吾妻神社に詣でたら やはりここに来なければ・・と言う
わけで、京急馬堀海岸駅から走水(はしりみず)神社を
めざして歩いてみようと思います。
駅前の道(県道R208)を右へ行くと程なく
こんな案内板が立っていました。
この辺りには昭和29年の町内地番整理まで「高尾」という
一画があったそうで、歌舞伎にも登場する江戸吉原で名を
馳せた三浦屋の花魁八代目高尾太夫はここの出身だったと。
少し先へ進むと、交差点近くの小高い場所に
馬頭観音堂があります。
平安末、上総で畑を荒らす暴れ馬が村民に追われて浦賀水道を泳ぎ渡り
ここに来て、蹄で地面を掘ると清水が湧き出し咽喉を潤したところ
駿馬に変わったという言い伝えが「馬堀(まぼり)」の地名の由来だとか。
この馬はやがて衣笠城主三浦義澄から源頼朝に献上されて「池月」と
呼ばれる名馬となり、宇治川の合戦では佐々木高綱が池月に騎乗して
梶原景時の「磨墨(するすみ)」と先陣争いをした話が「平家物語」に
伝えられています。今も、競馬の騎手の方が参拝に訪れるそうです。
国道(R16)に出て海沿いに進むと
右手に赤レンガの「走水水源地」の貯水池
1876(明治9)年に湧水を横須賀造船所に供給したことに始まり、
ミネラル豊富で腐りにくいと外国船にもたいそう喜ばれたとか。
今も2,000㎥/日を湧出し、汲みに訪れる人が絶えません。
少し先の高みから振り返ると、富士山が
今日はうっすら霞んで見えています。
「関東富士見百景」のひとつだそうです。
拡大すると ホラね!
道草が長くなってしまいました。
制限字数に近くなったので、続きは次回に・・
湧水、富士見百景のポイントへと、そしてまだ続きがあるんですね。
楽しみにしています!
10,000字を遥かに超えてしまい・・
次回は何とか目的地の「走水神社」に到着できそうです(笑)