3月17日に実施した宇都宮線沿線の放射線計測(実況的詳細は以前の記事参照)結果をまとめてみる。
屋外で計測した地点(駅)の値(nSv/hr)と福島第一原発からの直線距離との関係を表にした
(表の単位はn(ナノ)Sv/hr。μSv/hrに直すなら、9500nSv/hrは、9.5μSv/hr)。
「那須塩原」は新幹線ホームでは2000を超えた数値も出したので、もっと高い値かもしれない。

地点の放射線量は、理論的には距離の自乗に反比例する(拡散面が拡大して密度が減少するため)。
2倍遠ければ、量は1/4に減る。
なので距離が遠いほど、値が下るのは当然。
逆にいえば、距離が半分になると量は4倍になる計算。
でも距離200kmの大宮と、距離100kmの那須塩原の差は10倍になっているし、
黒磯は那須塩原と原発に5キロ近い(5%の接近)だけなのに、不自然な上昇率。
黒磯>那須塩原>宇都宮以遠 のそれぞれの不等号は、直線距離以外の要因がはたらいているようだ。
まず、実際の拡散は、直線移動ではなく、風によって運ばれるので、風の流線に沿う。つまり曲線に移動する。
たとえば山地は迂回され、盆地などでは合流する。
ただ黒磯の風向は、アメダスで確認すると、12:00-13:00は北北西で、原発が風上ではない。
風以外の要因としては、地表面からの放射線の影響である。
なにしろ、地表面からは空気中の4倍以上の値が検出された。
黒磯の地表を測定しなかったのが悔やまれる。
とにかく、理由は不明だが黒磯の値は、群を抜いて高い。
私のガイガーカウンターでは歴代第1位を記録した。
それまでのトップは秋田の玉川温泉のとある岩盤の7200nSv/hr。
岩盤は地表面だが、トップになった今回は空気中。
10000nSv/hr=10μSv/hrは年間安全値の単位時間での上限11.4μSv/hrに近い。
つまり、安全圏内ではあるが、アップアップだ。
私が行きたかった福島の白河は、まさか那須塩原→黒磯の増分の延長上にはないと思うが、
黒磯より低いという可能性は低い(原発との直線距離は20km短い)。
黒磯と同じでも地表面は 40μSv/hrに達している可能性が高い。
今日は雪という。
地表の放射性物質は覆ってくれても、雪自体が新たな放射線物質を運んでいる。
※黒磯の住民の方は、この値をみてご心配になると思います。私以外の他のどなたかに、もっと時間をかけて計測を依頼されるのを期待します。あるいは放射線の測定ができる方でどなたか黒磯に赴いていただければ幸いです。
屋外で計測した地点(駅)の値(nSv/hr)と福島第一原発からの直線距離との関係を表にした
(表の単位はn(ナノ)Sv/hr。μSv/hrに直すなら、9500nSv/hrは、9.5μSv/hr)。
「那須塩原」は新幹線ホームでは2000を超えた数値も出したので、もっと高い値かもしれない。

地点の放射線量は、理論的には距離の自乗に反比例する(拡散面が拡大して密度が減少するため)。
2倍遠ければ、量は1/4に減る。
なので距離が遠いほど、値が下るのは当然。
逆にいえば、距離が半分になると量は4倍になる計算。
でも距離200kmの大宮と、距離100kmの那須塩原の差は10倍になっているし、
黒磯は那須塩原と原発に5キロ近い(5%の接近)だけなのに、不自然な上昇率。
黒磯>那須塩原>宇都宮以遠 のそれぞれの不等号は、直線距離以外の要因がはたらいているようだ。
まず、実際の拡散は、直線移動ではなく、風によって運ばれるので、風の流線に沿う。つまり曲線に移動する。
たとえば山地は迂回され、盆地などでは合流する。
ただ黒磯の風向は、アメダスで確認すると、12:00-13:00は北北西で、原発が風上ではない。
風以外の要因としては、地表面からの放射線の影響である。
なにしろ、地表面からは空気中の4倍以上の値が検出された。
黒磯の地表を測定しなかったのが悔やまれる。
とにかく、理由は不明だが黒磯の値は、群を抜いて高い。
私のガイガーカウンターでは歴代第1位を記録した。
それまでのトップは秋田の玉川温泉のとある岩盤の7200nSv/hr。
岩盤は地表面だが、トップになった今回は空気中。
10000nSv/hr=10μSv/hrは年間安全値の単位時間での上限11.4μSv/hrに近い。
つまり、安全圏内ではあるが、アップアップだ。
私が行きたかった福島の白河は、まさか那須塩原→黒磯の増分の延長上にはないと思うが、
黒磯より低いという可能性は低い(原発との直線距離は20km短い)。
黒磯と同じでも地表面は 40μSv/hrに達している可能性が高い。
今日は雪という。
地表の放射性物質は覆ってくれても、雪自体が新たな放射線物質を運んでいる。
※黒磯の住民の方は、この値をみてご心配になると思います。私以外の他のどなたかに、もっと時間をかけて計測を依頼されるのを期待します。あるいは放射線の測定ができる方でどなたか黒磯に赴いていただければ幸いです。
わかりやすい表までupして頂きありがとうございます。
テレビではあえて?言わない被曝上限(年間上限÷365日÷24時間)である、約11μSv/hrをさらりと言ってくださって、より山根さんに信頼を寄せています。
現在は遠方住まいですが、一昨年まで屋内退避の指示がでている福島県の双葉郡で勤務していたので、職場の仲間を心配しています。
那須塩原や黒磯であの数値だなんて…
体をはった行動、本当に尊敬します!ありがとうございます。
記事を拝見させていただきました。
私は現在、黒磯駅付近に住んでいます。
記事の内容を読み、放射線量の値を知り、非常に不安になりました。
マスクや換気をしないなどの予防はしているのですが、
まだ安全な数値の間に、避難したほうがいいのでしょうか・・・。
不安な毎日をすごしています。
屋内退避だからか未だ避難していないようです。
計測値が低くなっていくことを願って、毎日ブログをのぞかせて頂きます。
これからも宜しくお願い致します。頑張って下さい!
もしお時間があったら久喜、東鷲宮もおねが いします。
ジョーンさん、屋内退避開始の規制値は5000μSv(=5mSv)ですが、実際にはもっと低い値で指示が出ています。ちなみに昨日の久喜・東鷲宮あたりは、上の表から類推すると、200nSv/hr(=0.2μSv/hr)程度でしょう。つまり真に退避が必要になるのは、現在の2万倍以上になった場合です。個人的には20μSv/hr(現在の100倍)になったら外出は控えた方がいいでしょう。
駅の放射線量を測っていたとは知りませんでした。
私は、黒磯駅から1U+339E圏内に住んでいます。
那須塩原との差がかなりあったので驚きです。
黒磯に住んでいても、あまり放射線の事に関しては不安に思っていませんでしたが、自分なりにしっかり考えなくてはと思いました。
勉強になりましたm(__)m
評価もしていただけるので、有難いです。