5/11~の日経平均は、米経済指標に一喜一憂する展開の中、国内企業の
業績が底堅い中で、見極めようとする準備の週となった感があります。
週初は、米雇用統計の改善から買い先行も、週央に発表された小売売上高の
伸び悩みで、米利上げ時期が後倒しになるとの思いから、ドル売り/円買いで
米株の底堅い動きの中、米経済も底堅い展開を想定され、日本の株式市場も、
決算一巡で、見直しを準備する週となった格好でした。
日経平均は、1週間で353円上昇(↑1.83%)し、19732円の大引けでした。
5月第4週(5/18~5/22)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
明日からの週、国内5/18の機械受注、5/20 GDP、訪日外国人観光客数
要注目。また、日銀金融政策決定会合は、現状維持が既定路線で、注目度は
低くなるでしょう。
海外は、5/19住宅指標Pや5/20のFOMC議事録(文言)に注目です。
明日以降、決算一巡を受け、好業績銘柄の再評価等 想定され、相場環境は、
ヘッジファンドの売り一巡で、底堅い1週間を想定しています。
日経平均、5月第4週のレンジは、19550円~20150円程度を想定
しています。
1.5月第4週(5/18~5/22)主なイベントと予定
5/18
日本 3月機械受注、4~6月見通し
日本 3月第3次産業活動指数
日本 野村アセット、「ノムラ日本企業価値向上」オープン設定
米 5月NAHB住宅市場指数
米 シカゴ連銀総裁、講演
中国 4月不動産価格
5/19
日本 4月の百貨店売上高
日本 衆議院に平和安全法整備法案を審議する特別委員会設置
日本 安倍首相、首相在職日数で、祖父 岸信介氏に並ぶ
日本 モスフード、全112品目の90%で値上げ
米 4月住宅着工件数
米 4月建設許可件数
米 ウォルマート・ストアーズ、ホーム・デポ 各決算
独 5月ZEW景況感指数
英 4月消費者物価指数
EU 3月貿易収支
EU 4月ユーロ圏消費者物価指数
5/20
日本 第1四半期GDP速報
日本 4月の訪日 外国人客数
日本 4月全国コンビニエンスストア売上高
日本 4月全国スーパーマーケット売上高
日本 MSCI最小分散指数リバランス
日本 東京海上 決算
日本 安倍首相、民主党の岡田代表と党首討論
日本 高浜原発指し止め仮処分決定に対する異議審
米 FOMC議事録(4/28、29分)
米 シカゴ連銀総裁 講演
米 ターゲット、ネットアップ 各決算
英 中銀議事録
5/21
日本 日銀金融政策決定会合(~5/22)
米 4月中古住宅販売件数
米 4月景気先行指数
米 新規失業保険申請件数(~5/16までの週)
米 5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
米 サンフランシスコ連銀総裁 講演
米 ヒューレット・パッカード、ベストバイ 各決算
中国 5月HSBC製造業PMI速報
独 5月製造業PMI速報
EU ユーロ圏製造業PMI速報
EU 東方パートナーシップ首脳会談
EU ECB議事録
5/22
日本 日銀金融政策決定会合発表
日本 黒田日銀総裁 記者会見
日本 第7回太平洋・島サミット(~5/23、いわき市、17カ国・地域参加)
米 4月消費者物価指数
米 米国議会休会(~5/31)
米 ギャップ、キャンベルスープ 各決算
独 5月Ifo景況感指数
露 4月実質小売売上高
世 核拡散防止条約(NPT)再検討会議最終日(約190国参加)
5/23
世 「バーナンキ・ショック」から2年。(日経平均▼1143.28円)
世 APEC(~5/24、フィリピン)
5/24
西 スペイン12地方選挙
2.NY市場、為替/債券 各結果(5/15)
今日のNY市場はドル売りが強まっている。この日発表になった米経済指標が弱い
内容で利上げ期待が後退した。
この日は米鉱工業生産とNY連銀指数、そして、ミシガン大消費者信頼感指数が
発表になっていた。
鉱工業生産は前回分が上方修正されていたとは言え、予想を下回り、5ヵ月連続の
減少となっている。NY連銀指数も前回からは改善していたものの、予想は下回る
弱い内容。企業活動も海外経済低迷やドル高、原油安の悪影響から、なかなか脱し
得ないようだ。そして、ミシガン大消費者信頼感指数も予想を下回った。
景気回復において個人消費が鍵と見られる中、きょうのミシガン大指数の弱さは
特に失望感を招いていた模様。
そのような中、これまで積み上げてきたドルロング・ユーロショートの解消が活発化
した。ユーロドルは1.14台を再び回復し、2月に強い上値抵抗となっていた1.1450
水準まで回復。来週は1.15台を試す展開も見られそうだ。
ドル円はNY時間に入って戻り売りが強まり、119円台後半から前半に下落した。
