愛知の勤務先では4月2日から新年度が始まるため、春休み最後の数日を東京の実家で過す。
ホントは高尾山より1ランク上の山にトライしようと思っていたのだが、風邪で体調を崩したので来月に延期(腸脛靱帯の調子もイマイチだし)。
その代わり、今を盛りの桜見物といきたい。
といっても花見の宴を開くわけではないので、ブルーシートを敷ける所でなくてよい。
むしろ樹下で集団が宴会している桜を観賞する気にはなれない。
なので上野公園や飛鳥山公園クラスではなく、近所でよい。
近所で一番有名なのは、名勝「六義園」(文京区)の枝垂れ桜である。
とにかく有名なので遠方からも客が来て、園の入口は行列となる。
だが桜はたった1本なので(それなりに大木だが)、昼見てもしょぼい印象となる(ライトアップ向き)。
当然、園内で宴会は開けない。
同じ駒込に、もう一つ桜の名所がある。
六義園とは山の手線をはさんだ反対方向の『染井墓地」(豊島区)である。
そう、ここが「ソメイヨシノ」発祥の地。
ここ染井はもともと寺町で、その門前の店からこの桜は生まれたという。
墓が並ぶ霊園なので、こちらも宴会は開けない(墓場で宴会するのは鬼太郎たちだけ)。
木の密度が低くて壮観ではないが、人も少ないのでソメイヨシノ1本ごとじっくりつきあえる(写真:どう見ても普通のソメイヨシノだがこれぞ地元産)。
遠来の人なら、いっそ六義園と染井墓地を併せて観るのもいいと思う。
両者を結ぶ道は直線の1本道でわかりやすく、六義園側には洒落た食事の店が数軒あり、染井側には都区内で珍しい天然温泉施設がある(ここでも食事可)。
染井墓地からだと巣鴨駅が近いが駅に向わず、国道17号(中山道)を渡って”地蔵通り商店街”に立ち寄るとさらに都内散歩として充実しよう(染井〜巣鴨は寺巡りとしても充実)。
実は今日はこの逆ルートで歩いた(六義園には入らず)。
地元の私は、途中で今月中に済ませたい買物と散髪も済ませた。
明日ものんびりしたい。