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今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

隅田川を歩く1:両国橋から南千住

2017年10月09日 | 川歩き

秋晴れの連休。しかも体育の日。
山に行きたいが、休日こそ論文の原稿を進めないと。
そこで半日で済む川歩きにして、帰宅後論文を進めよう。
遠出をせず近場の都区内がいい。
南千住にあるダイソーで買い物をしたかったので、そこをゴールにするには、隅田川を歩けばいい。


以前、神田川歩きを河口の両国橋(隅田川の花火で有名)から始めたので、そこを起点にする。
総武線の浅草橋で降りて、屋形船の店が並ぶ神田川河口部を歩いて「柳橋」に出る。
ここは神田川が隅田川に合流する所。
だがここからじかに隅田川の河畔に行けないので、北上して総武線のガードを抜けて、「隅田川テラス」入口から河畔にでる。
隅田川は両岸とも河畔に「隅田川テラス」という幅広い遊歩道が続いている
(ただし神田川など流入河川がある所がそのテラスが途切れる)。

隅田川は下流の都心部においては、荒川・多摩川に負けない大河川の貫録がある。
川幅が広いので、川歩きも右岸か左岸かどちらかに絞らねばならない。
今回は、寄り道したい所とゴールを基準に右岸を選んだ。


そういうわけで右岸のテラス伝いに、川歩きを開始するが、
こだわりとして、神田川河口部まで一旦戻り、そこを今回の隅田川歩きの開始点とする。
広いテラスでは、モデル撮影、ジョギング、楽器の練習などそれぞれ好き勝手に楽しんでいる。
ただ、日陰がないのがつらい。
時たま大きな水上バス(遊覧船)が川を通り、川面にゆったりとした波を作る。
隅田川は水上バスの便があるのでここから南の河口部はそれに乗って巡るつもり。
川を味わうには、河畔歩きより川上での船がベストだから(歩きにはこだわらない)。

行く手右側には、スカイツリーがそびえている。
これがどうしても視線の中心となり、写真を撮るにもそれを入れないわけにはいかない(写真)。
川には屋形船の店が続いている。
こと都心部の隅田川に限っては、日差しが強い日中より、屋形船が出る夕方以降の方が風情があるかも。


浅草に達し、外国人観光客が多い水上バス乗り場に行ってみると、午後もずっと満席。
さらに墨田公園添いのテラスを北上すると、浅草発着の水上バスとは別の遊覧船(東京水辺ライン)乗り場がある。
それを見ると、非定期だが、なんとずっと上流の板橋区小豆沢(そこでは新河岸川と名前が変わっている)から出る、すなわち”隅田川”部分を全て航行する便がある。
これに絶対乗りたいが、平日の運行なので乗れる可能性は限りなく低い。

両岸にかかる橋がそれぞれ2つに分れる造りである桜橋の、まさにその部分を川を渡らず通り、いったん川から離れ、
今戸川神社に寄り道する。
この神社、私にとっては沖田総司終焉の地として訪れたいのだが、
世間的には縁結びの神社で有名らしく、参拝者のほとんどが女性。
境内にぎっしり飾ってある丸い絵馬を見ると、彼女たちの願いの強さがわかる(英語の表記も)。
スカーフをまとったムスリムの外国人女性もこれらの絵馬を写真に撮っていた。
そういうわけなので、本殿の参拝も、ここでは一度に数名での形式的な参拝ではなく、
一列に並んで、一人づつ真剣にお願いをしている(なので時間がかかる)。

こういう個人的利益への念に満ちた所は、欲望由来の邪念に充たされるため、神社本来の霊力は却って弱まると思う。
それを確認しようと、自分の前の人が参拝している間に、iPadのカメラを本殿に向けて、アプリで霊気の探知をやってみた。
そうしたら、あに図らんや、「守り神の出現を期待していい」と出た。
なるほど、これだけ人気があることは、御利益があることの証しかもしれない。
私自身は、もちろん、邪念を交えず崇敬の念で参拝するだけ。


さらに河畔を北上する。
周囲はマンションとなり、雰囲気も落ち着く。
白髭橋から荒川区に入ると、ここからは再開発の住宅街(都営アパート群だが、安っぽくない)となり、
のびやかな風景になる(写真)。

荒川区側も対岸の墨田区側も横長の重厚な住宅ビルが幾重にも重なる。
これらは、大地震の時に延焼を防ぐ防火帯の役目をしているのだ。
幾度もの江戸の大火、そして関東大震災の広域の火災を経験したがゆえの対策である。
東京の下町は総じて防災上の弱点地帯だが、防災用に再開発したこの地域は安心できる。

河畔はススキが背高く伸びて川が見えないので、堤防の上の眺めのいい道を進む(写真)。
今まで北上していた川が、ここでヘアピン状に大きく屈曲して西向きになる。
しかもその屈曲点に、すぐ向こうを流れる荒川からの運河が繋がっている。
ここを「堀切」という。


常磐線の鉄橋の下で隅田川から離れ、この住宅街の入口にあたる南千住の商業エリアに向う。
そこのダイソーは床面積が広く、買いでがあるのだ。
予定どおりダイソーで買い物をして帰宅した。

わが歩数計によると自宅から自宅までの歩程14km、歩数は19425歩ほどだった。
それで、帰宅して論文原稿を始める前に、まずはこの記事を仕上げている。

→「荒川を歩く2」へ(隅田川を歩く2の代わり)