4/27~週の日経平均は、4/29に発表された米GDPが予想以上に
弱いことを受け、本家本元の米国より影響を受けた格好でした。
祝日明けの月末、先物主導で売り仕掛けが入り、500円超の下落となり
ました。"Sell in May " に先立ち、短期筋ヘッジファンドが売りを出し
現物株も追従した格好でした。
結局、日経平均はGW前半の5/1終了時、前週末(4/24)に比べ
488円安の19531円の大引けでした。
5月第2週(5/4~5/9)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
連休明けは、5/4~5/6の欧米市場の動きを織り込んでのスタートに
なりそうです。
NY市場の5/1と5/5の為替/債券、株式、原油先物/金先物の各
数字を診ると、原油の値上がり(60ドル台)が目立つが、株式市場は、
もみ合いとなっている。
それに対し、CME日経平均は、大きく下げており、明朝にかけてのNY市場
結果によっては、大きく下げてのスタートも想定されます。
ただ、これを逆手にとって、安いところを拾えば、利益が出るかもしれません。
週末SQを控えて、注目企業の決算が発表されます。
国内は、5/7に任天堂、ドンキ、5/8にトヨタ、三菱商ジ、DeNA、帝人など
決算が発表されます。決算も一巡、5/11以降に見直し買いが入るとすれば、
好決算で売られる場面があれば、押し目買いになりそうです。
先程、発表された米4月ADP雇用統計は+16.9万人(予想+20万人)を
下回っての着地です。NY市場 下落して始まっていますが、どこまで戻すか。
5月第2週(5/7~5/8)の日経平均は、19300円~19650円程度を
想定しています。
1.5月第2週(5/4~5/8)主なイベントと予定
5/4
日本 休場(みどりの日)
日本 日中友好議員連盟 自民党 訪中(~5/6)
米 3月製造業受注
米 マクドナルド 経営再建策 公表
米 サンフランシスコ連銀総裁 講演
中国 4月HSBC製造業PMI
5/5
日本 休場(こどもの日)
米 4月ISM非製造業景況指数
米 2月貿易統計
米 ミネアポリス連銀総裁、講演
米 ウォルト・ディズニー、EOGリソーシズ 各決算
豪 中銀政策金利
EU 3月ユーロ圏生産者物価指数
EU 欧州委員会、経済見通し発表
5/6
日本 休場(振替休日)
日本 ゴルフ Wレディース・サロンパス杯(~5/10、茨城)
米 4月ADP雇用統計
米 イエレンFRB議長&ラガルドINF専務理事、パネル討論会
米 アトランタ連銀総裁 講演
米 カンザスシティー連銀総裁 講演
米 ドリップアドバイザー 決算
中国 4月HSBCサービス業PMI
EU 3月ユーロ圏小売売上高
5/7
日本 ブラザー、双日、任天堂、ドンキ、キーエンス 各決算
米 新規失業保険申請件数(~5/2までの週)
米 テスラ・モーターズ、ソーラーシティ 各決算
豪 4月雇用統計
独 3月製造業受注
英 下院議会総選挙
5/8
日本 オプションSQ算出日
日本 日銀議事録(4/7、8分)
日本 トヨタ、三菱商ジ、青山商事、DeNA、帝人、東レ、全国保証 各決算
日本 ものづくり補助金締め切り
米 4月雇用統計
中国 4月貿易収支
独 3月鉱工業生産
5/9
中国 4月消費者物価
中国 4月生産者物価
2.NY市場、為替/債券 各結果(5/1、5/5)
今日はドルの買戻しが優勢となっている。この日発表になった一連の米経済
指標は予想を若干下回る内容となった。瞬間はドル売りの反応が見られていた
ものの、指標通過を待っていたかのようにドル買いの反応が見られていた。
米国債利回りが上昇の反応を見せていることが大きな要因とは思われるが、
この時期はファンド勢などのポジション調整も多く出る時期で、それに絡んだ
実需の動きが中心と思われる。
今週はドル売りが強まったことから、週末という事は、メーデーで市場参加者
も少ない中、ドル買い戻しに拍車がかかったものと見らる。
ドル円は120円台を回復。120円の攻防戦も見られたが、ロング勢が突破して
いる。目先は4月13日の高値120.85付近が意識。
一部には来週の米雇用統計への期待もあるようで、FOMC声明で言及されて
いた「このところの弱さは一時的」との景気認識を裏付ける内容も期待されて
いるようだ。ただ、この日のISM指数の中の雇用指数は景気判断の50を下回り
5年7ヵ月ぶりの低水準となっている。製造業からの人材への需要が縮小している
のではなく、職責に見合った熟練労働者が確保できないことが要因となっている
模様。最大雇用に接近するにつれ、良質の労働者確保が難しくなってきている面
もあるようだ。
ユーロドルは1.11台に下落。1.13寸前まで上昇していたが、戻り売りに押されて
いる。今週は急激なショートカバーを見せていただけに、上値では短期筋の戻り
売りも並んでいたようだ。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=255405
5/5は、ドル安/円高で119.70円付近(米貿易赤字の予想以上の拡大)
米国債利回り 5/1 5/5
2年債 0.595(+0.028) 0.619(+0.020)
10年債 2.114(+0.082) 2.171(+0.027)
