福島の子ども達の現状を伝えることから始まる放射能、原発の恐ろしさ

　福島の現状はなかなか伝わってこない。今日も１１月２３日の放射能の高松勇小児科医の内部被曝の学習会の案内ビラを保育所前で配っていた。あるお母さんが、丁寧にビラの裏面を見て「本当ですか。ぜんぜん知りませんでした」と話しかけてきた。裏面には、福島の子ども達の身体的な現状が書かれている。福島子どもネットの情報誌「たんがら」から掲載したもの。放射能に対する過剰反応、神経質との意見もあるが、今起こっている事実を伝えることの大切さを新ためて実感。その情報も自分から得ないと、新聞、テレビは取り上げないのだから。以下「たんがら」から１部掲載。

島県田村市 六歳男子 三歳男子
　どちらも喘息、特に下の子供が酷い。もともと病気通いや入院は頻繁だったが、三・一一以来吸入の回数が増加。ひどいときは四時間おきの吸入も。北海道に来て急激に回復。

我孫子(柏市の隣でやはりホットスポット）九歳男子
　咳がとまらず受診。血液検査の結果甲状腺に問題ありとのこと。要経過観察。

仙台 六歳女子
　もともと喘息。それまでは三ヶ月に一度ぐらいの発作だったのが、四月は毎晩。札幌に来てからの四ヶ月間は発作一回のみ。

一歳男子、
　三月半ばより発熱頻発。一時帰京して札幌に戻ってきた翌日に発熱。
父も東京では常時咳。母は三月後半朝、声が出ず。帰京時も同様に声が出なくなったとのこと。どちらも北海道に戻ってきてからはぴたりとやんだ。

息子六歳(当時)
　心臓がドキドキすると訴える。福島も札幌の病院でも検査に異常なし震災による精神的影響と診断。 腹痛もあり。下痢ではない痛みで、病院では精神的なものと診断。 一歳の息子も食欲旺盛でまんままんまと言い言葉を覚えるのが早かった印象だったが五月頃より話さなくなる。放射能との因果関係はわからないが、家に閉じこもり外遊び

福島県大玉村 中二女子 小六男子
　小六の息子の目の下にクマ。七月に札幌に来て消えたが、八月に一○日ほど福島に戻ったとき再び現れる。

中二女子は事故直後お腹の調子が悪い。風が長引く等あり。

福島県福島市 母
　頭痛あり。自宅の周りを除染しようと大量の枯れ草を避ける作業をしたとき、作業後の髪の毛のキシキシゴワゴワ感、枯れ草が舞った時目がピリピリした事あり。

福島市 母親
　体力の低下・だるさ・息があがる。米沢避難後は改善

福島県郡山市（大阪避難） 小四男子
　断水で水の配給を外で受けていたところ、三月一九日から三日間の発熱・喉についた黄色い異物・口内炎・便秘あり。三月末から四月にかけて鼻血多発・下痢・皮膚に水いぼのような湿疹・視力低下あり。
　五月に避難し症状はいったん改善するもその後、月に何回かは鼻血。軟便も続く。
小学一年の息子も心臓の痛みを訴える。

福島県郡山市 二歳男子
　五月に二～三日下痢が続く。北海道に避難したらぴたりと治った。
福島県福島市野田町（山形に避難）小学校低学年の娘 母親
　母親はもともとアレルギーを持っていたが、金属アレルギーのような症状で目の周りが真っ赤に腫れた。米沢に避難してからは自然治癒。仕事で福島に戻ると目の違和感あり。娘は多いときは毎日、それ以外でも週三回鼻血をだしていた。

福島県福島市（山形に避難）小一息子 小三娘 母
　小一の息子が学校の心電図検査でひっかかり、精密検査をうけた。結果は右室肥大だ