件では上告中であった中司前市長の有
罪が3月最高裁で確定しました。損害賠償を求める住民訴訟は、地裁・高裁の判決とも「談
合による損害額(約3億円)は、建設業者がすでに支払った違約金(約5億8千万円)で填補されている」として市民の訴えを棄却しました。原告は上告を見送りました。

   市民の皆さんと確認したいのは次の点です。

1.刑事・民事裁判とも「談合が行われた」事実を認定したことです。
 事業の発注者である市役所のトップが関与した事件で、文字通り「官製談合」として断罪されました。一方、民事裁判では談合が行われた構図や関わった人々の役割を明らかにすることを避けました。
 しかし談合を否認し続ける前市長に対して、民事でも「談合により本来の落札価格より高い価格で落札されたと認められるのであるから、公正な価格を害する目的を有していたと認められ」、不法行為は成立すると断じました。

2.市民の側から談合による損害額の立証は非常に難しいことです。
 手持ち資料もなく、有力な資料である契約書も見ることができない状況で、現実の入札過程で恣意的な積算があったことを立証するのは困難です。よって裁判所は市民が主張する損害額を認めませんでした。しかし市民運動が「一円の税金の無駄使いも許さない」と入札・契約行為を監視してきた成果として、今回の談合事件でも談合業者に違約金を支払わせ、市条例でその率が20%に引き上げられた成果もあります。

3.私たちが最も強調したいのが「官製談合を引き起こしたのは組織のどこに問題があっ
たのか」です。それが二度と談合を生じさせない担保です。しかし市長も市議会も真相を
解明する努力をしていません。私たちは税金の使われかたが市民のためになっているか、
市役所全体でそれを検証しながら日々の仕事が行われているか、市民運動と議会活動を通
じて今後も目を光らせ続けます。