推進入試では面接を担当する。
受験生は、高校で指導を受けた付け焼き刃の作法で入室する。
でも、それが間違っているんだよな。
つまり高校の先生の作法の知識が付け焼き刃。
正しいお辞儀を明確に示した作法書を紹介する。
小笠原清忠氏の『小笠原流礼法入門』 (ハースト婦人画報社)。
表紙がいい(下に示す)。
皆さんだって、実は、下図左側の正しいお辞儀を学校(たとえば小学校)で習ったはず。
「気をつけ、礼、休め」という朝礼での号令がそれ。
礼(お辞儀)は”気をつけ”の畏まった姿勢でするもの。
手を重ねた”休め”の姿勢でやるものではない(下の×印は、通常の休め姿勢。両手を背後で重ねるのは軍隊式の休め)。
簡単な文法でしょ。
学校の先生は正しいお辞儀を教えられる位置にいるのだが…
それをどこぞの作法知らずの「ビジネスマナー」が下図右側の誤った姿勢でのお辞儀をひろめている。
それをひろめた人はまともな立礼姿勢(気をつけ)ができなかったのだろう。
悲しいことにNHKのニュース番組のオープニングに女性キャスターがこの姿勢で礼をしていた(NHKは食事の時に”合掌”もさせている)。
今日の受験生で、正しいお辞儀ができたのは1人だけだった。
浅薄な世間に惑わされない家庭の品性がうかがわれる。
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気をよくして、またまた、・・・
日頃感じていることの接点の記事かと、「?????」なコメさせていただきました。
>下図右側の誤った姿勢でのお辞儀をひろめている。
両手を臍のあたりまで待ちあげ重ね、更に肘を張った、この姿。
肘を張り背筋を伸ばし過ぎた姿は、威嚇している様にも感じられます。
TVや街でも見かけます。謙虚さを全く感じない。いっぺんに不快になります。
(そう感じるのは私だけかも知れませんが) この日本においては、
人を不快にさせる礼儀作法などあるはずは無いと思います。
>NHKのニュース番組のオープニングに女性キャスターがこの姿勢で礼をしていた・・・
しかも、片足を少しずらして半身のポーズ。醜悪でしかありません。
鳥肌が立つ思いで(す)した。
>それをどこぞの作法知らずの「ビジネスマナー」が・・・
これが日本のスタンダードになりそうな勢い。
止める術はないのでしょうか。ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!
(自分の無作法はあちらにおいて、・・・ですが・・・。)
武家礼法による立位(ただ立っているだけの姿勢)は、いわゆる「きをつけ」ではなく、直線的でかつ不要な力を抜いた自然で謙虚な姿です(両足は平行、両手は真横でも真正面でもなく自然に下った位置で腿につける)。
それに対してたとえば昔日の愛知万博で一覧した日本人コンパニオンたちの立位は、いずれもわざとらしく両肘を張って不自然な高さで両手を合せており、外国のコンパニオンのナチュラルな立位と対照的でした。つまり現代の日本人が「マナー」として強要されているあの不自然な立位は、日本の伝統でも国際標準でもない、根拠が見出せないものです。それでも美しいなら文句は言わないけど…。