今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

風邪に対処するシステム0

2018年03月29日 | 健康

久しぶりの風邪がなかなか完治しない(別にじっくり味わいたい訳でない)。
その間、自分の身体システムが風邪に対して奮闘していることを実感している。

まず、仕事をする日中は症状がほとんど自覚されないレベルに抑えられる。
これは心身を緊張状態にする交感神経の興奮によるものだ。
身体システムが”元気”を実現すべく、正常な活動状態を遂行可能にしているわけだ。
だから昼の間は、体温は平熱を維持して、体調を正常に保っている。

そして夜、就寝中は交感神経に替わって副交感神経が支配する時間帯なのだが、
夜中、布団の中で体温が上昇して身体がやたら熱くなり、汗がびっしょり出て、シャツを着替えるはめになった。
実感的にも現象的にも体温が平熱よりもかなり上っているはず。

これは、夜間の非活動時間を利用しての、身体の修復作業だ。
だが、今は風邪という外敵侵攻事態いわば戦時なので、平時の副交感神経(リラックス)ではなく、
緊急事態対応の交感神経によって体温が上げられ、熱攻撃で寒さに適応したウイルスを弱らせ、同時に免疫細胞を活性化させている。

すなわち睡眠中の体内は合戦状態なのだ。
その結果となる朝、目覚めると節々が痛い(体の各地が合戦場)。
たまった鼻をかむと、ウイルスと免疫細胞との死闘の痕が視認できる。

すなわち、私の身体システムは、昼は(システム2主導の)活動に支障をきたさない状態を維持し、
夜、就寝中に、風邪との本格的な激戦が繰り広げられる(なので昼は不快感はないが、就寝中は寝心地が悪い)。

いずれも自分の意思(システム2)のあずかり知らないことが体内で起きている。
この身体システムが私の「心の多重過程モデル」における「システム0」に相当する。
その主役は自律神経系と免疫系だ。
なのでその本部は大脳ではなく、間脳の視床下部と脳幹(システム0の中枢)。
とりわけシステム0の免疫系は、心理的自我(システム2)を必要としない自己認識機能であり、
そのおかげで 風邪との戦闘が心理的自我の関与なしにフルタイムで遂行される。
自己という存在にとって、免疫系の自己認識の方が根源的であることはいうまでもない。
システム0は24時間戦っているのだ。


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