今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

茶臼山の雷岩はパワースポットか

2022年06月20日 | 茶臼山カエル館計測

愛知の最高峰で長野県境にある茶臼山(1410m)の山腹に「雷岩」(かみなりいわ)という大岩(のまとまり)があり、それなりに存在感があって、名所に値する。

私にとっての問題は、そこがパワースポットであるかだ。

長野県の根羽村ではすでに「パワースポット」としているが、それは観光スポットとしてであり、パワーの根拠を求めるパワースポット鑑定士にとってはそれを鵜呑みにはしない(判定する理はこちらにある)。

本日、根羽村側の真正”パワースポット”であるカエル館から登ってみた。

そのルートでまずお目にかかる雷岩は、大きな岩の縦の割れ目とその割れ目の下にある白っぽい露岩があり(写真:撮影位置は露岩から真東)、なんと夏至の日の出にその露岩の影がまっすぐ伸びて割れ目の奥に達するらしい(この割れ目の下にはヒカリゴケ(写真の緑の部分)がある)。
これはカエル館常連のA氏が、その仮説を立て、今年の夏至(明日6月21日)の3日前の18日に実際に確認した事である(日の出を受けてヒカリゴケが輝いたという)。
ということでこの岩をここでは”夏至岩(げしいわ)と仮称する。

この夏至岩のような配置は、各地の”メンヒル”や列石遺跡に見られるもので、日時計ならぬ”年時計”の役割をもつ。
ただ、上のように書いていて気づいたのだが、この夏至岩の構成は、年時計の目的に留まらず、男女の交合(生殖)をも摸しているように思える。

私が確認したところでは(写真にあるとおり)、この白い(”陽根石”とでもいうべき)露岩の背に直線状に模様があり、影がなくてもその模様の延長上が割れ目に達している。

問題はこの露岩が人工的に設置されたものかどうかだが、見ての通り、割れ目の岩とは異なる石質で、大きさ的にも設置可能である。
ただし、この夏至岩は古代信仰の跡であるかどうかが問題で、パワースポットの問題ではない(物理パワーは確認されなかった)。

そこからさらに登ると、雷岩の上端の岩に出る(写真)。

そこにガイガーカウンターを置いて、放射線量を5回計測して平均値を出す。

比較対象として、茶臼山山頂(空気中)でも同様のデータをとる。
その結果、山頂=0.13μSv/hに対し、雷岩=0.19μSv/hで、雷岩の放射線量がやや高い結果となった。
次に、直流磁気を測ってみると、雷岩の磁気は51.2μTで、周囲の空間磁気(地磁気)50.2μTより1μTだけ高い。
これらの結果は至極微妙だが、放射能・磁力ともに周囲よりパワーが強い、といえなくもない。

ただ、放射線なら花崗岩、磁気なら玄武岩であるならわかるが、雷岩を含む茶臼山山体の地質は玄武岩であるものの、雷岩自体は玄武岩の黒色ではない(安山岩っぽい)。

以上から、雷岩をパワースポットと認定するには、その度合いの小ささに躊躇があるものの、逆に否定することもできない。

ちなみに、カエル館館長の言によると、茶臼山は雷が多いという。
確かに茶臼山は三河山地北辺に位置する最高峰だから、南(遠州灘)からの湿った空気が強制上昇して雷雲を形成する地形である。
ただ雷岩は垂直ではなく水平に拡がった岩であるため、落雷の対象(放電の極)となる形状ではない。
雷岩の由来についてはきちんと確認する必要がある。

いずれにせよ、茶臼山山中に忽然を現れる雷岩(夏至岩)は、「何かある」と思わせるものであるのは確かだ。


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