ロンドン時間には、日銀のヒリ引き下げ期待も出て120円を試す展開も見られたが、
結局、きょうも押し戻される展開となった。119.30付近にきていた100日線を下回っ
たが、119円台は堅持している。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=257223
米国債利回り
2年債 0.536(-0.008)
10年債 2.148(-0.082)
30年債 2.935(-0.115)
期待インフレ率 1.864(-0.013)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、利回りは大幅低下。この日発表の米経済指標が弱い内容と
なったことから、利回りは大幅に低下している。ドイツ国債利回りが低下していた
ことも、その動きを助長した。
10年債利回りは2.13%まで一次低下し、政策金利に敏感な2年債利回りも下げが
続いている。
2-10年債の利回り格差は+161(前日+170)が大きく縮小。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=257222
3.NY株式市場 結果(5/15)
NY株式15日
ダウ平均 18272.56(+20.32 +0.11%)
S&P500 2122.73( +1.63 +0.08%)
ナスダック 5048.29( -2.50 -0.05%)
CME日経平均 19805 (大証比:+45 +0.23%)
今日のNY株式市場は小幅続伸。この日発表の米経済指標が弱かったこともあり、
序盤は売りが先行する場面も見られたが、押し目買いも見られ、終盤にかけ+に
転じている。
このところの米経済指標は弱い内容が多く、目先の景気の不安感もあるものの、
年末にかけての期待感は根強い。また、米利上げ期待の後退や、それに伴うドル
安の動きが株価を底堅させているものと見られる。
S&Pは小幅ながら終値ベースでの最高値更新が続いている。
ダウ採用銘柄ではシスコやナイキ、ホームデポが上昇。一方、マイクロソフト、
ボーイングが下落。
ナスダックは反落。アップルやフェイスブック、マイクロソフトなどが下落して
おり指数を圧迫。
オンライン動画配信のネットフリックスが上昇。59億ドルを出資し、中国オンライン
動画配信市場への参入を目指し、アリババの馬雲(ジャック・マー)氏が出資する
メディア企業などと協議と伝わった。株価は上場来高値を更新し、一時616ドルと
600ドルの大台に乗せている。
1杯コーヒー用マシンのキューリグが大幅安。ホットコーヒー以外の冷涼飲料も抽出
できる「キューリグKOLD」の新製品を前日に発表していた。秋から投入する予定
だが、はじめはオンラインでの販売のみで小売店での販売は来年以降になるとの
見通しを示している。販売が期待したほど拡大しないのではとの見方から、失望
売りが強まった。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=257221
4.NY市場、原油先物6月限/金先物6月限 各結果(5/15)
NY原油先物6月限(WTI)
1バレル=59.69(-0.19 -0.32%)
ブレント先物7 月限(ICE)(終値)
1バレル=66.81(+0.11 +0.16%)
ブレント-WTI(7月限) 6.27
今日のNY原油先物相場は3日続落。この日発表になった米経済指標が弱い
内容となったこともあり、序盤は売りが優勢となった。
60ドルを超えると上値も重くなる展開が続くなか、6月限は一時58.40近辺まで
下落したが、一方で、為替市場でドル安が続いており、下値では買い戻しも
見られた。
結局、きょうは下に往って来いの展開となっている。
米大手石油ガス開発のベーカー・ヒューズから米国内の原油、天然ガスの掘削
装置)稼動数が発表になっていたが、原油の稼動数は8減の660箇所となって
いる。減少は続いているものの、12月以来の小幅な減少となった。そろそろ限界
点に近づいているのかもしれない。
しかし、それ自体への反応は限定的となっている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=257215
NY金先物6月限(COMEX)
1オンス=1225.30(+0.10 +0.01%)
今日のNY金先物相場は横ばい。序盤は下落して始まったが、この日発表の米
経済指標が弱い内容となったことから、為替市場でドル安が進み、金は前日付近
まで買い戻される展開。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=257216
☆各1クリック応援の協力を お願いします。☆
にほんブログ村
株式投資ランキング