ウィトラのつぶやき

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飯島勲氏の北朝鮮訪問報道について

2013-05-21 07:57:25 | 社会

飯島勲内閣官房参与が北朝鮮を訪問したとして大きな話題になっている。日本政府としては極秘のつもりだったのだが北朝鮮側が画像を流して報道したので世界中が知るところとなった。但し内容については拉致問題の解決について交渉をしたということ以外に情報が流れていないので、朝鮮総連の建物売却が不調に終わったことが関連しているのではないか、など色々な憶測が流れている。日曜日の午前中の政治報道などでは色々な分析が出ていたのかもしれないが、それはハイキングをしていて見ていなかったし今のところ、私の見方と会うような意見をあまり聞かないので書いておこうと思う。

今回の飯島氏の訪朝は北朝鮮側からの働きかけだと思っている。日本側も機会を探っていたのだろうが、直接的には北朝鮮側が声をかけたのだと思う。その理由は中国の締め付けが効いてきたのだと思う。飯島氏が北朝鮮の幹部と面談しているところを流したのは中国に対する「日本と交渉しますよ」というメッセージが一番強いと思っている。内容は時間があったので結構いろんなことを話しただろうと思う。飯島氏は以前テレビで対北朝鮮対応として「締めつけるだけではだめで、締めるところと緩めるところが必要だ」というようなことを言っていたと思うので、拉致問題だけでなく、色々な話をしただろうと思う。北朝鮮にいる間はあらゆる言動が監視されているし、発言が録音されていると思わないといけないだろう。そういった環境下で個人の意見を含めてそれなりに手応えのある発言をして相手側の狙いを把握するには飯島氏は適任だったと思う。

日本にとっては力の均衡が動き始めた状況での一つの外交チャンスだと思う。マスコミは内容を詮索しようとしてあの手この手を使っているが、ここは交渉の経過を探るよりも、政府に任せてどういう結果になるかをじっくり待つべき時期だと思う。


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