「菊花大会」ガイドツアーの説明より;
菊は、奈良末期~平安初期に中国から導入されたと言われています。
江戸時代に大衆に栽培が広まり、品種改良・栽培技術の向上など
現在の菊栽培の基礎が出来上がりました。
★系統・花型のいろいろ
「厚物(あつもの)」
四方から多数の花弁が盛り上がった球状のもの。
「厚走り(あつばしり)」
厚物の下部から長い花弁が勢いよく走りだしたもの。
「管物(くだもの)」
管状の短い花弁が放射状に花芯を包み、長い花弁が垂れたもの。
花弁の太さによって、太管(ふとくだ)・間管(あいくだ)・細管・糸管。
ほかに、紙の台で花弁を支えて船底型に咲かせる「一文字」という花型も。
古典菊
古くから育成されてきた伝統的な品種。
嵯峨菊・肥後菊・伊勢菊は「古典三菊」と呼ばれます。
肥後菊 伊勢菊
ほかにも、美濃菊・奥州菊などがあります。
そのほか 上部で小枝(スプレー)が分かれ中輪の花が咲く「スプレー菊」や、
ポンポン状の「丁子咲き」の小菊など、菊の種類は 多種多様で豊富。
★仕立て方のいろいろ
「懸崖」
前年の夏に挿し芽した苗を誘引、摘芯を繰り返して育てます。
一度開花した株は仕立て直すことをせず、毎年苗から形作ります。
前垂型
静岡型
「盆養七本立」
「盆養」とは 鉢植えのこと。
七本立は1本の苗を2度摘芯して7本の枝を伸ばし、中央の花を高く外側の花を
低くなるように仕立てるもの。 高く伸び過ぎないように 茎に楊枝を刺して
ストレスを与えるなど、バランス良く育てるためには 高い技術を要します。
天・地・人と、少しずつずらした高さに育てる「三本立」もあります。
「福助」
鉢の下端~花頂が45cm以下になるよう、1本で仕立てます。
福助人形に見立てたネーミング。
「三本立だるま」
花首の下が60cm以下になるよう、3本で仕立てます。
「ドーム型」
「ざる菊」「クッションマム」などとも呼ばれます。専用の小菊品種を
用い、こんもりと茂った株に数えきれないほどの花を咲かせます。
お勉強になりました!
ただ「綺麗~」と眺めるのもいいけど、今度 菊花展に行ったら
こうしたことも意識して鑑賞してみようかな。
楽しかったデス
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