ウィトラのつぶやき

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国債発行額50兆円

2009-10-22 06:48:34 | 経済
藤井財務大臣が、今年度の国債発行額を50兆円にすると発表している。大変な額である。来年度の概算要求が95兆円、そのうち政策的に使用できる一般歳出は54兆円である。殆どの政策費用を国債で賄っていることになる。

財務省は国債費(利子と償還など)で約22兆円を計上している。来年度の税収が40兆円とみると税金の半分以上は国債の支払いに充てられていることになる。この国債費は昨年から1.6兆円増加しているそうなので10年も経つと税金の殆どは国債費になってしまう。

他の国はどうか?図はイギリスの今年度予算の内訳であるが利払いなどはごくわずかで日本よりはるかに健全である。ちなみに日本政府の借金はGDPの210%、イギリスの借金はGDPの70%だそうである。

今でも、人件費等の簡単には減らせない予算が40兆円(95-54)あるので国債を発行しなければ政策を実行できない状況になっている。どうしてここまで国債が膨れ上がってしまったのか? そこには昨日書いた郵貯の影響がかなりあると私は思っている。


鳩山首相は「国民が赤字国債を出すなと言うならマニフェスト先送りもあり得る」といっている。国民の中にはもっと金をつけろという人もいれば赤字国債を出すなと言う人もいるだろう。どうやって国民の声を聞くのだろうか?

どうやって国民の声を聞くかは大変重要である。今はマスコミの声が国民の声のように扱われていると思うが、私がこのブログで何度も書いているようにマスコミの声はマスコミ自身の「売り上げのための受け狙い」からくる質の低さによってゆがめられていると思う。私は大きな国の方針を打ち出すときにはヨーロッパなどで行われているリファレンダム、国民投票を導入してほしいと思っている。

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