30年債 2.827(+0.087) 2.901(+0.025)
期待インフレ率 1.946(+0.017) 1.933(+0.002)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場は上昇。欧州債が下落し利回りが反転の動きも見せる中、
米国債も追随した動きが続いている。この日発表になった米経済指標は予想を
下回ったものの、先行き期待を後退させるほどの弱さではなかったとの見方に
繋がっている。
10年債利回りは2.12%台まで一時上昇し、政策金利に敏感な2年債も0.6%を
一時回復。
2-10年債の利回り格差は+152(前日+146)http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=255404
5/5は、利回り上昇。原油買戻しが加速し、インフレ懸念高まった。
3.NY株式市場 結果(5/1、5/5)
NY株式1日 5/1 5/5
ダウ平均 18024.06(+183.54 +1.03%) 17928.20(-142.20 -0.79%)
S&P500 2108.29( +22.78 +1.09%) 2089.46( -25.03 -1.18%)
ナスダック 5005.39( +63.97 +1.29%) 4939.33( -77.60 -1.55%)
CME日経平均 19730 (大証比:+190 +0.96%) 19375 (-165 -0.84%)
今日のNY株式市場は反発。前日は大幅安となっていたが、きょうは値ごろ感
からの買い戻しが強まった。ヘルスケアやハイテク株、バイオ株に買戻しが入
っている。また、このところ下落が続いていた小型株も下げ一服の動きとなっ
ている。
ダウ平均は引けにかけて上げ幅を拡大し、18000ドルの水準を回復している。
ダウ採用銘柄は27銘柄が上昇。前日にアップルウォッチの不具合が伝えられ
下落していたアップルが反発した他、インテルやホ-ムデポが上昇。一方、
決算を発表したシェブロンは下落。
ビジネス向け会員制交流サイト(SNS)のリンクトインが商いを伴って急落。
前日に決算発表を行っていたが、第1四半期は会員数も伸ばし堅調な内容だった
ものの、第2四半期の見通しが市場の予想を大きく下回り、通期の売上高見通し
も下方修正した。
アルコアが商いを伴って上昇。アナリストの投資判断引き上げが好感されている
模様。前日発表になったアルミ企業の決算が好調だったことで、アルミ産業への
判断を修正したようで、アルコアの投資判断引き上げに結びついている。
ケンタッキー・フライドチキン等ファーストフード店を展開するヤム・ブランズ
が商いを伴って大幅高となっている。投資ファンドのサード・ポイントが株式を
取得したと明らかにした。中国での期限切れ食肉使用問題などを乗り越えたとし、
今後数年は劇的に回復すると判断したためと説明。
ナスダックも大幅続落。アップルの反発が指数を先導した他、バイオ関連株の
上昇が寄与。
バイオ医薬品のギリアド・サイエンシズが大幅高。決算が予想を上回る内容と
なっていた。C型肝炎治療薬の「ハルボニ」が値下げにもかかわらず好調。
ギリアド・サイエンシズの上昇が、バイオジェンやセルジーンといった他の
バイオ株の上昇を先導している。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=255403
5/5は、大幅反落した。貿易赤字の拡大を嫌気し、GDP下方修正への警戒も
出ている。
4.NY株式市場、原油先物6月限/金先物6月限 各結果(5/1、5/5)
NY原油先物6月限(WTI)
5/1 5/5
1バレル=59.15(-0.48 -0.80%) 60.40(+1.47 +2.49%)
ブレント先物6 月限(ICE)
1バレル=66.46(-0.32 -0.48%) 67.52(+1.07 +1.61%)
ブレント-WTI 7.31(前日 7.15) 7.12(前日7.52)
今日のNY原油先物相場は反落。きょうは為替市場でドル高が優勢となった事や
60ドルの大台を目前に戻り売りが強まっている。
6月限は一時58.30ドル近辺まで値を落とす場面も見られたが、後半になると押し目
買いも入り59ドル台に戻す動き。
ベーカーヒューズが米国内の掘削装置(リグ)稼動数を発表しており、原油のリグは
24箇所の減少となり、減少幅は緩やかになってきているものの、減少自体は続い
ていることから、生産減への期待に繋がっている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=255399
5/5は、原油先物大幅反発。
NY金先物6月限(COMEX)
5/1 5/5
1オンス=1174.50(-7.90 -0.67%) 1193.20(+6.40 +0.54%)
今日のNY金先物相場は続落。きょうは為替市場でドル高が優勢となった事や
株価も反発していたことで、金は売りが優勢となっている。
6月限は一時1168ドル付近まで下落し、1200ドルの水準から下放れる動きが続い
ている。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=255400
5/5は、原油先物が反発しており、インフレ期待から反発。