飛鳥山の3つの博物館のなかでも、「紙の博物館」は
とても興味深く、なかなか楽しい博物館でした。
王子は、明治初期に 近代的な製紙工場の先駆けである
抄紙会社(後の王子製紙王子工場)が設立された 洋紙発祥の地。
この博物館は、古今東西の紙に関する資料を集めた紙専門の博物館で
紙の原料や製造工程・紙の歴史・紙と生活との関わりなどに関する展示の
ほか、紙に関するさまざまな講習・実演・体験教室なども行われています。
内モンゴル出土の木簡(レプリカ)
AD27年
ロゼッタ ストーン(約10分の1レプリカ)
BC196年 エジプト
今回‘猫’が、いちばん興味をひかれたのが コレ
金唐革紙の製造法と素材
左から <原紙>手漉き楮(こうぞ)紙
<原紙>手漉き三椏(みつまた)紙
<合紙>楮紙と三椏紙を貼り合わせ、
こんにゃく糊などを塗り乾燥
<箔貼り> 原紙に金・銀・錫箔などを
接着剤で貼る
<打込み> 原紙を水で湿らせ、刷毛で
版木に叩いて着ける
<ワニス塗り>ワニスを塗る
<着色>漆・油絵具・ペンキなどで着色する
金唐革紙(完成)
「狩人」
2003年 上田 尚 作
「金唐革紙」は、本来は革に文様を浮き出させて彩色を施した「金唐革」を
和紙で模造したもので、壁紙として明治時代に盛んに輸出されるとともに
国内の洋館にも使用されましたが、その後 一時途絶えていた工芸品です。
以前、上野の旧岩崎邸を見学したときに きらびやかな金唐革紙の壁を
初めて見て、どうやって作るのだろうと 強く印象に残っていたのです
4F展示室では、創作折り紙の作品展をやっていました。
「ORIGAMI」を世界共通語にまで広めた吉澤 章氏の‘神宿る手’から
作り出された 大小さまざまな人・鳥・動物・面・・・とても素晴らしい作品の数々。
撮影不可のため、ポスターと栞の写真で どうぞ☆
今日はバラにはフラれたけど、予想外の出会いで とても楽しい1日になりました
11,547歩
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます